1/31
00
この物語はフィクションです。
人物・団体等とは一切関係がありません。
------今から約十年前。
裏の世界では「知らない人はいない!!」と言われ恐れられている暗殺者がいた。
その暗殺者の名は【ZERO】
年齢----、性別----、容姿----。
誰が調べても【ZERO】に関する情報は何一つ出てこなかった。
誰が呼び始めたのか知らない。
何故そう呼ばれているのかも分からない。
噂が噂をよび
「20代の男や50代の女!」
「動物に育てられた!」
「悪魔の生まれ変わりだ!」
「この世のモノではない!」
「殺されても死なない!」
など数えるとキリがないほどあった。
ただ一つ皆が共通して口にするのは
「【ZERO】に目をつけられると命はない!!」
だから
「死体も残らない!」
「無に帰すからZERO!」
「ZEROの通った道には草木一つ残らない!」
という噂もあった。
◇◇◇
それから数年後。
現れた時と同じく【ZERO】が消えた。
それは、まるで今まで【ZERO】など存在しなかったかのように突然だった------。