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この危うい関係  作者: 素子
本編
33/52

33  敵襲来

 長い宴もようやく終わり、クラークとエリザベスは帰路につく客を見送る。並んで立ち、二言三言短い会話しながら笑顔や握手を交わす。エリザベスは慣れきった動作を機械的に繰り返す。

 べニーズ伯、の口上にはっとすると、しわがれた声が祝いを述べた。次には。

 鼻腔を甘い香りがくすぐり視界に艶やかな絹が映りこむ。耳に届く声も心地よい。


「クラーク様、本日はおめでとうございます。お招きありがとうございました」

「――楽しんでいただけたか」

「はい」


 鈴を転がすというのはこんな声をいうのだろう。全てが男性を虜にするために作り上げられたに違いないと思えてしまう。

 フローラ・アンダーソンは、美しく紅を塗られた口元をほころばせた。そうすると近寄りがたさが薄れて、ぱっと華やいだ雰囲気に変わる。現に周囲の人も見惚れて溜息をもらしていた。


「ご婚約もなさったとか。お祝いを述べさせていただきます」


 クラークは返事の代わりにぶっきらぼうに頷いて、次の客に顔を向けた。エリザベスは軽く会釈をするにとどめた。

 彼らはそのまま城をあとにする人の波に連なったが、少ししてから騒然となった。アダムスが駆けつけるとべニーズ伯が床に膝をつき、傍らでフローラが肩に手を置いている。


「伯爵様、いかがなさいました。まさか発作が?」

「じっとしていれば良くなるから、騒ぐでない」

「でも、ああ、どういたしましょう」

「どうぞこちらに」


 アダムスは召使いに指示を出し、べニーズ伯とフローラを城の客室に案内した。寝台に横たえ服を緩めたべニーズ伯が苦しそうに息をつく中、きびきびと世話をする。


「お手持ちの薬はありますか? 今、水をお持ちいたします。ここにも医薬に長けた司祭がおりますので今からでも……」

「ありがとう。薬はここに……レク、伯爵様。さ、お薬は飲めて? 少し体をお起こしになって、私が支えますから」


 フローラは薬をべニーズ伯の隠しから取り出して、アダムスに命じられた侍女の持ってきた水を口元に持っていく。

 べニーズ伯が薬を飲み下してまた寝台に横になると、気遣わしげに寝台の傍らに腰を下ろした。


「どういたしましょう。おいとまするつもりでしたのに」

「一晩こちらでお過ごしください。夜が明ければ司祭に顔を出させましょう」

「ご親切なこと」

「アンダーソン……様には隣の部屋をご用意いたしました。急ごしらえで行き届かないと思いますが」

「感謝します。でも心配ですので今夜はレクター、いえ、伯爵様の側におります」

「城下の街に宿をお取りでいらっしゃいますか?」


 フローラはアダムスの問いかけに嫣然と頷いた。

 アダムスは内心穏やかならざるものを抱えながら、丁重に頭を下げる。


「では宿に使いを出して、必要な物を運ばせましょう」

「なにからなにまでご親切なこと。さすがにクラーク様のご領地の家令ですわ。お待ちください。必要な物をしたためますので」


 さらさらと備え付けの紙に筆記具をすべらせて、フローラはアダムスに紙片を渡す。アダムスは後ろに控えた侍女に、馬丁に渡して宿へと赴かせるようにと指示を出した。

 アダムスの采配をよそにフローラは、額に汗を浮かべるベニーズ伯に視線をひたりと当てて、膝の上で手を組んでいる。ご用があればお呼びくださいと一礼して、アダムスは部屋を後にする。

