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4話 思い出した記憶

ポイントありがとうございました!

小躍りして喜んでおります!!

ジュリアンナをエスコートしながら部屋を出る。


歩いてきた廊下を逆走して、左側の一番奥の部屋。の、一つ手前の部屋。


「となりがおれの部屋。

何かあったらいつでもおいで。

剣術のけいこ以外はきほん的に部屋にいるから。

で、この部屋がジュリアンナの部屋。」


とびらをジェームスが開けてくれた。


さすが有能しつじ。

てきかくな行動をしてくれるから楽だよね!


ジュリアンナをエスコートしながら部屋の中へ。

中に入ると、ジュリアンナはまわりをキョロキョロとみまわしていた。


気にいってくれたかな?


いちおう、カントリー調のかわいらしい部屋をイメージして配置してもらったんだけど…。


こういうのはセンスがもろにでるからこわい!

おれのセンスは大丈夫ですか!?


「おにいさま」


呼びかけられた声にビクッとしたのは内緒です。

たぶんバレてるけど。


「どうしたの?」


ダメだしとかしないでね?

泣いちゃうよ、おれ?!


「すっごくかわいいおへやです!!

ほんとうにわたしがつかってもいいのですか!!」


よし!ナイスおれ!!


「もちろん!ここはもうジュリアンナの部屋なんだから、好きに使っていいんだよ。

あっ!もし何か欲しいものがあったら言うんだよ?

えんりょなんてしちゃダメだからね。

おれ達はもう家族なんだから。」


ね?と念押ししながら笑いかけると、花の咲いたような笑顔をみせてくれた。


美少女の破壊力!!


目がー!!目がーー!!!


破壊力ばつぐんの笑顔をふりまく美少女!

この子、おれの妹ですよーー!!


最高 of 最高!!


「おにいさま」


おっと、デレデレした顔が表に出てたかな?

キモいとか言われて嫌われたら、おれは死ぬ!!

平常心、平常心。


「なに?」


「おにいさま。

さっき、かぞくだからえんりょするなっていってくださいましたのね。」


「言ったねー。

何か欲しいものでもあった?」


よーし。お兄さまが何でも買っちゃうぞー!

あっ、でも今の(うち)じゃたいした物は買えないんだった。

それに、買えるとしてもおれの小遣いじゃ、たかがしれてるし…。

…自分で動かせる金が欲しい。

よし!これからの目標は、ジュリアンナが欲しいと思ったものを全部買えるだけの金をかせぐ事だ!目標ができると燃えるね!!

義母上(ははうえ)に、けいえい学とりょうち運営を学ばなきゃ!!


密かにこれからの目標をたてていると、ジュリアンナがおれの左手を握りしめて、


「ジュリアと、よんでほしいです。」


破壊力ばつぐんの上目遣いで告げてきた。


ぐはっ、やめて、なにこの子?天使?


え?マジかよ?おれの妹、天使なの?

天使の上目遣いすげー!


明後日の方向に思考がとびかけた。


おっと、違う違うそうじゃない。


「もちろんだよジュリア。」


ジュリアと呼んだだけで笑顔がかえってくる。


あーー!!かわいいーー!!


この子おれの妹ーー!!(2回目)


……平常心。平常心をたもとう。


がんばれおれ!顔面ほうかいはさすがにキモいぞ!!


「ジュリア、おれのお願いもきいてくれる。」


まだ身長の低いジュリアにあわせて膝をおり、顔をあわせてお願いしてみる。


「はい!わたしにできることなら!」


うんうん。いいお返事。

じゃあ、


「家族なんだから、けいごは使わないでほしいな。」


「…いいんですか?」


「ですか?」


「…いいの?」


「うん。もちろん。」


ぱぁっと花の咲いたような笑顔。


はぁーー、かわいい!

おれの妹、最高ーー!!


「だいすき!おにいさま!!」


しゃがんでいたおれに、そのままギュッと抱きついてきた。


昔もこうやってよく抱きついてきたな。


喜びを体全体で表してくれてたジュリアをそっと抱き返しながら昔の事を思い出していた。


周りからはブラコンだ、シスコンだってよく言われたけど、そんなの全然気にならなかったな。


実際に"俺"の"妹"は可愛かったし。


"あいつ"も"俺"の事を慕ってくれてたし。


友達は呆れてたけど、それでも気持ち悪いとか言わないで友人でいてくれていたからな。


あいつらには感謝しかないや。




でも、やっぱり、みんなを残してきたことは申し訳なかったなって…思って…。




記憶を思い出したとたん、頭がグワンッと大きくゆれた。


あっ、まずい。と思った時には






俺の意識は、もう、なかった。

感想、評価、ブックマークいただけたら、引き続き歓喜して小躍りしたいと思います!


よろしくお願いします。

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