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雑文ラノベ「異世界はもうこりごりだ」  作者: ぽっち先生/監修俺
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ひとり遊びは程々に

その時俺は、某国が忍び込ませた小型大衆恐慌誘発兵器を駆逐すべく奮闘していた。

この地に拠点を構えた時点で、やつらの襲撃は予想しており最新の駆逐兵器も準備していたのだが数週間襲撃がなかった為、油断していたところを見事に狙われた。

敵ながらあっぱれである。

しかし俺は咄嗟に手元にあった万能打撃兵器「1ケ月でいいんでお願いします」を起動させ一発でやつを仕留めたのだった。

だが安心するのはまだ早い。やつらは1匹で行動することはない。

戦訓でも「1匹見たら100匹いると心得よ」と叩き込まれている。

俺は慎重に周囲を見渡しながら食料備蓄庫の上に設置しておいた最新駆逐兵器「瞬間凍結嵐(商品名こーるどぶりーど)」を手に取った。

こいつは今までの対小型大衆恐慌誘発兵器とは違い、環境汚染を考慮した使う者にもやさしい殺戮兵器だ。

難点は的中させ続ける時間が既存のものより少し掛かることだが、俺にはノープレミアムだ。あれ、プログラムだっけ?

とにかく、戦闘後の不命中弾の汚染処理をしなくてよい所が気に入っている。

皿の中だろうが畳の上だろうが発見したら即発射。上手くいけば敵兵の氷付けが完成だ。

しかし、ヤツは俺が「こーるどぶりーど」を手にしたのを見ると壁を駆け上った。

戦闘では上を押さえた方が優位になる。侮れないヤツだ。

「こーるどぶりーど」の射程は短い。

ヤツもそれを見越しての行動だったのだろうが、残念ながらヤツが登った壁には兵士の必需品である「なんでもできちゃうん台(勉強机)」が配置してある。

俺は「こーるどぶりーど」をヤツに向けながら慎重に机に登った。

もはやヤツに逃げ場はない。

「残念だったな。月に変わってお仕置きしてやるぜ!」

俺は決めセリフを吐いて「こーるどぶりーど」の引き金を絞る。


その時、敵は背に格納してあった翼を広げ俺に向かって捨て身の反撃にでた。

「うわぁ、飛んだよアイツ、飛んだ。向かってくるぅ~。」

いや羽根があるんだから飛んでもおかしくないんだろうけど驚いた。

俺はバランスを崩し机から落下する。

ごつんという音とともに後頭部が机の角にヒット。

本当に目から火花がでた。

あまりの痛みに声を上げる事もできず頭を押さえながら畳の上を転げまわる。


やっと耐えられるくらいに痛みが治まった時、視界の端にやつが見えた。

俺の戦闘機動のヘマさをあざ笑うかのようにこちらを注視している。

「ふっ、今回は負けを認めよう。しかし次回は・・」


頭から血を流しながらもゴキ相手に妄想戦闘ごっこを続けるとは、頭を強打して本当にアホになったんだろうか。

あっ、だめだ。なんか気が遠くなっていく・・。

あれ、ちょっと、これって実はすごくヤバくない?

もしかして、俺死んじゃうの?まだ18歳なのに・・。チューだってしたことがないのに・・。

だ、だめだ。せめてパソコンの中の「人類の秘宝」フォルダだけでも破棄しなくては・・。

死ぬかもしれない時に救急車よりもはずかしい画像の破棄を優先させるのはどうかと思うが結局は電話もデータの消去もできずに俺は意識を失った。


私、ネット環境を自前で持ってないので月1回のネカフェでの予約投稿になります。

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