酔っ払いにはご用心!
――――ルーナ視点――――
「ところで柏葉さん」
「なあ、その柏葉さんってのやめないか?これからしばらく一緒に過ごすのに」
「いや...でも最高神様ですし...」
「気にすんな、リピートアフターミー、柏葉」
(本当に最高神なのこの人?)
「柏葉.....様」
「余計に酷くなった!?じゃあさ、せめて柏葉君とかにしてくれないか?さんはなんか変な感じする」
「わかりました.....柏葉君?」
「んー、まあいいや」
と喋りつつ柏葉さんは周りを魔法で探知する
そしてこっちを向いて
「なあルーナ、宿はどこがいい?この先の市場の近くにいい所があるみたいだけど」
「ならそこにしましょう、ちなみにお金は.....」
「もちろん複製」
「ですよねぇ...」
そして少し歩くと市場があり、とても賑わっているようだった
(これが人間の市場...)
「よおそこのお二人さん!どうだい?うちの肉串を買っていかないかい?」
と、屋台の人に声をかけられる
(いくら柏葉君がフレンドリーでもさすがにこれは)
「いい匂いだな店主!二本くれ!」
「まいど!」
(嘘でしょ...)
とルーナは柏葉のあまりに神に見えない行動に驚いてばかりである
「柏葉君、さすがにこれは最高神なんだからちょっと...」
「いいじゃねえか、俺だって人間なんだし、おっ肉串美味そうだな!」
「自慢の肉串だからな!味には自信ありだ!」
と、また店主との会話を再開する
「はい、ルーナも食べなよ」
と肉串を差し出してくる
最高神様がくれるものを断る訳にも行かないので
「い、いただきます...」
そして肉串を食べる、すると―――
「美味しい!」
とても美味しかったのだ、神は人間と違うとばかり思っていたルーナは驚いた
そして、何となく、柏葉が人間と仲良くしている理由がわかった気がした
「それじゃあ宿に行くか!」
と肉串を食べて満足した柏葉が言う
(このようないい人になら着いていけるな)
と思うルーナであった
―――柏葉視点―――
市場を抜けると、すぐに宿があった
名前は黒曜亭
少し日本風に感じる外見をしている
(転生者とかが関係してるのか?)
と思いつつ中に入ると...
「こっちにこい!獣人め!俺様が部屋で抱いてやるって言ってんだから大人しくしろ!」
と店員さんの腕を掴んで暴れているやつがいる
咄嗟に情報操作でそいつを観ると酔っているみたいだ
これから泊まろうってのに...
「なあルーナ、俺はこの世界で無双することにたしいて抵抗を持たないことにするつもりだが...あいつ吹っ飛ばしていいか?」
「いいと思いますよ、私も見ていて嫌ですし」
「んじゃ吹っ飛ばして宿とるか」
そう言って酔っ払いに近づいてその腕を掴む
「酔ってんのか知らねえがここで暴れるな」
「ああん?うるせぇガキが!ぶっ殺すぞ!」
「全く...」
そして腕を握る手の力を強める
「いだだだだっ!なんだコイツ!離せ!」
そう言って暴れるが俺はビクともしない
そしてさらに力を込めると...
べキッ!
という骨の折れる音が響き渡る
「ぐあぁ!俺様の腕が!」
そして腕を抜こうとするがさらに力を込めてやる
「うるさい、目障りだ、もう二度とこんなことしないな?」
さっき折った所をそのまま握っているのでとてつもない激痛がはしっているみたいだ
「わかった!わかったから離してくれ!!」
ここでようやく離してやる
「とっとと出ていけ雑魚が」
と脅すとヒイィと言いながら走っていった
「これだから酔っ払いは...」
そしてふと気づくとすごい視線を浴びていた
「えと...皆さんどうしましたか?」
「「「「どうしましたかじゃない!」」」」
おぉう
「酔っ払いの冒険者、しかもCランクのやつの腕を握ってへし折っておいてどうしましたかじゃない!」
と言われた、解せぬ
「まあとりあえず、大丈夫だったか?」
腕を掴まれていた犬の獣人の店員さんに声をかける
「だ、大丈夫です!ありがとうございます!」
と顔を少し赤くして店の奥へ走っていってしまった
「そんなに怖かったのかな...まあとりあえず、そこの店員さーん今日って泊まれますかー?」
と聞いてみる
「と、泊まれます!」
と言われたので遠慮なく、
「じゃあ1ヶ月ほど頼もうかな、部屋はルーナどうしたい?一緒かそれぞれ個室か」
「私は一緒でいいですよ、負担が減りますし」
なら決定だな
「じゃあ2人部屋を一月借りよう」
「わ、わかりました!」
といい用意しに行ってくれた
「これで宿は大丈夫だな」
酔っ払いはいたが、無事部屋を借りることができてよかった
柏葉は華奢ですが、ステータスが人外なので簡単に腕の骨をおることができます