 代わりの侍女がやって来るわずかな間に、寝台に伏す男性と二人きりになったフローラの口元には隠しきれない笑みが浮かんでいた。


「フ、ルール……」

「苦しいんですの? レクター」

「これで、よかったのか?」


 ぴくりとしか動かせない手をそれでもさしのべようとする老人に、優しく微笑んで手を包み込む。そのまま耳元で囁いた。睦言を聞かせるときのように。


「ええ、とてもお上手でした。私のために……感謝します」

「は、老人が極上の夢を見られたのだ。儂の持っているものは何でも使うといい」

「お優しい方。さあ、お眠りになって。側についていますから」


 ベニーズ伯の手の甲に口づけてフローラは諭し、眠りへと誘った。苦しく浅い息ながらどうにか伯爵が眠ると、フローラは形のよい眉をひそめた。

 いつもの意識して出す声ではない素のままで、フローラは低く呟く。


「二度と『フルール』なんて言わせない」


 扉が叩かれる音にすっと柔らかな雰囲気をまとい、入るようにと促した。



 最後の客を送り出し期せずしてクラークとエリザベスは、小さなため息を漏らした。

 クラークは隣に立つエリザベスに、手を差し出した。


「お疲れになったでしょう」

「いいえ、ウォーレン卿こそ。ずっと気を張り詰めていらっしゃったから、さぞお疲れでしょう」

「じっとしているのが苦痛でして。――私はいましばらく階下におります。レディはお休みになってください」


 上向けられた手の平に自分の手を乗せて、エリザベスはクラークを見上げた。

 労りの色をその目に見て取り、促されるままに塔への階段に足をかける。

 目配せだけで侍女と護衛がすっと付き従うのを確認して、クラークはエリザベスの手を離した。エリザベスはうつろになった手を扇子を握って塞ぎ、誰にともなく会釈して階段を上りだした。


 階段をのぼるごとに、クラークと離れていく。

 両肩にどっと疲れが押し寄せてのしかかってくるようだ。エリザベスは自分の足取りがいつになく重いのを自覚していた。

 部屋に戻れば、ジェマとルイザが甲斐甲斐しく世話をしてくれる。衣装を脱がせては、結い上げていた髪をほどいてくしけずる。

 さすがに湯浴みに行く気にはなれなかったエリザベスのために、部屋には桶に湯が張られていて、簡単にではあるが体を清めて寝衣に着替えるところまで済むに及んで、ジェマとルイザは互いに顔を見合わせた。


「長い間ご苦労様。明日はゆっくりでよいので、あなた方も休んでください」

「ありがとうございます。あの……レディ、今日のお姿はとてもお綺麗でした。私達はもちろん、きっと旦那様だってそう思ったはずです」


 思い詰めたようなルイザの言葉に、エリザベスは目を見張る。

 彼女たちの思いやりに感謝して、もう休むと告げて一人になった。いつものように扉の向こうでは護衛が詰めているだろう。

 一人になったことで興奮や緊張の水位が下がる。長かった一日を振り返れば、気分の移り変わりも太陽の動きと同じよう、と乾いた笑みがもれた。

 希望と明るさに包まれていたような昼と、日が陰り身も心も熱を奪われるような夜。


 エリザベスは行儀悪く寝台の上で膝をかかえて、顎を埋めた。

 襲われるなら今日だろうと緊張していたのに、さしたる動きもなく無事に寝台に戻っている。狙っているらしいと思われた敵は、クラークと城に恐れをなしたのだろうか。それとも標的が自分ではなかったのだろうか。

 そのままころりと横倒しになり、エリザベスは肩を抱いて丸くなる。

 

「あのような衣装を身につけなければよかった」


 ぽつりと零せば、後悔だけがひたひたと押し寄せる。顔を背けたクラークが脳裏に浮かんでしまう。それだけでもいたたまれなかったのに、親しかった女性まで現れてはどうしようもない。

 美しい人だった。

 花街の人は皆、ああも美しく自信に満ちあふれているのだろうか。誰の視線に臆することもなく堂々としていて、場をあっという間に支配してしまう。クラークがずっと落ち着かなかったのも無理はない。

 目も心も奪われていたのだろう。


 間をおかずに突きつけられた現実が、エリザベスを我に返らせた。

 明日になればまた黒い喪服を身につけて、いずれ修道院に身をおいて日々を過ごす。浮かれるようなことは赦されないし、してはならなかったのだと。いずれにしても敵や黒幕が出てくるまでクラークのもとにいなければならない。

 襲撃の件が肩すかしに終わったのは自分にとって良いことなのか悪いことなのか、判断しかねてエリザベスはしばらく眠れなかった。



 クラークはアダムスからベニーズ伯と同行者のフローラの件を報告され、眉間のしわを一層深くして――ただでさえ凶悪な人相を更に物騒なものへと変えた。


「この時期に厄介な。アダムス、お前から見てベニーズ伯の状態はどうだ」

「あの様子は仮病ではございません。おそらく元からの病が、年齢と旅からくる疲れも加味されて悪化したと推察されます」

「ふ……む。ならば仕方ないか。監視だけは厳重に、警戒はしておくように」

「心得ました」


 監視と警戒をとはバート達にも伝えて、クラークは礼装の襟元を緩める。次から次へと問題が起こり、気の休まる暇もない。

 酒も飲めないので自然発散する手段もない。エリザベスは早々に部屋に引き上げさせたものの、本番はこれからと思っている。

 警戒を怠ることなく、兜はつけないが甲冑をまとう。城の中ではハルバードは不向きなのだが、それでも身近に置いておく。剣を刷き、城の内外に目を配らせる。そんなクラークにすっと杯が差し出された。


