35話 精霊石
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コンコンコンッ
ドアのノックは三回。二回はトイレ。
お部屋に入るときは三回きちんと鳴らしましょう。
一番最初の授業で、ジェームスに教わった礼儀作法をきちんと実行し、サロンのドアを叩く。
ガチャリとジェームスがドアを開けてくれた。
「おまたせしました。父上、義母上、ジュリア。」
中に入り声をかける。
「おにいさま!」
父上と義母上に挟まれて座っていたジュリアが俺のもとにかけてきてくれた。
「おにいさま、おまちしてました!
アルとのだいじなお話は、もう大丈夫なのですか?」
グイグイと手を引かれながらソファーに到着する。
「うん。お話はもう終わったよ。」
俺がソファーに座ると、横にジュリアも腰かけた。
俺の隣に座ってくれるんだ。
うれしいなぁ。
あまりの可愛さに頭をなでると、ジュリアは俺を見上げてニコーッと笑いかけてくれた。
あ"あ"あ"あ"あ"がわ"い"い"。
天使!俺の妹、天使!!
ずうっとなでていられる!
なでなでなでなでとジュリアをなで続けていると、んんっと咳ばらいが聞こえ、ハッとする。
いけない、いけない。父上と義母上もいたんだった。
最後にもうひとなでして、父上と義母上の方に向き直る。
「おまたせしました。父上、義母上。」
俺が何でもないように挨拶をすると、二人して苦笑を返してきた。
□□□□
テーブルに紅茶を置かれ、しばしの談笑。
一緒に鑑定をみてくれる人達全員が集まるには少しだけ時間がかかる。
全員仕事があるし、当たり前だよねー。
コンコンコンッ
ノックの音にジェームスが扉を開く。
「整いました。」
「わかりました。
では、旦那様、奥様、サンシュユン様、ジュリアンナ様、鑑定の用意ができましたので、移動をお願いいたします。」
ジェームスの言葉に皆が腰を上げた。
□□□□
鑑定は大サロンのほうでおこなうらしい。
さっきまでいた小サロンでは、人数がいっぱいいっぱいになるので、大サロンに移動。
サロンに着くと、すでに鑑定に関わる人達がそろっていた。
ポパイ、ペンテス、シトリス、クフェア、そこに俺、父上、義母上、ジュリア、ジェームス、フリージア、全員で十人。
大サロンは十人入っても全然余裕。
小サロンの倍近くあるから、普段使いの小サロンに慣れすぎると大分広く感じるね。
小サロンはローテブルとソファー、あと低めのキャビネットくらいしか置いてないけど、大サロンには大きめのローテブルにソファー、もちろんキャビネットもあるが、そこに化粧直しようのドレッサーも数台置いてある。
夜会などをしたときに女性用に解放する部屋だから、化粧直しもかねた休憩スペースにできるような部屋のしつらえにしてある。
といっても、普通の貴族のお邸よりは大分小さいけど。
我が家は基本パーティーなんてしないし、大きさはこのくらいがちょうどいいよね。
さて、テーブルの上に置いてある箱。
あの中に鑑定盤が入っているのかな?
父上がテーブルの上座に位置するソファーに座る。隣に義母上。
父上の向かい側に俺。隣にジュリア。
俺の後ろにジェームス、ジュリアの後ろにフリージア。
父上の後ろはポパイ。義母上の後ろにクフェア。
そして、扉の両側にペンテスとシトリスが配置されている。
「それじゃあ、鑑定をおこなおうか。
ポパイ。」
父上が言うとポパイが頷き、テーブルの上の箱から鑑定盤を出した。
□□□□
「これが、鑑定盤。」
テーブルの上に置かれた板。もとい、鑑定盤は大きな板の上に四つの石がはめ込まれているというシンプルな形。
一番手前に掌に余りそうな大きさの半円型の石、そこから順に小中大と大きくなっていく石。同じく半円型。
手前のは透明の石で、残りの三つは乳白色でキラキラしている。あれだ、オパールみたいな色なんだ。あっ、てことは手前のは水晶みたいな石か。
一人で納得していると、
「きれい……。」
隣から感嘆のため息がきこえた。
「確かにキレイだね。」
ジュリアに話しかけると、ハッとした表情をし
「声に出してましたか?」
恥ずかしそうに口許を両手でおおった。
「ふふっ。つい口に出してしまうくらい、美しい宝石だと思うよ。
でも、これはなんの石なんだろうね?」
水晶のような石と、オパールのような石。
どちらもキレイだけど、宝石ではなさそうだし。
「これは精霊石だよ。」
「精霊石?これがですか?」
これが、あの、精霊石。
ジュリアの……
ジュリアの光属性を誤魔化せるアイテム。
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