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二度ある事は



結局、結構な時間を費やしても躾は出来なかったが、これは積み重ねが大事だな・・。

こいつが大きくなって、あの勢いで飛び掛ってきたら困るし。

あのグラフィックだから・・ゴリラみたいになるのかな?かなり恐ろしいな。

レベルを上げるのも、躾がきちんとできるまでは無しだな。


もしぎょすることができるなら、ペットのレベル上げはありだと思う。

少しでも、自分の力になる事はやっておいたほうがいい。

フェアリーガーデンから預かり所にも行きたい。

が、ペットのいないキャラもいるし、諦めておいた方がいいのかな?


もし御することができないんであれば、基本的には召喚しないほうがいいだろう。

ゲーム時代に起きた、横殴りなんてのは、まだいい。

他人にどこまで迷惑をかけてしまうか分からないのだ。


いい時間だ。

ギルディートがなかなか帰って来ない。

もしかしたら、買出しでもして遅くなるのかもしれない。

部屋で待つのは諦めて、食事をしに向かう。


・・・・・。


安全牌は飽きたんだよな。


・コッコ鳥のグリル ←普通

・モチトンと野菜のソテー ←普通

・クロウシのステーキ ←改良済み

・モチトンのカツレツ ←改良済み

・コッコ鳥の丸ごとロースト ←普通


問題はこれだ。


・モチトンとクロウシのミンチ焼き


・・・・・。

普通に考えるとハズレのはずが無い。

ハンバーグだろう?

だが、何故かヒシヒシと感じる地雷臭。


思い切って注文してみると、具無しのピザのような白いっぽい物体が出て来た。


「?!」


三角にカットしてあり、白い生地の中にミンチが挟みこまれている。

これは予想してなかったわ・・・。

時々、オッサン達が食ってる謎の物体、気になってはいたんだよな。

これだったのか。


納得して食べてみる。

ミートパイって食ったこと無いんだが、多分そんな感じだと思う。

生地が外側がサクサクしていて、中に濃い目の味付けの挽肉が入っている。

この生地のおかげか、他の具材のおかげか、挽肉はなかなかジューシーだ。

 

生地は・・油で揚がってるのか?

ちょっとくどいので、野菜と一緒に食うのが良いみたいだ。

もうちょっとスパイシーだったら・・メキシコあたりの・・・トルティーヤ?とかそういうのを連想しただろうけど、そこまでスパイスは入っていない。

あとボリューム的な意味で薄い。

ニンニクとショウガで臭みを取っているようだ。玉葱、にんじんなどの野菜のみじん切りが入っている。

揚げ餃子に近いのかな・・。

ただ、なんだろう。ニンニクもショウガも利いてる!って感じではないし、良く言えば一体感がある、悪く言えば、ちょっとボヤけている、そんな味だ。

かかってるソースは普通だな。掛かってても掛かってなくても評価は同じって感じだ。

コショウでも利かせてあればかなりうまかっただろう。


まぁ、結論を言えば悪くなかった。

おかずというよりは、つまみだな。


スザクが、水と餌とを適当に食い散らかして戻ってきた。

今日はそんなに腹が減っていなかったようだが、水を飛ばしたのは良くない。

一応、叱っておこう。

いつもやるわけではないんだが、毎回叱っておけば覚えるだろうし。

躾は積み重ねだな。


うーむ、ギルディートが戻ってこないな。

受け取りは明日でもいいか。


ここの飯が相当美味かったら、テイクアウトを作ってもらって時間を潰すという手もあるんだがなぁ。

サービスエリアの食堂レベルの飯だ。

中には美味い飯を食わせてくれるサービスエリアもあるのかもしれないが、俺が言うサービスエリアの飯ってやつは、とりあえず車を停めて休めて、腹に不味くない物うぃ詰め込める、というレベルの話だ。

以前、TVで「最近のサービスエリアはここまですごい!」みたいな特番をやっていたが、あんなの一部だけだ。

その番組に取り上げられたサービスエリアの中にも、飯の不味いサービスエリアが出てきたりした。

まぁ、その食堂は出てこなかったが。

ともかく、あのサービスエリアの飯ってもんは・・という話は置いておいて、だ。

ここの飯の質は、もうちょっと上がらんもんかね?


・・・・・うん?

店主が何やら話しかけるタイミングを窺っていたようだ。

テリヤキソースとから揚げのレシピを売って欲しい?どこで聞いたんだ、そんな話。

レシピなんて大層なものでもないんだが・・。


テリヤキソースは酒・醤油・みりんが1:1:1で、砂糖はお好みだが二分の一くらい。

今回は酒もみりんもなかったので、白ワインも砂糖も多めだ。


から揚げは、ニンニクとショウガがやはり1:1くらいで、旨み調味料が無かったから隠し味に砂糖を少々、あとは醤油だ。肉の量で調整。揉み込むか、少し漬け込むと美味い。


以上だ。


・・・・・。


やはりというか何と言うか。作らされた。

はいはい、試食会、試食会。


で、この宿に来るリングを持った人達の処遇について相談された。

要するに、使わないのに飯を食わせている、浮いた人員を使わせてくれという事だった。

報酬(飯)以上の労働はさせない事と、もし報酬以上の労働をさせた場合には追加報酬を支払うことを約束させて了承した。

向こうも、何か仕事が無いと居心地が悪いみたいだったしな。


で、そんな事をしていたら、ギルディートが戻ってきた。


「・・・これ・・。」


何だ?元気が無いな。


「ありがとうな。ギルマスは何か言ってたか?」


「・・。別に・・・。」


お前はエ○カ様か?!

耳がこれ以上下を向けないレベルで垂れ下がっているので、何かあったんだろうけど・・・・・。


「何かあったのか?」


「別に。」


ですよね。

無理に聞き出すつもりは無いが。


「明日から自分で行ってくれ。・・じゃぁ、俺はもう寝る。」


うーむ・・。本当に何があったんだ??

去っていくギルディートの後姿を目で追いながらも、まぁ大したことではあるまいと高を括っていたのだった。

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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