表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
320/430

歩きたくないでござる(仮)

書き途中です。


雨でじわじわ延びてたけど、これからちょっとツーリング行って来ます。

濡れたマンホールという国の仕掛けた罠(バイカーごろし)に掛からないよう、安全運転で^^

移動を開始する事しばし。

俺が通過した事に気付いたティティが慌てて追って来たようだ。

スザクを鳴かしっぱなしにしてくれれば、すぐに気付けたのだが、流石に岩や木の影に潜んでる奴を見つけるのは難しいよ。

いや、変にモンスターを引き寄せたら不味いってのは分かるよ。うん、理解してる。

だから、俺が通過したのは仕方ないだろって言いたいんだ。


「・・・・・。」


もちろん、悪かったとは思ってるよ!

しかし、敵に気付かれないって事は、味方にも気付かれ難いって事だろう?


合流すると、マリッサの頭の上で、スザクが膨らんでいた。

怖かったのか?興奮状態にあるらしいって事しか分からないな。


「おかえり。どうなったのかしら。」


「!!・・コケ!コケェッ!!」


マリッサさんは通常営業である。スザクはジャンプして俺の頭に飛んできた。

・・・本当に器用になったな。ちょっとマリッサが痛そうにしてんじゃねーか。

謝れと言っても喋れないしなぁ。


「ただいま?とりあえず、ルフ鳥は何とかなったよ。

ハイランドウルフの方も、とりあえず問題ない。素材は諦めてくれ。」


とりあえず、俺の方の現状を報告する。

素材の事を言うと、アーディがガックリと肩を落とした。

すまんな、ベア系の素材ははハイランドウルフの腹の中だ。

まぁ、伝説の鳥が手に入ったので、そっちで手を打ってくれ。

・・・ここでは出せないので、ノルタークに戻ってから見せる事になるが。


「それより、そっちはどうなったんだ?」


「私達は現場で待機してただけなのよ。下手に動くのは危険だと判断したわ。」


おそらく、マリッサさんは正しい。遭難した時も下手に動くなって言うしな。

まぁ、逆に動いた事で助かったという事例もあるが、それは特例と見ていいだろう。

ローグリアム達を見やる。


「俺達は、ブリジットと合流して手当てをした後・・・手当てには少し時間が掛かったが、真っ直ぐ合流に向かった。だから俺は何も見ていない。」


おい?何だ今の「何か見たけど黙秘します」的な内容は?

含むところありまくりじゃねーか。

湿った視線を送ると、動揺を隠し切れずに目を逸らしやがった。


「ふむ・・・・・。とりあえず、全員無事だった事だし、良しとするか。

今日はもう時間が無いし、町に戻るぞ。」


「・・また歩くんですかぁ?」


当たり前だろ。ってかブリジット、剣はどうした。

俺が言えた事じゃないが、さすがに無防備過ぎるだろう。

それとも、本気で歩けないのか?HPポットのあるこの世界で?

そんなに重症には見えないが・・・。

捻挫とかならともかく、骨折とかしてたら回復に時間が掛かるのかもしれないな。


「じゃぁ、ここで野営するか?」


「帰ります!わーい、おうちに帰れて嬉しいなぁ!」


何が言いたいんだ・・・。

・・一応、乗り物も無いではないけど・・馬車以外を見た事が無いし、出さないほうがいいだろう。

このキャラには持たせてないしな。


「あれ、嫌がらせじゃなくて、良かれと思って言っているのよ。

嘘でも冗談でも無くて、本気よ。しかも、ただの善意なのだから恐ろしいわ。」


「えっ、こんな場所で野営とか、死ねって言ってるようなもんだろ。」


滅茶苦茶言いやがる。だって、歩くのきつそうだし・・。

あ、担いで行けって事なのか?

男が3人いるのだから、交代で行けばできなくも・・・。


「今、何か納得したような顔したでしょ。十中八九、斜め上の解釈をしているのよ。

またおかしな事を言い出すから、覚悟しておきなさい。」


んなアホな。俺は当然の結論を出した筈だ。

何の覚悟が必要なんだよ。斜め上でもないし、当然、おかしな事など言う筈もない。


「俺とアーディとローグリアムが交代制で、休憩しながらゆっくり行こう。」


「歩きます、歩きます。大丈夫ですからっ。」


大丈夫なのかよっ。まぁ、大丈夫なら・・行こうか?

俺が歩こうとすると、そっとマリッサが止める。

話はまだ終わっていないって?


「ローグリアム・・ 長ったらしい名前ね。普通の対応を教えてあげてくれるかしら?」


長ったらしい名前と言われたせいか微妙な顔をしながら、ローグリアムはブリジットに向き直る。

そのうち、俺やギルディートみたいに適当に略されるんだぜ。


「戻ったら甘いものでも奢ってやるから、もう少し頑張ろうな。」


「っ・・ 頑張るわ。」


「こうよ。」


いや、おかしいだろ?!根本的な解決になってないよな?

それでいいの???これが普通なの??


「普通だな。」「普通。」「普通ね。」


え、でも何も解決してないよね?単なる精神論だよね?

普通、普通と連呼されて、ローグリアムは地味に凹んでいく。

いや、そこ落ち込むところじゃないだろ。普通を求められたんだから、間違いでは無い筈だ。

それより、今のは何なの?甘いものでやる気が出たの?

甘いものって高級品?それともものすごい回復するとか?


「アーディ。やりなさい。」


「俺?! ・・・んー・・っと、うちの傭兵団なら・・・そうだな。

『全員が無事に戻った祝いだ、飲むぞ。もちろん俺の奢りだ。さっさと帰って飯にするぞォ!』・・かな?」


「おお・・いいですね、早く帰ろうって気が沸いて来ます!」


「肉って言ったら100点だった。」


「甘いものって言ったら100点だった。」


「コココケコッコ、コッココ、ココケコココ。」


今のは団長の真似か?

でも、やっぱり抜本的な解決策ではないよね。

歩けないって問題に対して、何も解決していない。


「そもそも、ブリジットは『歩けない』と言ったのではないわ。

『また歩くのか』と、つまり、『歩く事に苦を感じるけど、歩けない訳ではない』のだわ。」


「すみません、本当にすみません。」


確かに、言われてみればそうかもしれない。

俺が勝手に解釈して、大げさにしてしまったのだ。

ちょっと悪い事をしたかもしれない。


「それに、リフレができる事を、他の人もできるとは限らないわ。

ブリジットのフォローをした分、誰かが無理をして動けなくなったら、どうするつもりだったのかしら。」


ブリジットがめちゃくちゃ恐縮してんじゃねーか。どうするもこうするも・・そうだな。

超・聖水があるだろ。・・・普段ならブリジットの能力で何とかなるかもしれないが、大っぴらには使えないので、補助魔法が込められていたら役に立つ筈だ。

乗り物があるだろ。これも、色々と癖があるし、このキャラの乗り物はゲーム時代に預かり所に預けてしまったので、サブキャラに変わらないといけないというリスクがある。

が、ブリジットの徒歩よりはマシな速度が出る可能性は十分あるし、何しろ乗り物なので疲れない。


「切り札を切るな。」


「・・・そうね。貴方の場合、そうなるわよね。マトモに聞いた私が馬鹿だったのよ。」


え、何この空気?俺、何か間違った事を言ったか?

全員が「ヤレヤレ」とでも言いたげに首を振る中、俺は1人1人の顔を見ては首を傾げるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