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最初の違和感。

 私が胃癌を患っていく過程で一番最初に症状が現れた時期。これについては記憶が既に曖昧なため具体的に言い辛いのですが、2014年の十月ころだったのではないか? と思っています。

 この当時、中学一年生だった私の次男がソフトテニス部に所属していました。十月、隣市で全県大会が行われ、部活動親の会で副会長の任についていた私も、一年生の部員を複数人車に乗せて個人戦出場する二年生の応援に向かいました。

 あまり天候の良くない日でした。

 早朝から重苦しい色の雲で空は覆われ、昼過ぎには土砂降りという最悪のコンディションに。

 ソフトテニスというのは実に過酷なスポーツで、基本、どんなに雨が降ろうと大会は中止になりません。この日も、人工芝のコートに水たまりができた時に一度試合を中断し、雨脚が弱くなったら再開する。というのを繰り返していました。

 選手たちは本当にお疲れ様、そんな状況でした。準備が悪く傘を持って来ていなかった私が、近場のホームセンターまで傘を二本 (自分と息子の分)買いに車で走ったのも、傘を買って戻ったら雲が切れて雨が上がり始めたのも、昨日の事のように鮮明に覚えています。


 まるっきり関係ない話をしているようですが、実をいうとこの日、私は強めの胃痛に悩まされていました。 

 症状がでたのは、昼食を食べる少し前。昼食を食べ終えると、胃痛はきれいさっぱり治まりました。

 今思うと、これがやがて癌という病に発展する兆候だったのだろう、と考えています。

 この胃痛自体は、この大会の日以前から度々起こっていました。ただ、症状の出始めを特定できないため、強く記憶に残っているエピソードと絡めて紹介しただけのことです。


(なんか、すいませんね)


 痛みが出るのは必ず空腹時。そして、口に、というか胃に何か入れると立ちどころに治まる、というものでした。


 後に詳しく語りますが、この後医療機関を私が受診するまで、一年ほどの期間を要します。

 どうしてそんなに見過ごしてしまったのか。理由はふたつ、でしょうか。


 一点目。

 口に何か入れると治まってしまうため、軽い胃潰瘍? 程度と甘く見てしまった。


 二点目。

 胃カメラを飲むのが嫌だった。


 結局、この二点目を酷く嫌がっていたようにも思います。過去に一度だけ飲んだ時、胃カメラが想像以上に苦しくて、強い嫌悪感を抱いていたのですから。



 ただの胃痛だと考え、甘い判断をしないでください。特に、より症状が進行し始めたなら、なおさらです。直ぐにでも、医療機関を受診することをお勧めします。

 ん? 胃カメラ検査が怖い? そうですね。胃カメラはとても辛いです。何度も飲んだので知っています。ですが、命には代えられません。

 それと、胃カメラを飲む時なんですが、苦痛を緩和する方法、テクニックが存在するんですよ。慣れると案外、なんとかなるもんです。

 これについては、後程語っていきたいと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 痛みというのは身体が異変を伝えるサインですものね。 でも胃痛って割と頻繁に起きたりするので結構放って置いちゃうし…… 胃カメラについても、嫌なイメージが拭えないですからどうしても倦厭するの…
[良い点] 克明に覚えている事実も、大事なのかもしれないと思っています。 それだけ、当たり前の日常だったという事ですよね。 普通の生活の中で病魔は気付かないうちに忍び寄っていた。それが伝わってきました…
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