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美女と天女  作者: 美貝
PROLOGUE
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新学期2

すがすがしい春の空気が気持ちいい。


まだ暖かいって程じゃ無いけど、

肌を撫でるヒヤッとした空気には既に優しさを感じる。


窓からちらほら見える桜のピンクも、目にとても心地いい。


うん、いいね。

気持ちいい!


カツカツと歩く足も、自然と踊っちゃうってもんよ。

ウェーブの髪もそれに合わせて上品に揺れてる。

口角も自然に上がっちゃってる。


だって嬉しいんだもん。


これから、先生としての楽しい日々が待ってるんだもんね!



「ねぇ、君たちもうサークルどこに入るか決めたの?」

「え、あの…」

「あ、まだなんだ。じゃぁ、うちに入りなよ。イケメンいっぱいだし、楽しいコトいっぱいしてるよ」

「でも」

「ちょうど、今日もこれからあるんだよね。君たちもおいでよ。可愛いから、みんな喜ぶよ」

「いえ、今日はちょっと」

「12時半からなんだ。もう始まっちゃうから、ほら早く」

「えっあの…何のサークルなんですか。ってか手…あの…」

「何、だって君たち早くしないじゃん。もう高校生じゃないんだからさ、手くらいでビクビクしてたら、そこら辺の悪いお兄さんたちに目つけられちゃうよ。それに、何のサークルかは、行ってからのお楽しみでしょ」



・・・はい。ですよねー。


こんなFUNKY MONKEY BABYSの歌のような爽やかなスタートなんて

現実には無いって、

あたし分かってたんだ、分かってた。

だって彼らもう解散しちゃってるし。


あー、もう遭遇しちゃったよ、やばそうな場面。

初心な女の子を強引に連れてこうとする、

にやにやしたチャラそうな男子学生。


悪いお兄さんって誰だよ。

お前だよ。


人は見た目で判断しちゃだめだけど、

でもだってチャラそうだし仕方ない。


くっそ、せっかく映画のヒロイン気分に浸ってたのに、その猿のような声しぐさで邪魔しやがって。

悪いお猿はお姉さんが躾けてやる。


あたしは、声を張り上げる体勢にはいる。


「ねぇ!君…」


「おい、村田何やってんだよ。早く来いよ」

「え、もう女の子に目ぇつけたの?さっすが早えなぁ。今日初日だぜ?」

「あれ、しかも、結構可愛くね?」

「君たち、新入生?学部どこ?サークルもう決めたの?」


おいぃぃ、何か増えちゃったんですけど。

恐るべし、不良の増殖力!

類は友を呼ぶってやつか?!

いつでもどこでも?まじか。


同じようなのが5人になっちゃってるし。


ってか、君たちもう大学生なんだから服はちゃんと着ようね。

チラリズムとか求めてないから。

パンツ見えそうだし、ってか一人見えてんじゃね?

まぁ、何てきれいな真っ赤なの。

星柄がちょっとお・ちゃ・め♡


腕とかも出すなよ、まだ寒いじゃん。


髪もさぁ、日本人は綺麗な黒髪持ってんだから、

あえてそれを破壊するような色にするのやめようよ。

似合ってないからさ。


そもそも、何色だそれ、金か?

金なのか?

ブロンドにしたかったのか?


脱色しすぎて、訳わからん色になってるぞ。

あんまやってると、そのうち剥げるぞ?ってか剥げろ。

5人とも、揃いも揃って微妙な髪色にしやがって。

まじ剥げちまえ。


どうすんだよ、自分。

めんどくささ倍増してんじゃん。

いかついのが5人もいるよー。


あたし、可愛くてか弱いんだけど勘弁してよー。


はぁ、でも巡り会っちゃったもんは仕方ないかぁ。

今ここには、あたし以外に止めれる人いないし。


いざとなったら、この魅惑の美貌の前に跪かせてやる。


よし、気合!ふんっ。



「君たち!」



「お兄さーん、何のサークルって言ってた?楽しいサークルなんだって?興味あるんだけど」



あれ?

何か私の口、頭で思ったのと違う事いっちゃった?

大変だ!

あたしの口が謀反を起こしちまった!

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