4限目 議題、ミス水着大会について
色会長が話し出した。
「今日の議題、ミススクール水着についてだが…」
「はい!それなんですけど、桜ちゃんとも話してたんだけど、スクール水着限定というのはどうかと思います!」
水宮奏が手を挙げて発言した。
「と、言うと?」
「スク水だけだと芸がないというか、皆んな同じになってしまってどこを見るんですか?」
「体型ってこと?」
明日香桜。その名の通り、髪はピンクでふわふわパーマのミディアムヘア。女の子を絵に描いたような可愛さ。たれ目気味で、性格はおっとりしている。
「皆んなはスク水というだけで萌えないのか⁉︎スク水をどれだけ自分のものにするか!それこそがミススクール水着の称号を得る者の証‼︎」
「そんなババーン‼︎って言われても。」
「そうですよ‼︎そんなババババーン‼︎って言われても分かりません!」
「私もスク水に限定せずに、各々、好きな水着持参ではどうでしょうか?色々な水着の子を見られるのも盛り上がるでしょう。」
姫森副会長が言った。
「…確かに…決めた‼︎では、皆んなの意見を採用して、ミス萌紋雅高校水着大会は各々、自慢の水着で参戦する事とする‼︎」
これにて今日の生徒会会議は終わっていった。
皆が帰っていく中、桜が色に近寄って来た。
「色会長って、どんな女の子がタイプなんですか?」
「…。」
色は桜ににこりと笑いかけてこう言った。
「桜ちゃんみたいな子。」
「‼︎かっ!からかわないで下さい!」
桜は予想外の答えだったらしく、顔を赤らめて色から目線を逸らした。桜の目は泳いでいる。
「からかってないよ。」
「じゃあ…。」
2人は見つめ合った。
「キスしていい?」
桜が言う。
そのまま2人はキスをした。
桜はうるうるした目をしている。
「でも、色会長の夢はハーレム統治国家なんだよね。私は色会長の1番になれる?」
「悩まなくてもいいよ。」
「?……。」
「そんな色会長が好きになっちゃったんだからしょうがないよね。ずっと側に居たいよ。色会長。」
「うん。ずっと側に居る。」
色は桜の肩を抱いた。