21話 なんだっけ?
評価、ブックマークありがとうございます!!!
大変励みになっております!!
誤字報告ありがとうございます。
年齢を間違えるという初歩のミスをしてしまいました。
混乱させていたらすみませんm(__)m
やっちまったぜ!!(ごめんなさい。)
「お説教はこのくらいにして、昨日作ったと言っていた物をいただこうかしら。」
「あっ、はい。でも、えっと、誰に聞いたのですか?」
「ジェームスよ。」
パッとジェームスをみる。
「ご報告は義務ですから。」
恭しく、わざとらしいお辞儀をするジェームス。
これが似合うんだから本当にイケダンはずるいね!!
「で、何を作ったのかしら?」
「魔獣肉の唐揚げです。」
「……え?」
「魔獣肉の唐揚げです。」
「お兄さま、まじゅうにくを食べたの?!」
「うん。美味しかったよ。ね、ジェームス!」
「大変美味でございました。」
「へぇー!わたしも食べてみたいわ!」
ジュリアは素直な反応。けど、義母上はやっぱり難色を示してる感じかな?
「そう。魔獣肉は食べられるの……。」
ならこれからの食料としてーーーーー。
……違うなこれ。難色じゃなくて、好感触だわ。
もう食料としてどうするか考え始めてるよ。さすが義母上!!
「お待たせしました。昼食の準備が調いました。」
ガラガラとワゴンを押してきたアルが声をかけてきた。
メイド達にランチョンマットやカトラリーをセッティングされ、食事の準備をされる。
「本日のメインディッシュは、昨日ぼっちゃんに教わったカラアゲの魔鳥肉バージョンです。」
なんだって!?
□□□□
邸の食事は、いちいち食べ終えてから持ってくる形式ではなく、一度に持ってくる形にしている。
今日はフワフワのロールパンに生野菜のサラダ。それとスープとメインディッシュ。
サラダはジュリアにも、食べやすいように、少し小さめに千切られている。トマトもミニトマト。そのまま口にいれやすいし、甘味も強い。トマトのドロっとした中身が苦手って人でも食べやすいから、子供のうちはとにかく口に運んでくれて栄養の摂れる食べ物を出すのが鉄則。
ジュリアは好き嫌いがないけどね!
スープは魔鳥の骨でとった鶏ガラスープ。そこにキャベツと玉ねぎをくたくたになるまで煮込んで、卵を投入したやつ。フワフワのかき玉が鶏ガラスープを吸いこんで美味しいんだよね。
そしてお待ちかね……
カ・ラ・ア・ゲ、ふぅーー!!
なんと今回は鳥・肉!まぁ、魔鳥の肉だけど。
それでも、鳥・肉!いぇーい!!
「ぼっちゃんのレシピ通りに作りました。」
いいね!
別に改良してもオリジナルを作ってもいいんだけど、やっぱり始めてはオーソドックスにシンプルな物を食べて欲しいよね。
「アル、ありがとう!」
「いいえ。手に入れてきたのはペンテスとシトリスなので、そちらに労いを。」
「うん。でも作ってくれたのはアルだから。だから、ありがとう。」
「滅相もございません。」
「ペンテスとシトリスにも、後でお礼を言っておくよ!」
「はい。喜ぶと思います。」
いつもの気心知れた話し方じゃないのは、義母上達がいるから。
アル、カッコつけたがりだもんねーーー。
知ってるーーー。
「本当に美味しそう。アルストロ、私からもお礼を。いつも美味しい食事をありがとう。」
「ありがとう!!」
あっ、二人からお礼を言われてちょっと赤くなってる。
美人に弱いもんねアルストロ。
知ってるーーー。
□□□□
「おいしいーー!!」
「本当、とっても美味しいわ!」
唐揚げに大喜びの義母上とジュリアをみて、アルと共に大満足。
うんうん。唐揚げは美味しかろう。
俺も大好物だ。だが、如何せん塩味。
いや、美味しいんだけどね!美味しいんだよ?!
けど……やっぱり醤油味が食べたいよねー!!