「夜は長いですからね。今のうちにどうぞ」


 バートがから杯を受け取って、酒ではない液体を一口飲む。完全に飲み下してからバートがひそりと囁いた。


「ときに、レディにはきちんと伝えましたか、親父殿」

「何をだ」

「決まっているでしょうが。今日の装い似合っていたじゃないですか。まさか一言もなく済ませたんじゃないでしょう?」


 笑っているのにひやりとするようなバートの眼力に、クラークが気圧される。

 言い逃れを赦さないバートに上官はどちらだと言いかけて、やめた。


「それに加えて最悪に近い状態で彼女が現れるなんて。レディは親父殿と彼女の仲を正しく理解していました」

「レディはどう受け止めたのだ」

「尋ねられたから答えました。花街の住人で最上級の存在だと。レディからは『あの方はウォーレン卿と親しいのですね?』と」


 クラークは頭を抱えた。バートは冷ややかに自業自得だ、おっさんと内心で毒づく。

 美女と野獣と称された『黄金の女神亭』の住人と熊親父との関係は、時折のものでそう深くはなかったはずだ。驚いたことに、という形容がなされたほどに、彼女の方が熊親父に執心だったのが意外に映ったほどだ。

 熊親父といえば職務と鍛錬にあけくれ、合間には領地の施政と忙しく花街に足繁くなど無理な話だったのに。


 今夜の彼女からは、依然熊親父にひとかたならぬ関心をよせているのは明らかだ。

 なおまずいことに、別の意味で熊親父も意識せざるを得なかった。

 結果、レディは――。


「明日にでも修道院へ入るとおっしゃりかねないですね。どうするおつもりです」

「どうもこうも、明日などまだ危険すぎて城を出す訳にはいかないだろう」

「――おっさん、わざとですか? それとも本気で問題の本質が理解できていないんですか?」


 続いた胃痛が内側からバートを煽ったのか、それとも賭け金の行方がきな臭くなったからか、バートはとうとう本気で怒った。

 クラークが怒るのとはまた別の意味で、バートが怒ると厄介だ。長く付き合ってよく知っているクラークは口をつぐんで、バートの出方を待った。

 金属が触れ合い、すれる音を響かせながら、憤懣やるかたない表情でバートが熊親父に『説教』する。


「いいですか。レディは親父殿が顔を背けたことで今夜着用された衣装と、ご自身を恥じています。努めて顔に出さないようにしていらっしゃいましたが、本心はすぐにでも塔に駆け上りたい心境だったのではないでしょうか」

「恥じるなど……」

「踊っているときだって練習とは比べものもないくらいにお辛そうだったのに、誰より近くにいて気付かなかったんですか」


 断定口調のバートに、クラークは忙しく記憶を引っ張り出す。見えざる敵に対して緊張しているからと思っていたが、口数も会話もなにより自分に向ける笑顔が少なかった。

 昼の宴のように身を寄せるようなこともなく、どこか遠くを見るように頭を上げて微笑んでいた。

 

「カデル国王の側室の数を親父殿もご存知でしょう。子供がいた側室があれだけで、いない側室やもっと手軽な関係だった女性を数えると相当数だったのも。仮の婚約とはいえ、他の女性の影などなさそうな親父殿と一対一での関係が深められそうだったのに。

 よりによって『黄金の女神亭のフルール・ド・フルール』ですよ。元々この婚約に気が進まなかったレディが、親父殿に嫌気がさしても俺は不思議じゃないですね」


 嫌気がさすよりは、身を引く意味で政略の婚約を解消する方向に走るだろう、とはバートは熊親父には伝えなかった。当のクラークは『お辛そう』だの『嫌気がさしても』などのくだりで、律儀に肩を強ばらせている。

 まったくこのおっさんは、とため息を覚える。

 肝心な時に大事な一言がなくて、そうでない時に見当違いの方向に走る。まともに女性と付き合ってこなかったつけが、ここに来て一気に回って来たようだ。

 ある意味両手に花のおっさんを羨ましいぞ、いや羨ましくなんかないぞと悪態をつきながら、バートはずい、と熊親父に迫る。


「できるだけ早くレディの誤解を解きましょう。でないと、取り返しがつかなくなります」


 副官からの助言――というより半ば脅迫に、クラークは不承不承頷いた。



 慌ただしくベニーズ伯とフローラの当座の荷物が運び込まれた城の庭には、簡易の天幕が張られていた。報酬をもらった旅回りの一座が、明日の朝にはまた街で興行するために休んでいる。夜半、そっと天幕がめくられ黒い影が城へと近づく。

