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まずは一当て(仮)

書き途中です。

「でい!」


「ギャイン!」「ギャン?!」


「てぇりゃ!!!」


「ギャワン!?」「キャウン!」


ハイランドウルフを薙ぎ払う。ゲームでは、「沸きが良い」と喜ぶ場面だ。

ある程度弱くて数が多いモンスターは、経験値を稼ぐのにいいのだ。

だが、現実となると話が変わってくる。

グラフィックが重なるなんて事が起きないから、敵の密度がそこまで無いし、何よりも戦闘が生々しい。


「グルルルルルルゥ・・・。」


めっちゃ返り血を浴びた。

それに、防具を着けていない分、敵の攻撃が通りやすいし、補正分の攻撃力も落ちている気がする。

だが、とりあえずまだまだ問題無い。


襲われたら危険な程にはレベルの低いマリッサと、動けないと自己申告をしているブリジットからタゲを奪う。

ティティとローグリアムは、気配系のスキルを使ったのか狙われていないし、レベル的にも戦えると思われるので、とりあえず放置。

と、なると残るのは・・・。


「おい、俺も助けろよ!女ばっかりズリィぞ!この女ったらし!」


「お前は、助けて欲しいのか、それとも喧嘩を売ってるのか、どっちなんだ。」


割と余裕そうなので無視してもいいよね?

うん。態度の話である。戦況はよろしくない。

引っ切り無しに噛み付かれているし、HPはガンガン減ってるんだろうな。


「挽肉でもミンチでも好きにしていいから助けてくれよ!」


「あん?ミンチにして欲しいのか?俺は殺人は請け負ってないんだよ。」


腕に噛み付かれたまま剣を振るっている。

アーディもパワーファイターだったな、そういえば。

あ、両腕に食い付かれてやんの。あれじゃ、思うように動けないだろうな。


「違う!なんで助ける相手をミンチにするんだよ!ちょっ、マジ・・」


スキル:乱舞(ランページウェイブ)


そろそろ、本気でやばそうだったので助けに入った。

ヘイトが俺に向いた奴は放っておき、まだアーディに食い付いている奴に止めを刺す。

ほら、回復薬だ。こんなアホでも死なれたら寝覚めが悪そうだしな。


しかし、多いな。

斬っても斬っても沸いてくるし、タゲ取りも確実ではない。

マリッサは攻めてもろくにダメージが通らないと踏んで、防戦一方だ。

槌に食い付いた奴を、俺が仕留める。


「キャァアッ!」


悲鳴が上がったので見ると、ブリジットが宙に浮いたところだった。


「・・・は?」


呆けている場合じゃねぇ!!

ローグリアムとティティも潜んでる場合じゃないと判断して飛ぶように向かって行ったが、ちょっと動くのが遅過ぎたようだ。

俺も、ルフ鳥に掴まれて死んだような目をしているブリジットを追い掛ける。

駄目だ、遠い。


スキル:神威断(カマイタチ)


空振りの剣を振るうことで、通常攻撃を挟んだ事にしてコンボ化し、連続して攻撃を放つが・・


かわしやがった?!」


弓矢より遅いし、斬撃のくせに見えるんだから、そりゃ避けるよな。

あそこまで素早いなら、このスキルは危険だ。ブリジットに当たるからな。

木々を足場にして信じられない高さまで追いすがったが、届かず・・。


諦めて堪るかよ!!


CC(キャラチェンジ):ルークレイン


スキル:的中弾(スナイプショット)ッッ


「ギェゥ?!」


ルフ鳥にダメージが入ったのは確実だ。

弾が見えなかったので、どこに当たったのかは分からなかったが、ブリジットを取り落とすのが見えた。

が、俺は足場も無く、銃の反動で体勢を崩して藪に突っ込んだので、それからどうなったのかは見えず。


CC(キャラチェンジ):リーフレッド


ああ、防具がないせいで、スカスカする。

キャラを戻さない方が良かったかもしれないと思いつつ、ブリジットを助けに向かう。


・・・・・。


どこだ????


「ブリジットは私達に任せる。貴方はハイランドウルフを。」


ティティに言われて、元の場所に向かう。

地形がわかり易い場所で良かった。


言ってみると、崖を背にマリッサを守り、アーディが満身創痍だった。

マリッサもかなり傷付いている。


お前ら、そこに解体中の肉があんだろ。そっち狙えよ!

そう思いつつ、ハイランドウルフの集団に突っ込む。


スキル:乱舞(ランページウェイブ)!!


「ギャウン!?」「キャイン!」「ギャン?!」


スキルで纏めて吹き飛ばしつつ、2人を執拗に狙う奴を優先して倒す。

明らかに弱っているので、獲物という認識なのだろう。

流れている血も、返り血ばかりではなく、自身のものだしな。


「・・・た、助かった・・・。」


まだだろうが。HPポットを2人に浴びせる。

今回に限ってはダバダバ掛けても文句は言われまい。


「ブリジットはどうなの?生きているの?」


俺が到着した時点で、立ち上がるのもしんどそうにしていたマリッサは、今は地面に座り込んでいる。

戦力にならないのは分かるが、戦闘中なんだからな。

・・まぁ、クロスボウなら座ってても使えるかもしれないが。


「わからん。地面にはいる筈だが、無事は確認できていない。ティティと・・・なんだっけか。ロー・・ロー・・」


「ローグリアムな。」


「・・ローグリアムが救出に向かった。ここを片付けて合流するぞ。」


幸か不幸か、ハイランドウルフはこっちで引き付けることができている。

ルフ鳥とやらの動向が分からないが、一旦、空に逃れたみたいだし、障害物の多い場所を選べば、ティティとローグリアムの2人で対処できるだろう。

あの2人の前でなら補助職として動く事もできるだろうし。


話している間も、ハイランドウルフが俺を攻撃してきている。

脇腹とかめっちゃ痛いし、殺意しか感じない。贅肉を引っ張るな!頭を振るな!


てーな、この!」


肩だって、牙でガッツリ噛まれたら、骨に当たるでしょ。肉が挟まれててめっちゃ痛い!

足に絡み付いてくるな。敵にやられても可愛くもなんともないわ!本気で攻撃してきてるし。

そしてヨダレが汚い!ガルガルうるさい!


今、話してるところでしょうが!


「そりゃ防具無しで食い付かれりゃ痛いだろうよ・・・。

痛いで済んでるあたりがもう、人としておかしいんだけどな。」


人としておかしいとか言われた!マリッサにも言われた事ないのに!


「リフレだからそういう事もあるのよ。」


・・・・・。

マリッサさん?もしかして、その「リフレだから」って人外にルビ振ってないですよね?

人外リフレだから」って意味じゃないですよね?????

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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