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居心地のよさ

作者: あまなす

今夜は、なんだか

気持ちがざわつく

妙な胸騒ぎ


月を見てみる

満月じゃないけどなあ

なんなんだろう


理由がつけられないのは

キモチの悪さにつながる

よくない、よくない


なんてことを考えていたら

無意識に、はや足になっていた

いけない、いけない


足のくり出しがはやくなると

キモチも急いてしまう

よくない、よくない


夜の散歩

というより

今夜は、巡回

という感じ、なのかな


特に、変わったところは、ないみたい

あたり前、何かが変わるなんて、ない

そういうとこだ、ここは


あと何週間かで、田んぼに水が入って

かえるが、ゲコゲコやりはじめる

そんな毎年のことに、うんざりもし

けれど、居心地のよさも感じ


相変わらず、真っ暗で、小さな町

大きな街の街路灯なんかと違って

数は、ぜんぜん、多くない


さびしさは、もちろん、あるわけだけど

それが、わたしのココロの具合とは

けっこう、いい相性のようで


わたしが、夜、外を歩く理由は

そういうとこにあるのかなあ

そんなことを、ちょっと、思う


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