 肩車をしながら大男が立ち上がる。膝の屈伸を利用して、肩の上にいた男が身軽に窓にとりついた。先に鈎がつき、途中で何カ所か結んで瘤にしてある縄を窓の内側にひっかけて、先頭の男は音も立てずに城の内側に飛び降りる。

 その際に夜の鳥の鳴き声を真似た。声に呼応して遠くで同じような声がする。声は城の外まで伝えられ、眠りに入った街からくるり、と松明の火が円を描いた。


 

 エリザベスはうとうとしながら、いつもとは違う城の様子に覚醒しつつあった。慌ただしく人の行き交う気配、金属音、大声で言い交わす兵士達。

 何が、と思う間もなく大きな手で口元を塞がれた。こぼれんばかりに目を見開き、枕の下の扇子を手にした瞬間、なじみのある声が耳をうつ。


「レディ、お静かに。敵襲です」


 厳しい表情のクラークが、階段に設けてある松明の火にうっすらと照らされていた。口を覆われたまま頷くと、クラークは手を引いて部屋の扉を閉めた。

 寝台から下りるように促されて扇子を手に慌てて指示に従う。

 クラークは壁に近いところに据えてある寝台を、一人きりでずらす。驚いているエリザベスをよそに寝台と壁の間にかけてあった壁掛けを脇によせて振り返った。


「こちらに」


 近寄れば隠し扉がそこにある。扉を引いてエリザベスを先に通し、クラークは部屋に注ぐ月明かりを受けて立ち止まった。


「ここは隠し部屋です。隅に着替えと食料、水と酒が置いてあります。私が扉を閉めたら着替えて下さい。外側は壁掛けをおろし、寝台も元の位置に動かします。

 私かここを知っているごく少数が、事が終わればまたやってきます。その際は扉を三回叩きますから、内側からのかんぬきを外して下さい。そうでなければ」


 そうでなければ、にエリザベスは慄然としてクラークを見上げる。最悪の状態を淡々と告げるクラークは、予告なしに扉が開けられそうになった場合の話をする。


「反対側の隅に下へと続く抜け穴がしつらえてあるので、縄ばしごを下ろしてお逃げなさい。私の部屋の更に下の物置部屋に出ます。古い調度やがらくたの影に隠れて、隙をみて脱出を。

 まっすぐに厩に走って。デボラには鞍をつけてあります。金子なども鞍に用意してありますので、厩に待機している護衛と行動してください」

「ウォーレン卿」

「お早く」


 きびすをかえしそうなクラークに、エリザベスは取りすがった。

 敵を前に騎士団長としての緊張を隠さないクラークに、エリザベスは息を飲みながらこれだけはと伝える。


「どうかご無事で」

「――エリザベス。必ずお守りします。ここを開けるのは私だ」


 きつく抱きしめ返して、クラークは呻くように告げた。

 濡れた瞳のエリザベスを認めるに及んで、噛みつくように口づけを落としすぐに離す。


「もう行きます。今宵のあなたはとても――綺麗でした。綺麗すぎて、私は正視できなかったんです」

「ウォーレン卿……」

「さあ、早く」

 

 軽く押されるのにつられて、エリザベスはふらりと後退した。

 クラークが外から扉を閉じる。すぐに向こうから寝台を動かす音がくぐもりながら聞こえた。

 エリザベスは言われたとおりにかんぬきをかけて、隠し部屋の隅へと進む。部屋の石は一つ故意に外してあるのかそこから頼りない月明かりがさしこんで、しばらくすれば目も慣れた。

 自分の寸法に合わせてある男装用の服に着替えて、髪の毛を後ろでくくる。

 食料や水を確かめると、このまま持って行けるようになっている。袋を探れば細身の短剣も備えられていた。


 この日を想定してクラークが用意させたのだろう。

 エリザベスはきゅっと唇を噛んで瞼を手の甲でこする。泣いてなどいられない。敵をクラークや護衛や、騎士やおそらく城の者達も迎え撃っているのだ。ここでできることが待つことと祈ることだけと分かっていても、泣いている暇などありはしない。

 近くに、遠くに聞こえる剣戟や怒号などを必死に聴き取りながら、エリザベスはひたすら祈った。


 どうか皆が無事であるようにと。

 早く扉が三回叩かれて、無事なクラークとまた会えるようにと。






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