選択しないことの選択
ぐるぐるぐるぐる
同じことばかり考えている
私はどこに行くのだろう
私は何をしたいのだろう
私はどこに行けばいいのだろう
すべては因果の積み重なる通りに進んでいく
なるようにしかならない
ああわかっているよそんなこと
頼むから知ったような顔してそんなこと言わないでくれ
右に行こうが
左に行こうが
このままとどまろうが
それでも、どのみち選ばなくてはならない
どれを選んだって構わない、どうにでもなるさ
はっ、それはそれは、至極真っ当なご意見ですこと!
人に決められるのはまっぴらだし
選べないのはもっと嫌だ
はやく決めてしまいたい気持ちと
このまま永遠に漂っていたい想いとがまじりあう
進めない、進まない、進まなきゃ――
いつか、選べる日が来るのだろうか?