第81章 「ニコラウス・コペルニクスとベンディングマシーンの革命!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
時空の渦に飲み込まれる陽希と莉桜。
ドガァァァァァァン!!!!
「いてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
陽希は石畳の上に背中から落ちた。
「陽希、大丈夫!? ……って、あれ?」
莉桜が顔を上げると、二人はなんと中世ヨーロッパらしき街のど真ん中に立っていた。
「えっ!? えっ!? ここ、どこ!?」
「ちょっと待て!! また歴史の偉人のいる時代じゃん!!!」
目の前には、中世ヨーロッパ風の建物が並び、学者らしき人々が行き交っていた。
「もしかして……ここ、ルネサンス期!?」
陽希が困惑していると、目の前の広場で、天文に関する議論が繰り広げられていた。
「いや、地球は動いているのだ!!!」
「そんなバカな! 世界の中心は地球だ!!」
人々が激しく言い争っている中、一人の男が冷静な表情で論文を書き続けていた。
知的な瞳、落ち着いた風格、学問に没頭する姿——
「こ、これはまさか……!!!」
陽希と莉桜は同時に叫んだ。
「ニコラウス・コペルニクス!!!!!!」
「おおお!? 太陽が中心だって言い出した人がいるぅぅぅ!!!」
ーーー
陽希、ルネサンスのど真ん中で営業開始!?
コペルニクスは、ゆっくりと二人を見つめた。
「……君たちは?」
「ええと!! 私たちは営業マンです!!!」
陽希は勢いよく頭を下げた。
「本日はこちらの素晴らしい商品を売りに来ました!!!」
「営業……?」
コペルニクスは不思議そうに首をかしげる。
「何を売るのだ?」
「ええと……こちらです!!!!」
陽希は胸を張り、堂々と商品を掲げた。
「ベンディングマシーンです!!!!!」
「……。」
しーーーーーーん……。
広場の人々が、一斉に陽希の方を見た。
「……ベンディングマシーン?」
コペルニクスは困惑した顔をした。
「はい!!」
「それは、何だ?」
「飲み物や食べ物を自動で買える超画期的な機械です!!!」
「……。」
コペルニクスはじっと陽希を見つめた。
「……そんなもの、見たことも聞いたこともない。」
「そうでしょう!! だからこそ、これはルネサンス革命の象徴なんです!!!」
「……。」
「いかがでしょうか!!?」
「いらぬ。」
「ええええええええええええええええええ!?!?!?!?」
ーーー
「ベンディングマシーンは学問に必要?」陽希の猛反撃!!
「ちょっと待ってください!! なんで即却下なんですか!?」
陽希は必死に食い下がる。
「ベンディングマシーンがあれば、飲み物をすぐに買えて、研究に没頭できるんですよ!!!」
「……。」
コペルニクスは、じっと考え込んだ。
「確かに、研究中に水を買いに行くのは面倒ではある。」
「でしょ!? だから、研究者にはこれが必要なんです!!!」
「……だが。」
「え?」
「私はコインを持っていない。」
「ギャアアアアア!!!!!」
陽希は地面に崩れ落ちた。
ーーー
最後のチャンス!? 自動販売機で学問革命!!
「くそぉぉぉ!!! こんなに便利なベンディングマシーンが売れないなんて……!!」
陽希は頭を抱えた。
「ならば、こうしよう。」
コペルニクスは静かに言った。
「もし、この機械が私の研究を助けるものであれば、買うことを考えよう。」
「な、なんですとぉぉぉ!??」
「さあ、どうする?」
「くっ……こうなったら……!!!」
陽希は一か八かの策を取ることにした。
ーーー
陽希の逆転策! 「学者専用ベンディングマシーン!!」
「……そうだ!!!」
陽希は閃いた。
「このベンディングマシーン、学者専用にしましょう!!!」
「……学者専用?」
「そうです!! 研究者が長時間作業に集中できるよう、カフェイン入りの飲み物だけを販売する学者向けの自動販売機!!」
「……!!」
コペルニクスの目が光った。
「それは……確かに、いいかもしれない。」
「やったぁぁぁぁ!!! ついに売れたぁぁぁぁ!!!!!」
こうして、陽希は史上初の「学者専用ベンディングマシーン」をルネサンス時代に売ることに成功したのだった——。
そして、新たな時代へ——
「はぁ……なんで俺、ルネサンスで自動販売機売ってるんだろ……。」
陽希はぐったりした顔でつぶやいた。
「でも、意外と売れたね!」
莉桜が微笑む。
「いや、そもそも当時に自動販売機なんてないんだけど!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!
「うわぁぁぁぁ!? またかぁぁぁ!!!」




