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忌み子 ギルドへ

「ふぁー、でっかいなー」

俺はアリアに連れられて近くの街まで来ていた

俺の前にあるのは20メートルはあるのではないかと思われる巨大な壁

「何をしている。行くぞ」

呆気を取られているとアリアが声をかけてきた

「あっごめん。今行くよ」

そう言って俺はアリアの後をついていった


「此処が冒険者ギルドだ」

目の前に大きな木製の建物が建っている

「こ、これか?」

「そうだ。これ以外にどこにあるという」

確かに辺りを見回してもこれほど大きい建物は無い。目を離すともうアリアが入っていったので俺もその後に続いた


中には受付のようなもの、大きな木製のボード、色々なものが売ってある売店、何人も座れるような大きなテーブルと椅子がたくさんあり冒険者らしき人たちで賑わっていた

「ほれ、あそこだ。あの受付で登録してこい」

やっぱり受付だったらしい。俺は言われるまま受付へと向かった

「ようこそー冒険者ギルドへ!」

受付には17、8ぐらいの女の子が立っていた。この子が受付嬢なのだろう一個しか受付ないし

「本日はどうなさいましたー?」

「あのーギルドカードを発券したいんですが」

「かしこまりましたー。では100Gになりまーす」

「ふぇ!?あ、アリアー」

俺は近くにいたアリアに助けを求めた

「なんだどうした?」

「えっと、その、お金貸してください」

「ん、わかった。ほれ」

そう言うとアリアは大きめの銅のメダルを10枚渡してきた。女の子に貸しは作りたくないのに・・・

「じゃ、じゃあこれで」

「はーい。ちょうどいただきましたー」

そう言うと女の子は一枚持っていった

この世界では100Gが大きめの銅のメダルなのか


暫くすると女の子は水晶玉を持ってやってきた

「ではこちらに手をかざしてくださーい」

俺は言われるままに手をかざすと水晶玉が輝きだした

「ぐわっ」

光ると思っていなかったので俺は目が痛くなった

「もう大丈夫ですよー。目を開けてくださーい」

1分も経っていないぐらいだろう。光るのが収まったらしくもう水晶玉は光っていなかった

「ではこちらがギルドカードになりまーす」

女の子は名刺ぐらいの大きさのプラスチックのものを出してきた

「それは無くさないでくださいねー。再発行には10000Gかかりまーす」

そう忠告された。これの百倍なんて・・・無くさないようにしよう

そう思い俺はギルドカードに目を通した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:白雪 種族:魔人

体力:100/100

魔力:B

魔力量:S

筋力:C

耐性:D

耐久:D

敏捷:A

スキル:魔物使役、言語理解、魔法(空間)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なんだ、俺人間じゃないのか

これを見て出てきた感想がそれだった

聞いてみるか、人間以外なんて珍しいのかな?

「あのーすみません」

「はーい、なんでしょうかー?」

俺はギルドカードを出して

「魔人って珍しいんですか?」

「えっ!」

女の子は俺の手からギルドカードを奪って・・・叫んだ

「キャーーーーー!!!!」

ギルドの中の奴らが何事かと一斉に此方を向いた

「ま、魔人」

そう女の子がつぶやくとあたりの連中が一斉に武器を抜いた

「ま、魔人だと!?」

中でも一番屈強そうな男がそういった

「出ていけ」

小柄な女の子がそう言ったのがきっかけでそのあたりの連中も出ていけなどと罵声を白雪に浴びせた

そして

「出ていけ!この前忌み子が!」

そう言われると目に涙が出てきて気がつくとギルドを飛び出していた

「おい!待て白雪!」

アリアがそう呼び止めたように聞こえた気がしたが幻聴だと思いそのまま走っていった


「くそ!」

そうつぶやくとアリアは白雪を追いかけようとしたが

「やめておけ。相手は魔人だぞ」

最初に叫んだ屈強そうな男が彼女を呼び止めた

「いいや。あいつらの中にも心の優しい者はいる。あいつがその心の優しい者だ」

そう反論したが

「いいや、いる訳が無い。あいつらは人を殺して楽しむような輩だぞ。だからいるわk「絶対にいる!」なに?」

「だからいると言っている!私は前に助けられたことがある。その者は優しかった」

そう言い残すと白雪を追いかけて行ってしまった


大変遅れてしまってすみませんでしたm(_ _)m

テストやらと色々あったもので...

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