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食事と買い物と



TFFというゲームの中での食事は、クエストアイテムや好感度アイテムであり、プレイヤーの操るキャラクターが使用す(たべ)る事はできても、基本的にステータスに影響を与えることは無かった。

売り物は存在するが、ネタ(・・)アイテムであり、AA(アスキーアート)と言った床に文字や絵を描くおふざけ(・・・・)に使われたりするのが関の山だった。


「うめぇ・・・!」


魅惑の食べ物、カレーライス。確かに、そんなアイテムもあった。

でも、記憶に留まることは無かった。興味が無かったからだ。


しかし、これは異世界に来ても米が食える希望!てか、わりと何でもあるんじゃね?


テイクアウトはやっているが、カレーは対象外だった。

なんでだちくしょう。


テイクアウトの食べ物を数品、購入しておく。

検証の結果、アイテムボックス内の時間経過が無い事がわかったので、遠慮は要らない。

そして服屋が無いか聞き、場所を教えてもらって店を出た。


・・・俺の知る限り、その店は防具屋なんだが・・・。

まぁいい、行ってみよう。



そこは、服屋だった。紛うことなき服屋だ。

新品と中古があり、新品でも宿で泊まる値段程度で購入できる。

ただ、どれを見ても同じような服ばかりだ。


思い返してみれば、みんなこれと同じような服をアレンジして使っていたなと思い出す。

自分のキャラの服もそうだ。

色違いや切れ込み、紐などが多少違うだけで、ベースはこれと同じようなデザインなのだろう。


中古を見てみると、アレンジされたものが多い。

なるほど、個性は自分で付けるのか。


わりとボロボロの品が多い中、興味深く中古品を見ていると、新しそうな物は左右非対称だったり、縫い付けが悪かったりと、アレンジを失敗したものばかりと気が付いた。

うん、中古は駄目っぽいな。


自分の背丈に合ったものを数着と、他のキャラ用に数着購入する。

もっと買ってもいいのだが、サイズの表記が謎表記な上、試着室も無いようなので、最低限だ。

とはいえ、結構な量になってしまった。

トランクスとブリーフの良いとこ取りしようとして失敗したようなパンツや、靴下として使う布の袋も多めに購入しておく。

品質の良いタオルやマントもあったので購入。タオルは大事。

防寒具に勧められた服は、あまりにも「服」だったので、もっと丈夫なものがないかと聞くと武器屋を紹介された。

防寒具で武器屋。これいかに。


石鹸やペンなどをを売っている店を聞く。

雑貨屋と魔道具のお店も案内してもらえた。うん、ここはおかしなところは無いな。


武器屋は、防具も置いてあった。

俺の知ってる武器屋はキャラの武器なら何でも置いていたのだが、剣、槍や斧、槌、弓しかなく、あとは防具が並んでいた。

手甲は防具の扱いだ。あと殴るようにはできてないらしい。

杖は魔道具の扱いなのかな?刀、鞭や銃は?

刀と銃は知らないが、鞭なら馬具屋だろうと言われた。そうなんですか・・・。

防具のところには、確かにジャケットがあったのだが、鉄板なんかが付いていて重そうだ。

もっと軽い感じの防寒具が無いかと尋ねたら、服屋を紹介された。もう行って来たんです・・・。

良い感じのナイフを数本購入。わりと良い値段だった。痛い。

いい剃刀は無いかと聞いたら、雑貨屋へ行けと言われた。


雑貨屋は思っていたより広かった。

食器が売っていた。何にでも使えそうな深皿をあるだけ購入、他にも使いやすそうなシンプルな皿にカップもいくつか購入した。

これを持って行けばカレーのテイクアウトができるかもしれない!が、洗ってからにしよう。

深めの鉄鍋など、鍋は割りと使うだろう。

鍋に料理を作ってもらって、鍋ごと購入できたらいつでもスープやカレーが食えるな!ライスも欲しい。

他の調理器具も購入。

剃刀を購入。良いものだったらまた買いに来ようと思うが、大して違いはなさそうだ。

桶やたらいもサイズ違いがあったし、必要性を感じたので買い足した。かなり多めに。

石鹸は香りがいいもの、サイズの大きいもの、色の緑のものと色々あった。コランダで買ったもの以外を各1つづつ買った。

水用のタンクを見つけた。これがあれば水に困らないかもしれない。いくつか欲しいと言ったら、展示品してある2つしか無いと言われた。

ヘアブラシをいくつか買っておく、自分の頭にも使えるし、ペットのブラシが足りてないかもしれない。

ペンとメモ帳は無いと言われ、ノルタークに行けばあるかもしれないが・・と言葉を濁された。

テントや野宿用の寝具が欲しいと言ったら、真顔でノルタークに行くように言われた。

一応、「貧相なもので良ければある」と言うので見せてもらったが・・・うん。ノルタークで購入する事にした。


魔道具屋に行ってみた。

ここにも石鹸があると聞いたが、雑貨屋ほどの品揃えはなかった。

回復系も欲しいものはなし。

ペンやメモ帳を探していると言ったら、雑貨屋を紹介された。・・なかったんです。

店内のいろいろな魔道具を見た後、そういえばコランダでSPポットを少ししか購入できなかった事を思い出し、聞いてみた。46しか在庫が無かった。

欲しい人のために少し残して欲しいと言われたので自重して40購入した。

思い出してトーチの燃料も買った。

回復アイテムは微妙なのしかなかったが、ポット(大)が安定的に供給できるようになるまで、代替品を購入しておくか?

自分で作るしても、材料から揃えないといけないからな。


思ったよりも出費が嵩んでしまった。金策しないといけない。

買取所はないものかと聞くと、ギルドを紹介された。



・・・・・。



ギルド。

クエストの発注で聞きたい事があったんだった。

コランダのギルドを利用するつもりでいたが、内容は一緒か。


ギルドに買取所という物が存在した記憶はないんだが、そんな事は今更か。

行ってみる事にする。


・・・プレイヤーがいるかもしれないしな。



俺は、期待と不安で複雑な気持ちを胸に、ギルドに入り。


「なんだオメーはよゥ?見かけねぇ顔だなァ!!」


まさかのテンプレと遭遇するのであった。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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