10話 魔石発見!
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注意・今回の話には獣(魔獣)の解体シーンがあります。軽い描写だとは思いますが、苦手な方は注意してください。
結果。ワイルドボアの頭にもありませんでした。
なんでじゃ!!
えー。なんでー??
頭にない。体の中にもない。……え?
魔石って当たり外れがあるの?
えー…それは考えてなかったなぁ。
さて、どうしたものか。
時間もあまりないし…。
魔物が消えるまで、あと五分から十分てところか?
「ぼっちゃーん。角うさぎの角取っちまってもいいですかい?
角が邪魔で頭が捌けそうにないんすよね。」
「あぁ。うん。いいよ。」
そうだ、そうだ。まだ角うさぎが残っていた。
ペンテスがスパスパと角うさぎの角を切り取っていく。
「ん?、あれ?」
「どうしたのペンテス?」
「いや…ぼっちゃん……これ…。」
ペンテスが角うさぎの角をスッと出してきた。
「ここ…に。」
渡してきた角の断面を指差して
「これ…魔石じゃないっすか?」
血に濡れた断面の中央付近に、確かにキラキラとしたカケラが付着していた。
「…魔石だ。
ペンテス魔石だよ!!」
見上げると角を凝視したまま固まるペンテス。
……うん。ちょっと失礼。
せいっ!!
「っっいって!」
そりゃあ、脛を蹴られたら痛いに決まっている。
「ほら、時間がないんたからボケッとしてないで!
角の断面に付いてるってことは根本辺りに魔石があるかもしれないってことなんだから!
はやくその場所を解体!!」
「ぼっちゃん容赦ねぇ……。」
ブツブツ言いながらも手は動かしていく。
さすがだね☆
さぁ、いよいよ魔石との御対面だ!!
□□□□
角うさぎの頭はだいたいリンゴ大の大きさで、額についている角は5センチ位の長さをしている。
野ウサギとかとは違い、魔力が大きくなるほど角うさぎは成長する。
今回のは平均的な角うさぎの大きさだけど、体が大きければ大きいほど魔石の大きさは変わるのだろうか?
種族によって?それとも、体の大きさで?まだまだ解らないことが多い。
そこも検証していかないといけないな。
さすがに魔石があるとなると丁寧に捌いてくれるな。
角があった根本を傷つけないようにそっと頭をひらいていく。
皮を剥いだら即魔石!なんてことはなく。
角の根本にある魔石が頭蓋骨に埋まるかたちで、存在を主張していた。
「これ、けっこう取るの大変だね。」
「え?そうでもないっすよ。」
ほら、こうやって。言いながら剣の"柄"で骨をガンガン砕いていく。
ワッ、ワイルドーーー!!
けっこうなスプラッタが地面に広がる。
おぉう。これ、けっこう取り方がエグいな。
普通の十歳児ならトラウマもんだよね。
まぁ、俺スプラッタ系平気だからいいけど。
「ぼっちゃんて度胸ありますよね。」
魔石付近の骨を細かく砕きながら丁寧に剥がしていく。
ペンテスって普段大雑把なのにそういうところ几帳面だよね。
「そうかな?」
「そうっすよ。普通、十歳児は魔物退治に行きたいとか言わないし、実際に倒したりもできません。」
「ワイルドボア倒せなかったじゃん。」
「十歳で角うさぎ倒せてりゃ十分ですよ。
それに、目の前で解体しろとか言うし。」
あぁ、あの時ビックリしてたのはそれか。
「普通は魔物を見るだけで気絶したり、腰を抜かしたりするほうが多いんっすよ?
なのにぼっちゃんときたら、平然と解体してるところまで見ちまうんだから。
度胸がある以外の何者でもないっすよ。」
そういうもんなのか?
まぁ、でも、しょうがないよね。
「だって、俺だし。」
その一言につきる!!
「ははっ。違いねぇ。
っと、…ぼっちゃん、出てきましたよ。」
そう言って俺の手のひらに落とされた"ソレ"は、確かに魔石であった。
□□□□
手にはサイコロほどの大きさの魔石。
「これが、魔石。」
思ってたより小さいな。
でも、ペンテスの反応を見る限り、かなり、大きめ…に、はいる…のか?これ?うーん。
よくわからない。
まぁいいか。さぁ!
「どんどん取ってこー!!」
俺の言葉でペンテスが残りの角うさぎの処理にはいった。
□□□□
「ぼっちゃーん。みてくださいコレーーー。」
「どれー?」
呼ばれてシトリスのところに向かう。
わ~。キレイに解体されたね~。
頭や内臓、関節部分までキレイに切れてますね。
あと、魔石を探しまくった痕跡。………スプラッタ!
いやー。血みどろー。
後でシトリスにはきちんとお風呂に入ってもらおう。うん。
「で、なに?」
もうワイルドボアの魔石はちょっと諦めてるんだよね。
ここだって思ってたところに無いし。
こんなにキレイに解体してもあと数分で消えちゃうんだもんな。
骨折り損。
確かにこれじゃ、魔物は倒して終わりってなるはずだよ。
美味しい蜜がなければ人は動かないもんね。
シトリスには後でなにかあげよう。
いつになるかは、まだわかんないけど。
解体されたワイルドボアを横目にシトリスに近寄る。
「はい、ぼっちゃん。
お探しのものですよー。」
そう言ってスッと差し出された右手には、
俺が探し求めていた大きな魔石がのっていた。
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