醤油を見付けるなり、作るなりするのは最重要案件だな。
新たな誓いをたてながら、美味しい昼食を食べた。
□□□□
食事を終え、食後の紅茶を飲みながら今後の食事事情も考えてみる。
今うちの領地で食べられてる魚は川魚が主だから、森に近い場所の川で定期的に捕りに行けてるし足りないのはお肉と野菜。野菜と一緒にお肉も沢山食べられるようにレシピも思い出していかなくては。唐揚げだけじゃなくて、肉料理なら他にも沢山あるからな。
川魚って美味しいけど種類がな……。
海の魚が食べたい……。
でもな、鮮度の問題でなかなか美味しい魚は食べられないんだよな。
刺身食べた~い。
今度、海のある町に行ってみたいって言おうかな。
食生活が豊かになるのは、心のゆとりにもなるしね!頑張ろう!!
でも、その前に、
「義母上、午後はジェームスと訓練場で初級魔法を試そうと思ってます。」
「そう。では、ペンテスとシトリスもつけなさい。」
「え?いや、まだ初級の魔法なので三人も必要ないのでは。」
「つけなさい。」
「……はい。」
俺の信用度低くない?
そんなに何かやらかすようにみえるのかな。
地味にショックをうけてると
「ジュリアもやる!」
大きく手を上げて主張してきた。
わぁ、大きな声で自分の意見を言えるなんて、自分の考えをしっかり持ててる証拠だね!
うんうん。お兄ちゃんも一緒にできたら嬉しいな。
「お嬢様、手を上げすぎです。
胸元よりも少し上、肩よりも下に。はい、その様に。
そちらが美しく見える場所でございます。」
「……はい。」
勢いよく上げた手をそっと下におろし、フリージアに言われた通りの場所に手を上げる。
フリージアはその所作をジッと見詰めると一つ頷く。
ホッとした顔をうかべて、ジュリアは手を膝に戻し姿勢を正した。
……え?厳しくない?
えっ!?淑女教育ってそんな感じなの!?
ちょっ、まっ、……えーーーーー……?
フリージアが予想以上にジュリアに厳しく淑女教育をしていることに気付き、少し呆然とする。
いや、でも、義母上は止めないし、これが貴族的には当たり前の教育なの?
えーーー……。
ん?まって、俺、所作というか、貴族的な行儀作法ってならってなくない?
はたっと気付いた衝撃的な事実に少し血の気が引く。
まって、いま、ジェームスをみるのが少し怖いよ。
「お兄さま。」
「はい!」
あっ、ジュリアをビックリさせちゃった。
「ごめん、ごめん。ちょっと考え事をしちゃってた。
なに?ジュリア。」
「ジュリアも魔法を使いたいです!」
「いいよー。」
スッとフリージアの目が細められる。
「……って言ってあげたいけど、俺も実は魔法を使うのが初めてなんだ。」
「お兄さまも?」
「そう。だから今回は初級魔法がどれくらい使えるか確認するだけなんだ。」
「それなら、私もやってみたいです。」
「んーーー。」
俺も一緒にやりたいです!!
でも、フリージアが怖ひ…。
今、淑女教育の真っ最中です。余計な時間を奪わないで下さい。って目で訴えられてるんだよ。怖い。
「まず、俺自身でやり方を覚えるから、後日また一緒にやってみない?
それに、たぶんだけどジュリアはまだ魔法の基礎を習ってないだろ?
それだと魔法は発動しないと思うんだ。」
「そうなのですか?」
「うん。魔法の基礎、理論を理解すると魔法の練り方が解るから。
それができるようになれば初級魔法くらいなら、きっと簡単にできるよ。
まぁ、適正もあるけど。」
「…わかりました。私、もっとお勉強をして、お兄さまと一緒に魔法の授業が受けられるように頑張りますわ。」
あれ?思わぬところで勉強の意欲を刺激した?
……あぁ、フリージアがすっごい笑顔。
「あっ、そうだ!
あと数日したら教会から魔力属性を確認する魔道具を借りれるんだ。
その時は一緒に適正を調べよう。」
「ほんとうですか!?」
「うん。もちろん。」
パアッと花が咲いたような笑顔。
うんうん。この顔が見たかった。
……でも何か忘れてるような気がするけど、何だっけ?
忘れるくらいだから、どうにかなるか。
そんな軽い気持ちで可愛い笑顔を振りまくジュリアを愛でていた。
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