29話
今回は短いです
性描写あるので注意
10分後。神楽の部屋には、顔を赤く染めて座る少年の姿があった。
「初体験は男の人とが良いから仲が良い男友達と済ませちゃいたいってのは解ったけど…」
アリエルを、半目で見やりながた非難するような口調で言う。
「他に方法ないんですか?アリエルさん」
しかしアリエルは頭を振り、窘めるような口調で言った。
「無いわね。一応物資隊の方で魔力供給サービスやってるけど、余程切羽詰まった状況じゃないと利用出来ないわ」
「…何とかなりませんか?」
「ならないわね。部隊長ごときの権限じゃ無理よ」
食い下がってみたが、けんもほろろな有様だった。
「じゃ。私は部屋で休んでるから。2人ともごゆっくりー」
そう言ってアリエルは部屋を後にした。扉が閉まってから暫しの沈黙の後、総悟は神楽に問い掛けた。
「ね、ねえ神楽ちゃん」
「…な、何でしょうか…?如月先輩」
「神楽ちゃんはその…嫌じゃないの?」
「…何がですか?」
「…だって俺、背も神楽ちゃんより低いし…男らしくないってよく言われるし…」
「せ、先輩とが良いんです!私の中で一番信頼出来る男の人ですから…」
(もどかしいわねぇ…)
壁に腕組みをしつつ寄りかかりながら、アリエルは内心で嘆息する。
結局の所、神楽は自身の思いを打ち明けることを先延ばしにすることを選んだ。彼女曰く「先輩からOK貰えるか怖いから更に仲良くなってからにしたい」ということだったが、アリエルとしては回りくどい方法だった。
(思い切ってアタックしちゃえば良いじゃない。押しに弱いだろうからすぐ落ちると思うわよ、あの子)
やきもきした気分のまま、アリエルはその場を後にした。
(あれ、何だろ…?体、熱くなってきちゃった…)
突如、神楽は体が火照り出すのを感じた。それだけではなく、下腹部の辺りが疼きだし、じわりと湿り気を帯び始める。
頬が上気し、呼吸が荒くなる。まるで自身を慰めている時、否―それ以上に、彼女の体は興奮を覚えていた。
そうして身体の内側から溢れ出した欲望は、少女の理性を容易く決壊させた。
(何…これ…抑えきれない…)
「…如月先輩」
「…な、何?」
「そろそろ服、脱ぎましょうか…」
「う、うん…」
総悟は神楽に言われたまま服を脱ぎ捨て、ベッドに腰掛ける。男らしく彼女をリードしてやらねばと考えていた刹那———
「むっ!?ちゅ…んっ…ん…んんん~!?」
唇を奪われ、押し倒された。自分よりも大きく、柔らかな体躯に抱き竦められる。
長い接吻の後、神楽は惚けた瞳で言った。
「ごめんなさい。私、もう我慢出来ないんです」
「か、神楽ちゃん…?」
肉欲にまみれた視線に、総悟は思わず身を縮こまらせてしまう。彼の衣服を開けさせ、自分も服を脱ぎ捨てると、彼女は彼の顔を自身の体に近づけた。
「見て下さい。私、結構大きいんですよ?」
年齢の割に育ったそれを見せつけ、総悟の股間に手を伸ばす。
「ちょ、ちょっと!」
「何ですか?先輩」
「あの…急な話だったからゴム持って来てない…」
「大丈夫です。アリエルさんから避妊薬貰って飲みましたから。しかも性病の抗体も入ってるそうです」
「そ、そうなんだ…ってそうじゃなくて」
「何ですか?先輩」
「普通こういうのは男がリードするものだから…」
「先輩はどこからどう見てもリードされる側ですよ」
突如豹変し、鼻息も荒く頬を紅潮させる神楽に、総悟は思わず身を縮こまらせていた。
「か、神楽ちゃん…。怖いから止めてよぉ…」
「ね、先輩」
小柄な総悟の体を包み込むように、神楽は正面から彼を抱きしめる。
「無茶苦茶にしてあげますね」
留置場の檻の中のような殺風景な部屋のベッドの上で、アリエルは説明書に記された避妊薬の効能を見ていた。
「あーしまった。これ媚薬の効能ある奴だったか。渡すの間違えたわ」
少しの間思案してから、あっけらかんとした口調で言う。
「まあ積極的になれるならむしろあの子には丁度良いかしら」
2人がどうしているのか気になったので、おもむろにベッドから体を起こし、インスタントルームの扉を開ける。それから、2人の目を誤魔化すために気配を消し、神楽の部屋の扉を僅かに開け、中を覗き込む。
「もう終わったかしら…」
扉を開けると、早々に身体を重ねる2人の様子が飛び込んできた。
『あっ…ん…。先輩の体、小さいですよね。んっ。こうやって…私の体で覆えるぐらいですから』
『んっ。くっ…。言わないでっ…ってばぁ…!』
『ふふ。可愛いです、先輩』
どうやら神楽が攻めに回っているらしく、総悟の体に覆い被さり、上下に激しく動いていた。小学生のような外見の少年が少年自身より体格の大きい少女に一方的に蹂躙される様は、見ていて犯罪的だ。
「いやすごいわね…これ。想像以上にエロいわ」
下半身に熱を帯びる感覚が広がり、魔力不足で倦怠感に満ちた体に活力が入る。無意識の内に、アリエルは股間へと手を伸ばしていた。
「…魔力供給のついでに頂いちゃおうかしら、ソウゴ君のモノ」
アリエルは音を立てて扉を開けると服を脱ぎ捨て、驚いて振り向いた2人に向けて宣言した。
「随分と楽しそうじゃない。私も混ぜて貰おうかしら!」




