俺が結婚した女性からしたら俺は再婚相手、彼女の娘が俺の娘になる日が来た!
”俺が結婚した女性からしたら俺は再婚相手、彼女の娘が俺の娘に
なる日が来た!”
・・・俺は20歳以上年上の女性と結婚をした。
俺はちゃんと結婚式を挙げたかったのだが、彼女はもういい歳だし
恥ずかしいから結婚式はもういいわっと彼女にそう言われる。
でもせめて、彼女にウエディングドレスを着て教会で二人だけで
写真を撮ってほしいと俺が彼女に頼むと? ”じゃあ、あと3カ月待って
くれない?” 彼女に言われてしまう。
どうもキレイな状態でウエディングドレスを着て写真を撮られたい
からダイエットを今から始めるらしい。
俺から見たら十分キレイだと思うのだが、”女心は俺にはよく分からない!”
取り敢えず、彼女が言うようにしようと3カ月後に予約を取る事にした。
それと、彼女には”一人娘がいる。”
とうとう彼女の娘が俺の娘になる日が来た!
彼女が俺と籍を入れるまでは、まだ俺と会わないでほしいと頼まれて
いたからまだ一度も彼女の娘と俺は会った事がない。
そしてとうとう彼女と籍を入れ、その足で彼女の娘と会う日が来た!
俺は緊張で心臓がドキドキしていた。
彼女から娘の話はよく聞かされていたのだが、今まさに”反抗期”らしく、
彼女とも話をすれば喧嘩になるぐらい彼女の娘は反抗期が凄いらしい。
そんな反抗期の娘と俺が今日初めて会うのだ!
上手くいけばいいのだが、”俺は緊張でもうどうにかなりそうだった。”
”初めて自分に娘ができるんだ!”
しかも? 俺と歳も変わらない娘。
どちらかと言えば? ”彼女より娘の方が俺と歳が近い!”
俺は彼女の娘と仲良くしたいけど? 娘が反抗期で俺を”父親”として
全く見てもらえなかったら、、、?
不安で1週間前から俺はあまり眠れなかった。
これから3人でひとつ屋根の下で生活していく訳だし、やっぱり仲良くしたい!
どうか俺と相性が合いますように、、、!
そんな不安を抱えながら、俺は彼女が住む家に向かった。
・・・そして、【ピーポーン】
『はーい! 待ってたわ。』
『・・・ううん、』
『さあさあ、入って!』
『うん!』
部屋に入ると? 彼女の娘がリビングでテレビを見ていた。
俺が娘を見ると、娘も俺の方をチラッと見る。
俺はさらに緊張が高まっていく!
『さあさあー二人共! コッチに座って! 大事な話をしましょう。』
『うん。』
『あぁ、』
*
『”紗良、今日から貴女のお父さんになる比木良大さんよ。”』
『”よ、よろしく紗良ちゃん。”』
『お母さんから良大さんの事は随分前から聞いてます、今日から
一緒にココで暮らすと思うけど? あんまり変な事しないでね!』
『コラッ! お父さんになんて事言うの!』
『”思春期の女の子と一緒に一つ屋根の下で住むんだから、デリカシーの
ない事はしてほしくないの! 私がお風呂に入ってる時は絶対にお風呂場
の近くに居ないで! あと服も一緒に洗わないで! 朝は私に話しかけ
ないで! 取りあえずそれは約束して!”』
『・・・あぁ、分かった。約束するよ、』
『慣れるまでは私が決めた規則を守ってよね!』
『・・・ううん、』
『本当にごめんなさいね、反抗期だし! もうワタシの言う事を全く
効かないのよ、あの子!』
『別にいいよ、年頃の女の子だし! 父親ってこんな感じなんだろうな。』
『一緒に長く住むようになったら? 少しは関係性が変わると思うんだけど、』
『そうなるといいけど、俺も頑張るよ。』
『”頑張って! 新米パパ!”』
『なんかそう言われると、照れるな~』
『”あの子に新しいお父さんができるなんて、ワタシも思ってなかったわ。”』
『俺は美樹さんと出会えた事が運命だと思ってる。』
『ワタシもそうよ。』
『あのさー二人で娘の前で、イチャイチャしないでくれる? 凄く見てて
恥ずかしんだよねぇ~仲が良いのは分かるけど、、、。』
『ワタシの旦那と仲良くて何が悪いのよ!』
『はいはい、分かった分かった、もういいから!』
『・・・・・・』
・・・最初の第一印象は、まあこんなもんかと思う!
反抗期真っ只中の娘と父親の関係って、どこもこんなもんだと思うし。
”血は繋がりはないけど、他の父親と娘もこんな感じじゃないのかな?”
よく娘と父親は距離があって、洗濯物も一緒に洗わないとか?
お風呂も先に娘が入って最後に父親が入るとか聞いた事がある!
娘からしたら父親は汚いんだって。
俺は父親と仲が良かったけど? 確かに妹は父親と距離があったのかな
と子供の時の事を思い出したりもした。
まあ、時間をかけてゆっくり”俺も父親になれたらいいと思っている!”
いつか娘が20歳を超えて、二人で居酒屋でお酒でも飲めたら尚いいな。
そんな”父親と娘の関係になる事が俺の夢だよ!”
だから取り合えず、娘との距離を今から縮めていくしかないと思っている。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。