『戦略指南書』ジョニー・ピチャイソンクラム、パティパット・ピンラット 戦争に勝つ方法

『戦略指南書』

戦争に勝つ方法

水源がなければ戦争に敗れる可能性があり、水源があれば勝つ可能性がある。敵に水源を与えず、私たちが水源を保持または使用すべきだ。ウマ・ラガシュの戦争では、ラガシュが水の流れを変え、ウマは水を失ったため、最終的にウマの軍は敗れた。パンジャブの「十王の戦争」では、スダットがダムを破壊して洪水を引き起こし、勝利を収めた。

多いからといって勝つわけではない。強大だからといって勝つわけでもない。自然の障害が進軍を阻む場合、多くの犠牲が出る。急流やモンスーン、広くて深い川を越えることは難しい。渡れたとしても、犠牲は大きいかもしれない。数が多いから勝てるわけではない。戦争は待つべきではない。戦争は即時に始めるべきだ。攻撃する時は即座に行動すべきで、待つことはできない。援軍を頼るべきではなく、自軍だけで戦うべきだ。時間を浪費せず、敵を即座に撃破する。私たちが待たなければ、時間を失わず、敵が準備する時間を与えない。

勝利しても、次の戦争で勝てるとは限らない。孫子曰く「百戦百勝は善の善に非ず。不戦して人の兵を屈するは善の善なり。」戦争には、勝敗だけでなく、敗北、生存、死という少なくとも四つの結果がある。無能な将軍が有能な部下の言葉を聞かなければ敗北し、命を落とす。有能な部下の助言を聞くことで、勝利し、生き残ることができる。数が少なくても勝てるし、劣勢でも勝つ方法がある。

武器が劣っていても、技術が劣っていても勝つことができる。孫子は「多いことが必ずしも良いとは限らない」と述べている。正確な計算と予測に基づけば、勝利を得ることができる。たとえ部下が有能でも、かつて敵対した者や敵から支援を受けた者を使うべきではない。それを行えば敗北する。

水源があれば戦争に勝つ可能性がある。水源がなければ戦争に敗れる可能性がある。だから、水源のない場所での戦争は避けるべきだ。乾燥した場所での戦争も避けるべきだ。情報は重要で、無視することはできない。助けを求められたら無視できない。反撃のチャンスがなければ敗北する。敵が一糸乱れぬ行動を取れば、私たちは敗れる。いかに優れた戦術であっても、必ずしも勝利を保証するものではない。すべての戦術には弱点がある。敵が私たちの戦略を知っていれば、私たちは敗れるだろう。だから、戦術を柔軟に変えるべきで、過去のやり方に固執すべきではない。孫子曰く「正攻法で戦い、奇策で勝つ」。勝利は常に異なり、無限の可能性を秘めている。敵が物資を使い果たすまで待てば、私たちは敗北する。敵がしっかりと補給を受けていれば、私たちは敗れる。敵が撤退しても追うべきではない。孫子曰く「敗走する敵を追うな」と。

敵が私たちの補給路を遮断すれば、私たちは敗北する。すべての方向から攻撃を受ければ、私たちは敗れる。無能な将軍が私たちを敗北に導けば、軍は反乱を起こし、将軍は殺されるだろう。孫子は「親しみのない部下を罰すれば反逆を招く」と言っている。優れた計画も、実行されなければ無意味だ。戦争は即座に開始されるべきで、時間をかけてはいけない。計画を知らせず、即時に行動すべきだ。戦争の準備は迅速に行われ、無駄な時間を費やすべきではない。部下の心を掴めなければ、私たちは敗北するだろう。

私たちは敵を作るべきではなく、誰もが私たちと共に利益を得るようにすべきだ。そうすれば、誰も私たちに反抗しない。有名であることが必ずしも能力を示すわけではない。敵の流す情報に煽られてはいけない。敵に誤情報を流すことで、彼らを混乱させるべきだ。敵が私たちの補給路を断とうとしても、それを守るために手を尽くさなければならない。孫子曰く「敵の糧を奪うことは、十倍の価値がある」。敵の物資を奪えなければ、私たちは自給自足しなければならない。