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ようやく自由時間

しなくてもいい労働をしてしまった。

文化祭でもこんなに働かなかった。


ギルディートから報酬をもらった。


綺麗な石?・・・さっきそこで拾ったやつだろ。

別のやつ?コレクション?

そんな事してるから、金塊がアイテムボックスに入らないんじゃないのか?


そんな純粋そうな笑顔でこっち見んな。ガキか!

さすがに嬉しそうな顔はできない。むしろ要らない。


俺、起き型トーチとか使ってるし、材料も提供したし、この石に価値がなかったら赤字なんだが・・。

いや、別に金に困っているわけではないんだけど、腑に落ちない。



宿に戻る。

宿の店主から、銀のリングを持った人達が、仕事が無い状況に困惑していると聞かされる。

ふむ。無料飯タダメシを食うのは、気が引けるか。

何か考えておかないとな。


ギルディートには、お使いのついでに、ギルマスに謎の組織に関して、何か調べが付いたか聞いておいてくれ、と頼んだ。

俺は部屋でやることがある。


・・・・・。


宿では、だいたい毎夜、大してレベルの上がっていない召還獣(ペット)達の面倒を見ている。

宿の部屋で面倒を見れる為、高レベルのペットよりも呼び出し回数は多い。

ただ、例外がいる。

だが、あまり放置するのも可愛そうだ。

気は進まないが、一番面倒を見るのが難しいましゅまると同じくらいは、面倒を見てやらないとな。


安全なところにスザクの寝桶を置く。

これもいつものことだ。


CC(キャラチェンジ):レッドリーフ


このキャラは倉庫キャラとしての運用をしているが、PKKとして育ててきたキャラだ。

で、このキャラに限っては悪役ロールプレイに近い事をやっていた。

AGL(アジリティ)(敏捷性)重視にすると、どうしても暗めの装備になるのだが、そこを相当徹底した。

おかげで、こうしてCC(キャラチェンジ)してみると、相当(イタ)い。

あまりに痛いので、いつの間にか手に入っていた[厨二病]の称号を掲げている。


で、当時はそういうキャラを目指していたので、ペットにもこだわった。

当時はまだ、ある程度キャラを育てたらペットを手に入れる事が当たり前なくらいには、ペット全盛期だったしな。


召喚:ディアボリカ


「・・・・・。」


黒い三つ目の羽の生えたマリモ。デビル系のモンスターだ。

最初、クロマリモと呼んでいたのだが、当時つるんでいたPKに、名前の付け替えを要求された。

だから、この仰々しい名前は俺のネーミングセンスじゃない。

まぁ、元のセンスと比べてどうだという話は、この際、置いておこう。

こんな風体のディアボリカだが、成長すると人型になる・・はずだ。

卵をを手に入れる事ができるモンスターは人型だし、卵を手に入れたモンスターと同じ外見になるという証明がされている。

が、このディアボリカで卵の入手報告が上がってすぐに、ペットブームは去ってしまい、同じタイプのペットどころか、ペットそのものを連れている人を見なくなってしまったのだ。


ディアボリカは、額(?)の目でこちらをじっと見ている。

他の目は閉じたままだが、普通逆じゃないのか?


さて、まずはブラッシングだな、と思ったら、ディアボリカが飛び掛ってきた。

慌てて避ける。


石造りの床にスライディングしたディアボリカが、床に転がったまま恨めしそうにこっちを見上げている。

勘弁してくれ。


コランダの宿に引篭もっていた時の事だ。

今みたいに飛び掛ってきたのを受け止めたら、コイツ、そのまま食事を始めたのだ。

その食事というのが、凶悪なドレインだったりする。

回復薬の準備無しに受けたら昏倒する。というか、昏倒した。

回復待ちをしている時に目を覚まして送還したのだが、それまで回復しては吸われるのを繰り返していたらしい。

あの「お?飯が目を覚ましたぞ。」というような眼差しは、ちょっとしたトラウマである。

・・この低い好感度も関係あるんだろうなぁ。

ちゃんとしつけしないとな。待て、良しからだな。


回復薬の準備はしてあるけど、HP・MPが減ると、すごくだるいんだよな。

こいつの飯以外でここまで減る機会もないので、要検証だな。


・・・・・・・・。


「良し」は覚えたようだが、「待て」が出来ないとはどういうことだ。

「良し」と言った瞬間、飛び掛ってくるし、言わなくても射程なら飛び掛ってくる。


最初は胴体を押さえていたのだが、優し過ぎるのかな?

チョップすると目潰ししそうだしなぁ。


「『待て』だ。」


「ミギッ?!」


3つ目の中心点を軽く突いたら、ものすごい勢いで飛び退いた。

効果は抜群のようだが・・。


「良し。」


「・・・・・・。」


寄って来なくなった。

まぁ、それぐらいの方が躾には良いのかもしれない。


検証の結果だが、HP・MP共に2~3割くらいまでは軽微な倦怠感しか感じない。

3割になると「気のせい」ではすまない程度にだるく、2割を切るときつい倦怠感を感じ、一割で危機感さえ感じる。

繰り返すごとに倦怠感がきつくなり、もしや?と思ってスタミナポットを使ったら解消した。

HP・MPの他に、スタミナという隠しステータスがある、と思えばいいのだが、ゲーム感が濃くなって嫌だな。

スタミナが減った状態・・つまり空腹だったり、体にエネルギーが足りてないと倦怠感が強く出る。


あと、1~2割まで減ると、HP・MP共に半分以上回復まではしないと、安全域と思われる3~4割に回復しても、だるいままだったりする。


1割を切るとどうなるのか?

HPの方は恐ろしくてできないが、MPの方はやってみた。

限界まで減っても昏倒はしないようだ。

HPが半分くらいまで減っていると2割ほどで倦怠感がやばかったのだが、HPが全快であれば、MPが1割を切っても、軽い倦怠感だけで済む。

思ったほどきつくない。風邪で頭がぼーっとする時程度のものだ。すぐ馴れた。


つまり、俺が昏倒した原因はHPか・・・まさか、0になるまでドレインされてないよな?

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▽お知らせ▽

◆高頻度で最終ページ《(仮)タイトル》は書き込み中。
加筆・修正により、内容が倍以上増える事があります。
たまに前ページの内容を見て加筆する事もあります。

◆後追い修正の進行状況:現在152ページ。H.30 5/5

◆作者が混乱してきたので、時間がある時にタイトルに日数を入れます。
あとがきに解説も入れていくつもりです。いや、無理かもしれん。
がんばるー(棒読み)

▽ぼやき▽
3月には書き終えるつもりだったのに、5月になってもまだ序盤ってどういう事だ?
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