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30話 言いにくい

評価、ブックマークありがとうございます!!!


いつも誤字報告ありがとうございます!大変助かっております!


「ずいぶんと豪華だな。」


父上もビックリしている。


「アルストロが張り切ってしまったようで。」


ジェームスが父上に給仕をしながら、豪華になってしまった食事の理由を話している。


「いや、私が言いたいのは肉や野菜も多く使われているという意味で……。

大丈夫なのかい?」


義母上(ははうえ)をうかがう父上。


「大丈夫とは?」


意味がわからず、小首を傾げる

義母上(ははうえ)


あっ、可愛い。


「その、ミアが領地のことを頑張ってくれているのは知っているのだが、あー……。

私が帰ってきて、無理をしていないかい?」


義母上(ははうえ)の大きな目がパチリと瞬く。


「ふふっ。」


口に手を当て、クスクスと笑う義母上(ははうえ)


キョトン顔のジュリア。


なんとなく言いたいことの意味がわかり、チベスナ顔になる俺。


生暖かい目をする使用人一同。


「コホンッ。旦那様、カッテージ領は今、大変豊かになってきております。

それもひとえに、奥様やぼっちゃまが頑張ってくださっているおかげです。」


「そうなのかい?」


父上が、俺と義母上(ははうえ)を交互にみやる。


義母上(ははうえ)は微笑み、俺も頷いてみせる。


「そうか。それをきいて安心したよ。

つまり、このごちそうは君達の努力の成果ということだね。」


「その通りでございます。」


なんか、改まっていわれるとちょっと恥ずかしいね。


「では、皆の頑張りをありがたくいただくとしようかな。」


その言葉を皮切りに、再び給仕が始まった。



□□□□



さて、夕食を終えてサロンに移動し、まったり休憩中。


父上が久しぶりに帰ってきたのでジュリアが父上に甘えています。可愛い。


義母上(ははうえ)と父上の間にちょこんと座って、二人を交互に見上げながら話をしては、ニコニコと笑顔になる。


父上も笑顔、義母上(ははうえ)も笑顔、ジュリアも笑顔。


なんだこれ、幸せか!


そして俺は、三人が並んだ席の向かいに座り、その光景を観ながらホッコリしていた。



□□□□



ジュリアがふわぁっとアクビをしたので、おやすみなさいのご挨拶。


そのままお風呂に入って就寝するらしい。


「お父様、お母様、お兄様、おやすみなさい。」


ジュリアは綺麗なカーテシーをして、部屋に戻っていった。


三人でジュリアを見送ると、


「さて、ユン。何か話があるんだろう?」


「さすが父上。」


「ユンは、話したいことがある時は、私の顔をジッと見てくるからね。

昔からの癖は変わらないね。」


マジで?


「えっ、嘘。」


「あはは。気付いてなかったんだね。

本当だよ。どうしても話したいことがある時なんかだと、ずっと目でおってくるんだ。

どうやら、私だけしか知らなかったみたいだね。」


サッと周りを見渡す父上。


新しい紅茶を煎れてくれていたジェームスも、父上より過ごす時間が長くなった義母上(ははうえ)も、父上のことをみている。


あっ、勝ち誇った顔。


「気付きませんでした。」


紅茶を出しつつ、発言するジェームス。


ちょっと悔しそうな顔。


「私もまだまだね。」


困り顔の義母上(ははうえ)


いや、義母上(ははうえ)の場合は、直接話さなければいけないこと以外、相談事とか報告をジェームスを通してしているからしかたなくない?


おい父上、義母上(ははうえ)を困らせてんじゃないよ。


ドヤ顔やめなさい!


「んんっ。」


咳払いで注目を集める。


「で、父上、相談なのですが。」


さっさと本題に入って話をもとに戻す。


父上もドヤ顔を消し、真剣な顔で俺の話を聞く体勢にはいってくれた。


「うん。なんだい?」


「え~っと……。」


やっば。切り出しかたをどうするか考えてなかった!


まさかいきなり、ジュリアは光属性の上級もちなので、教会にみつからないようにするため、口の固い人達で鑑定を行いたいです。なんて、言えるわけないし。


えっ、どうしよう。……どうしよう!?




……あっ。


「あのですね。父上。」


「うん。」


「俺の鑑定を、少人数で、口の固い人達だけで、おこないたいんですが、いいですか?」


「んん?」


「ですから、鑑定を、少人数で、おこないたいんです。」


そう。俺が思い付いたのは、嘘と本音まぜこぜ作戦!タイトルはダサいが気にするな!だ。


たしか、嘘と本当を混ぜて話すと嘘が見付かりにくいんじゃなかったかな?


ジュリアの光属性の上級を隠したいに、俺の火魔法の初級を隠したいを混ぜて、俺主体で話せば隠せるのではないかというね!


「……それはかまわないけど、何でだい?

基本的には、お披露目みたいなことをしながらやるのが、通例だろう?」


「わかっています。」


「他の人達もなっとく済みかい?」


「……いいえ。俺の我が儘です。

他の人には、まだ話しておりません。」


「……そうか。」


父上が俺のことを、ジッと見つめてくる。


ここで目をそらしたら駄目だ!


嘘とは、真実を混ぜることで本当に聞こえるという言葉を信じて!


説得第二波!開始!!


父上の目を見つめたまま


「俺、どの属性が不得意か知られたくないんです。」


「どういうことだい?」


「ジェームス達と、初級魔法だけですけど実際に試してみまして、だいたいどの属性が得意か不得意かは把握しているのです。けど、ちょっと、あの、言いにくいんですが……。」


火魔法のことを報告しようと思うと、だんだんと気が重くなってくる。


初級の初級、初歩の初歩しか使えないし、ましてや今の段階では、循環をしなければ、それさえも発動しないなんて、めちゃくちゃ言いにくいんですけど!?


ちょっとショボっとしてくる。


「ぼっちゃま……。」


ジェームス、慰めてくれ


「あれ以上をお望みで?」


てないな、これ。


あれー?





読んでいただきありがとうございます!!


感想いただけたら嬉しいです。


少しでも面白いと思ってくだされば、評価、ブックマークをポチっとよろしくお願いします。

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