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雑文ラノベ「異世界はもうこりごりだ」  作者: ぽっち先生/監修俺
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下賜の儀式

「では儀式を執り行う。」


くろがパチンと指を鳴らすと周囲の草原は消え、欧州のでかい教会のホールのような場所に変わった。

「うわっ、すげー、映画の監督とかが喜びそうな能力だな。」

「こほんっ。」

俺が周りの状況変化に驚いているとくろが咳払いをして俺に注意する。

くろも先ほどの軍服から儀礼用の白い軍服に変わっていた。

ホール中央の一段高くなっている所からくろが俺を呼ぶ。

「礼頭せよ。」

言われるままに俺はくろの前で右手を胸に片膝をついて頭をさげた。

「ではこれより虫魔軍第7師団長「極黒のゴキ」を誅した功績により貴公に皇帝陛下から「探求する権利」を授ける。心して受け取れ。」

「ははっ。ありがたく頂戴いたします。」

くろは俺の返事を聞くと鮮やかに指揮官刀を抜き放ち俺の頭にちょこんと載せた。

「喝采!」

くろがまた指を鳴らしながら命令する。

すると忽然と礼服や軍服の紳士やドレスをまとった貴婦人方が突然現れ俺に拍手を送った。

ホール内は割れんばかりの拍手の嵐である。クス玉でも割ったのかテープが舞いハトまで飛んでいる。

儀礼兵がブーツを鳴らして捧げ銃をし楽団のドラミングが続く。

まさかライスシャワーは降って来ないだろうな。

くろは指揮官刀を高々と振りかざし、また命令。

「万歳三唱!」

来賓のモブキャラ達全員での両手を挙げてのバンザーイが始まった。

う~ん、なんか混ざっちゃってるね。まあ、片手を挙げた某スタイルよりはいいけど。

気が付くと俺の左手の甲に薄っすらと文様が浮き出ていた。おっ、ちょっとかっこいいかも。

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