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世迷404  作者: 南瓜牌
Chapter1
2/9

くらやみー2

テクテク…テクテク…


道なき道を「彼」は歩き続けている。

どれほど歩いたかは判らないだろう、何せ何も見えないのだから。


「……」


暗闇の中を歩き続けた「彼」はふと、何かを見つけた様に立ち止まった。

勿論其処には何も無い、いや無いはずだった。

だが不思議な事に「彼」は其処に何かが有る事を確信している様だ。


とことこと其処に歩いて行った「彼」はしゃがみ込み、何も見えない暗闇を弄る「彼」。


唐突に何かを掴む様にして立ち上がった「彼」の手には「ランタン」があった。


「うぁ…」


「ランタン」を手に入れた途端「彼」には「()()」が「非常識(アブノーマル)」と言う名称で有る事と「ランタン」の使い方が強制的に理解できた。


「くらやみのランタン」は見えないものを照らす光を灯す事が出来る、其々の「非常識(アブノーマル)」によって効果は違い、使える物も有れば何の意味が有るのか判らないナンセンスな物も存在する。


だが持っていて損は無いだろう、どちらにしよ「彼」はこれからも世を迷い続ける事に成るだろうし。


「はぁ…」


此の頃に成って来ると「彼」も此処が夢の中では無い事が理解できた。

其れにしては「彼」は驚愕に値するほど落ち着いているけど、其れはそうだろう何故なら「彼」は過去に一度同じ様な経験をしているのだから。


余談だが「彼」は一度目の時も異常な程に冷静だった。


其れはさておき。

抑抑「彼」が又こんな異常な世界ー異界ーに迷い込んだのだって、一度目が原因だったりする。


「彼」は、一度目の異界ーきさらぎマンション404号室ーには自室のドアを開けた時偶々運悪く、迷い込んだ。

「彼」自身は気づいてないが其の時「彼」の方向音痴が異能「404」と言う「彼」からしたら傍迷惑な力に改悪したのだ。

唯道に迷うのでは無く遂には世界を迷う様に成ってしまったので有る。


正確に言うと異能は一つの世界に起因するもので有り、「彼」が持つ「404」は複数の世界に起因する力ー異法混合(ハイブリット)なのだが。


具体的に言うなら出力が桁違いなのだが、もしコレが異能で有ればアニメや漫画に有る様な方向音痴で済んだだろう。


さっきも言った様に「彼」は自分がそんな力を持っている事は知らない、基本制御が出来ないタイプ能力なので認識し辛いのだ。

ならば「彼」は此の状況に如何思っているかと言うと、「一度有ったんだからそんな事も有るか」と思っていたりする。

一番恐ろしいのは「彼」のメンタルかもしれない。


《くらやみのランタン》

みえない物をみえるようにするランタン。

ゆうれいとかもみえる。

かすかにぼやけてゆらゆらしている。

なぜか、持っていてもだれもきにしない、

とてもふしぎ。

メモを追記しました。

メモは設定上主人公が異界から帰還してから書き記したものです。

ゲームにありがちなアイテムの説明文みたいのです。

後、次からは異法混合は異法と略します。

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