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第18話

 神と呼び、悪魔と呼ぶ。

 

 多くと同じく、都合に過ぎない。

 

 一語にして、堕天使、なる名称も存在する。

 

 西洋に見れば、有名なのはメデューサ、であろうか。

 

 元々美少女であったメデューサは、海神ポセイドンとアテナの神殿でセックルしたがために家主アテナの怒りから、醜い怪物にされてしまう。

 

 理不尽である。アテナは好色ポセイドンをこそシバくべき筈だ。神に言い寄られてダメ出し出来るワケもなし少女売春のセカンドレイプでしょこれじゃ、でもちょっとドジっ子属性があるのか、よそ様の神殿をラブホにしちゃアカン。

 

 つまり、元は女神だったのだ。実際、遺跡、地下神殿のレリーフなどに刻まれており当初は祀られる側の対象であったらしい。蛇は再生を司る存在として、世界中で信仰されていた。メデューサも、地母神として再生を象徴していたのだろう。だが蛇はご存知、キリスト教徒には楽園追放の下手人、不俱戴天の仇敵である、正にお察しの事情が。


 竜もそうだ。

 

 ドラゴンスレイヤーと言えば最強の剣にして武器、邪竜成敗、討伐対象、しかし東洋、日本では竜、龍の字に悪を見る者は居ない。へぼ将棋、王より飛車を可愛がり、の成龍、ドラゴンボールの神龍、龍が如く、は悪漢だが、概ね聖、好意的な力の象徴だろう。


 日本の霊界事情。

 

 他方は神となり、

 他方は妖怪、鬼、悪霊に身を落とす。

 

 神に対すは司、宮司。

 鬼に対すは、やはり鬼。


 三大悪霊。

 

 平将門、菅原道真、そして、

 

 

 崇徳天皇。

 

 

 前二者はまあ、帝都物語と受験生のアレで他言を要しないであろう、だよね。

 

 天皇だって闇堕ちするのだ。

 いやもう、彼の生涯はお察しどころではない、聞くも涙語るも涙、だいたい鳥羽上皇のせいでそれこそお前の血は何色だ、案件モノ。まして望んでもいないのに朝廷分裂大戦争、天皇家がお家騒動で戦争?信じられないが本当だ、保元の乱、では崇徳上皇派、はい?、聞いてないし!って言ってる間に敗戦、廃帝、流刑死。



 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ。



 これ、崇徳さんの作、一度くらい見聞きしたことあるよね。

 お人柄が偲ばれる。

 そりゃ世に祟りもするでしょうよ、まして天皇、本来民草と愛し愛される立場のお方、ですぜ。当時の民衆も崇徳タソカワイソスいいぞもっとやれと思ったに違いない凶都マシマシで。てかそうした思念の後押しが無ければ霊なんて活動出来ないし。プランクスケール以下霊子の立場でゼロ点エネルギーを抽出出来ると言っても微細なモノで物質界への干渉では保存則が機能するしね。



 単に悪鬼を祓って終わり、とはいかない、崇徳の件では苦労した、というのが業界の語り草にある。



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