24話 異なるやり方
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魔法暗唱のセリフ少し変えました。よろしくお願いします。
「シトリス、とりあえずもう一回。」
「あっ、はい。」
もしかしたらシトリスの魔力量が急激に増えたのかもしれないし。…ほら、シトリス戦闘狂だから…。
昨日バカみたいに魔獣を狩りまくってたみたいだから増えたのかもしれないし…。
ええ、そんな淡い期待をした時もありましたよ。ええ。
シトリスがもう一度、初級の風魔法の印を結び暗唱する
「風よ我に応えよ。ウイング」
ゴウッ
……。え?
「「「「え?」」」」
突風が吹いた。
そよ風よりは強いけど、木にあたっても枝が揺れる程度の強さ。
葉っぱがサワサワいってる。
音だけ大きく強そうに聞こえたけど、それだけ。
さっきみたいに木が折れるなんて事にはならなかった。
え?さっきと今、何が違うの?
印は同じだった暗唱も一緒。
魔力量は初級魔法の印と暗唱なので多くなることはない。
んん?あとは何が違いそうだ?
……うん。撃った本人に聞こう。
「シトリスはどう?何か違ったことでもした?」
ずっと手をグーパーグーパーしていたシトリスに声をかける。
「んー……ぼっちゃん、もう一度試してみてもいいですかー?」
「いいよ。」
「んじゃー、もう一度。」
シトリスがもう一度印を結ぶ。
「風よ我に応えよ。ウイング」
暗唱をすると
ドンッ
一度目と同じことがおこった。
「シトリーース!」
「あぁー……やっぱり。」
「やっぱり。じゃないから!
同じことができるならそう言って!!危ないでしょ!!」
「いやー。確証がー、なかったからー。」
「その確証を得るためのじっけーん!」
ガクーッと項垂れる。
「あれー?」
あれー?じゃない。あれー?じゃ。
「「「はぁ」」」
思わず溜め息が漏れたよ。ええ、三人同時にね!!
「シトリス、お前何やったんだ。」
「循環。」
ん?
「ん?」
「ほらー。最初の時と、二回目の時、何か違う事したかなーって考えたらー、そういえば最初はー、魔力を循環してからやったなぁーって、思ってー。」
あぁ、あのグーパーは指先まで循環ができているかの確認か。
「「ぼっちゃま/ぼっちゃん」」
ちょっと待って、何で俺を見るかな。
言っとくけどこんな事になるなんて想像してなかったからね!
俺の責任じゃないよ!……たぶん。
□□□□
今の段階で魔力循環をしてからの魔法は大変危険だとわかったので、初級魔法は循環無しで試すことになりました。
思ってたよりも循環無しでの魔力を留める事はかなり難しく、均一にその場に留めておくという魔法の初歩をやっている。つまり、魔力の維持だ。
「地味に難しい。」
「ぼっちゃん、何で循環なんて高度なことができるのに魔力維持が難しいんですか。」
そう言いながら、隣で循環の練習をするペンテス。
シトリスは……なんか色々やり始めてるからほっとこう。
で、ジェームス。
「ぼっちゃま、乱れてますよ?」
「はい。すみません。」
俺の魔力維持を見てくれている。
魔力の見方は意外に簡単だった。
目だけに魔力を溜めることが魔力を可視化するやり方だと教わった。
でも、一部分だけ一定時間均一にその場に留めるってかなり難しいぞ。
あいかわらずデタラメな男だなジェームス。
□□□□
魔力維持の練習を始めて一時間程度
「そろそろ一度休憩にいたしましょう。」
「ん?うん。わかった。」
「お疲れ様ですぼっちゃま。だいぶ均等に魔力維持をすることに馴れましたね。」
「そう?」
「はい。もう少し様子をみてから初級魔法を試してみましょうか。」
「本当!?楽しみ~。」
ついに魔法が使えるんだね!いえーい!
「ですが、まずは体力の回復を。
魔力維持をするのにも相当な魔力の動きがあるのでお疲れでしょうから、どうぞ此方でお座りになってご休憩を。」
いつのまに出した!椅子とテーブルを!
「どうぞ。」
促されるままに椅子に着くとスッと紅茶を。あと軽食にビスケットも。
素朴な味でバターと塩が効いてて美味しいんだよね。
◯ッツと◯リービスケットを合わせた感じ。
食べやすいように小さめに作ってくれている。
優しいなぁ。
それにしても何処から紅茶とビスケットを出したのだろう。
ジェームス恐るべし。
「初めての魔力維持はいかがでしたか?」
「難しいね。魔力の循環なら、体中に魔力を張り巡らしながら均等にできるけど、なにもしないで魔力を均等にするのはバランスがとりにくい。」
ジェームスが一つ頷くと、
「普通は指先から徐々に全身を包むように伸ばしていきます。
そして全身を覆ったところでそのまま魔力を維持します。
まず、全身に魔力を行き渡らせること事態が難しく、早い者で一月程度、遅い者は数年単位かかります。
ですが、魔力を行き渡らせることさえできてしまえば、後は魔力を維持できるかなので、自身の魔力量と訓練を怠らずに努力をすれば、それなりに初期魔法でも使えるようになりますよ。
薪の火付け程度なら、一瞬でも魔力が体を覆えばいいだけですから。」
なんだって!?
「ですが、長時間の魔力維持は中級魔法では必須になりますので、ぼっちゃまには必要なことですよ。」
……知らないうちに中級訓練をうけていた!
「それに……」
それになに?え?なにそのあたたかい目は!?
「それに、ぼっちゃまのやり方は少々他とは異なりますから。
一瞬で魔力を体に覆うぶん、コントロールは難しいはずです。」
言ってよーー!!
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