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20話 怒られた

評価、ブックマークありがとうございます!!!


「では、次はウォーターボールを二つ同時に出してみましょう。」


「同時!?」


えっ、あれ?魔法って確か一つしか発動できないんじゃなかったっけ?


「一つの術式なら、魔力操作と魔力の練り上げを上手く使えば、同時にいくつもの数を使うことができます。

もちろん、修練は必要ですが。」


「そうなんだ……。」


「さて、ウォーターボールを二つ同時に出すのは、さきほどぼっちゃまにお見せした印では難しいのです。」


「うん。」


「なので、簡易的な印を使います。」


「へ?」


言うが早いか、ジェームスは手を握りこみ、次に指の先端だけを付けて離した。


「え!!」


掌にはウォーターボールが一つ。


「そして此方にも。」


反対側の掌にもウォーターボールが。


手品か!!


いや違う。魔法だ。


しかも、簡単にやってるけど、かなり高度な。


「一度印を結んでしまえば、あとは自身の力量分だけ。」


ちょっとまって、力量分だけじゃないよ。簡単に言わないで。


呆然とフヨフヨと浮いているウォーターボールを見ていると、フワリと消えていった。


(わたくし)の魔力では、せいぜい三つが限界です。

これは複数出せば出すほど、魔力の消費が激しくなります。

ウォーターボール一つなら少量の魔力消費で済みますが、二つ同時なら一つのウォーターボールを四回使ったのと同じくらいの魔力を消費します。

三つなら九回、四つなら十六回。

増えれば増えるほどに魔力の消費量も一度にはねあがります。

ですので、数を増やすよりも大きさを大きくするなどその場に応じて工夫をすることも魔法には大事なのです。」


「確かに。それだけの魔力消費なら大きくしていった方が魔力を抑えられるね。」


「ご理解が早くて結構です。」


ニッコリ笑顔。


いや、ほんと、工夫一つで色々できるけど、基礎をしっかりしないとほとんど正しい威力で魔法が使えないって事でもあるんじゃないか?


「…基礎をしっかり学ぼうと思います。」


「いい心がけだと思います。

私でもよろしければ、お教えできることは教授しようと思いますので。」


「はは……お手柔らかに。」


この先の訓練を思い浮かべて、思わず乾いた笑いがもれた。




□□□□


一度昼食のために食堂へと降りる。


途中レディ教育を進めているジュリアと出会したので食堂までのエスコートをなのりでると、面々の笑みで俺の手をとった。


うんうん。流れるような手順で行われる所作は見事にレディのお手本のようだ。


九歳でここまでできるようになるなんて凄くない?

本当に努力をしているんだな。


お兄ちゃん、鼻が高いよ!!


こんどジュリアにおやつでも作ってあげようかな。


砂糖も少しづつだけど領内にも卸せるようになってきたし。まだかなり高いけど。


砂糖と卵と牛乳さえあればプリンとかできるし、どうかな?


アイスとかでもよさそう。


ジュリア美味しいって言ってくれるかな?


どんな顔をするか今から楽しみだな。


チラリと見たジュリアは機嫌がよさそうで、それを見た俺もまた上機嫌になった。



□□□□



食堂にはすでに義母上(ははうえ)がいて、席に座っていた。


「すみません義母上(ははうえ)、お待たせをいたしました。」


「ごめんなさい。お母さま。」


席に案内され先に謝ると


「あら、いいのよ。私が早く来すぎてしまったのだから。」


「そうなのですか?」


席に座るように促されたので、ジュリアと共に席に着く。


「貴方が作ったものが今日のお昼に出るみたいなの。」


ニコリと、それはそれは綺麗な微笑みを向けられた。



きのう、つくった、もの?



「え?」


え?


「とっても美味しかったみたいね?」


え?


「昨日、貴方が夕食を少ししか摂らなかったから、心配していたのですが……。」


あっ、あれ?


「つまみ食い……してたのよね?」


あれーーーー?!


「は、義母上(ははうえ)?」


えっ、まって、すっごい怒ってる!?


「お兄様、つまみぐいしてお腹がいっぱいだったの!?

わたし、お母様と昨日すごくしんぱいしていたのよ!!

どこかぐあいが悪いんじゃないのかって……

もー!それならそうと言ってください!!」


「ご、ごめんなさい。」


ジュリアにも怒られた。


いや、まぁ、昨日は思ってたよりも油がお腹にきて、だいぶお腹が一杯だったんだよね。


あー……心配かけちゃったのか。


「本当にごめんね?

義母上(ははうえ)もすみませんでした。」


まさか、ご飯を食べないことで心配をかけるなんて思いもしなかったから。


「……あまり、心配をかけさせないでちょうだい。

男の子だから色々とやんちゃもするとは思っているけれど……

貴方の場合、本当に何がおこるかわからないから心配なのよ。」


あー……これ、記憶を思い出して倒れたときの事をいってるな。


「本当にすみませんでした。」


でも、ちょっと、こういう風に怒られるほど心配されるのは初めてだから……





嬉しいな。


顔がにやけないように口元に少し力をいれた。




読んでいただきありがとうございます!!


感想いただけたら嬉しいです。


少しでも面白いと思ってくだされば、評価、ブックマークをポチっとよろしくお願いします。




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