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ラヴ・アンダーウェイ(LOVE UИDERW∀Y)  作者: 囘囘靑
第6章:神の子は都(みな)沓(くつ)を履く(Каждый ребенок Божий носит обувь.)
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147_星の集い(Звездный сбор)

――天は過ぎ去るであろう。その上の天も過ぎ去るであろう。死者たちは生きず、生ある者たちは死なないであろう。【『トマスによる福音書』、第11節】

 日没後、“四天女の間”で、ジイクとアアリの招集の下、臨時の使徒騎士会が催された。


 なお、オリガとクニカは“四天女の間”に現れなかったが、使徒騎士会の開催に必要な定足数を満たしていたため、二人は欠席として取り扱われた。


 使徒騎士会では(らく)(しん)した巫皇(ジリッツァ)・ペルガーリアに代わり、次期の巫皇を誰とするべきか、使徒騎士間の互選で選ばれることとされた。互選の結果、ニフシェ・ダカラーが、ペルガーリアの後継として、巫皇(ジリッツァ)に就任することが決定された。


 就任に当たり、ニフシェは過去に巫皇となった、ダカラー家の先祖の名を(なの)ることとした。かくして、ニフシェは“ジナイダ”を襲名した。ジナイダを襲名したダカラー家出身の巫皇は、ニフシェが六人目に該当する。


 新巫皇・ジナイダの発案により、騎士の叙任について審議がなされた。初めに審議されたのは、クニカを使徒騎士から廃する件についてであった。シノンからは、クニカには何ら(とが)がない中で、その使徒騎士の地位を失わせることはいかがなものかという意見が提出された。しかし、シノン自身も強くは主張せず、この点に関しては、その場に居合わせた他の使徒騎士からも特段の意見はなかったので、論点として詳細に検討することは見送られた。


 また、アアリからは、使徒騎士は、その意に反して廃されはしないことが通例であるところ、巫皇(ジリッツァ)(しん)(かん)に触れ、その地位を喪失した使徒騎士又は騎士については前例がある旨について、補足説明がなされた。


 使徒騎士から明示的な異議がなかったことを鑑み、巫皇ジナイダは、クニカ=カゴハラを使徒騎士から廃することを決定した。


 次に審議されたのは、準騎士の一名を騎士に昇叙させる件についてであった。巫皇ジナイダの要請の下で審議がなされ、イリヤ・ホークハイエスト=ラァを騎士とすることが、出席した使徒騎士全員の賛同により承認された。

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