第84章 「伊達政宗と髪の長い女の正体!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
時空の渦に巻き込まれた陽希と莉桜。
ドガァァァァァァン!!!!
「いってぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
陽希は地面に背中から落ち、転がった。
「陽希、大丈夫!? ……って、あれ?」
莉桜が周囲を見渡すと、二人はなんと戦国時代の城下町に立っていた。
「えっ!? また戦国時代!?!?」
「ちょっと待て!! 俺、もう戦国時代はお腹いっぱいなんだけど!!!」
目の前には、立派な城がそびえ立ち、甲冑を着た武士たちが歩き回っていた。そして、その中でもひときわ異彩を放つ人物が、城の中からゆっくりと現れた。
黒い甲冑、特徴的な片目の眼帯、鋭い眼光——
「こ、これはまさか……!!!」
陽希と莉桜は同時に叫んだ。
「伊達政宗!!!!!!」
「おおお!? 眼帯のカリスマがいるぅぅぅ!!!」
ーーー
陽希、戦国の城下町で営業開始!?
伊達政宗は、ゆっくりと二人を見つめた。
「……貴様ら、何者だ?」
「ええと!! 私たちは営業マンです!!!」
陽希は勢いよく頭を下げた。
「本日はこちらの素晴らしい商品を売りに来ました!!!」
「営業……?」
政宗は不思議そうに首をかしげる。
「何を売るのだ?」
「ええと……こちらです!!!!」
陽希は胸を張り、堂々と商品を掲げた。
「髪の長い女です!!!!!」
「……。」
しーーーーーーん……。
城下町の人々が、一斉に陽希の方を見た。
「……髪の長い女?」
政宗は困惑した顔をした。
「はい!!」
「それは……どういうことだ?」
「髪の長い女がいることで、美しさが増し、戦国武将の士気が上がるんです!!!」
「……。」
政宗はじっと陽希を見つめた。
「……貴様、正気か?」
「ええええええええええええええええええ!?!?!?!?」
ーーー
「髪の長い女は戦国に必要?」陽希の猛反撃!!
「ちょっと待ってください!! なんで即却下なんですか!?」
陽希は必死に食い下がる。
「戦国時代の武将たちも、癒しが必要なんです!! 美しい髪の長い女性がそばにいれば、気持ちが落ち着く!!」
「……。」
政宗は、じっと考え込んだ。
「確かに、戦の緊張を和らげるためには、風流も必要かもしれぬ。」
「でしょ!? だから、今こそ髪の長い女性の時代です!!!」
「……だが。」
「え?」
「私は、そんなものに興味はない。」
「ギャアアアアア!!!!!」
陽希は地面に崩れ落ちた。
ーーー
最後のチャンス!? 髪の長い女で歴史を変えろ!!
「くそぉぉぉ!!! こんなに素晴らしい“髪の長い女”が売れないなんて……!!」
陽希は頭を抱えた。
「ならば、こうしよう。」
政宗は静かに言った。
「もし、髪の長い女が戦の役に立つというのなら、考えよう。」
「な、なんですとぉぉぉ!??」
「さあ、どうする?」
「くっ……こうなったら……!!!」
陽希は一か八かの策を取ることにした。
ーーー
陽希の逆転策! 「髪の長い女の戦国利用!!」
「……そうだ!!!」
陽希は閃いた。
「髪の長い女性をスパイにしましょう!!!」
「……スパイ?」
「そうです!! 戦場では変装や隠密行動が必要!! 長い髪を使って敵を欺くことができるんです!!」
「……!!」
政宗の目が光った。
「確かに、戦場では隠密行動が重要だ。」
「そうです!! 髪の長い女性が変装し、敵陣に潜入して情報を集める!!」
「……。」
政宗はしばらく考えた後、静かにうなずいた。
「試しに、やってみよう。」
「おおおおお!!! やったぁぁぁぁ!!!!!」
こうして、陽希のアイデアは採用され、「髪の長い女スパイ部隊」が結成されたのだった——。
そして、新たな時代へ——
「はぁ……なんで俺、戦国時代で“髪の長い女”を売ってるんだろ……。」
陽希はぐったりした顔でつぶやいた。
「でも、政宗さん、意外とノリノリだったね。」
莉桜が微笑む。
「いや、それはいいんだけど!! 俺の営業、どんどんおかしな方向に行ってない!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!
「うわぁぁぁぁ!? またかぁぁぁ!!!」
次回、「岡本太郎ときょうだいの奇跡!」へ続く!!!




