12/16
やっぱり酒は災いの元 その12
クローディアの性格少し変えます
これまでの話も少しずつ手を加えて修整していきます
次の日の朝
伯爵はいつぶりかの清々しい朝を迎えていた
上体を起こして部屋を見渡した
あれほど騒がしかった怪異も何事もなかったかのように静かになっていた
あの父が寄越したというメイド
もう帰ってしまったのかとも思えるほど静まり返っていた
外からは柔らかく太陽の光が入り
楽しそうな鳥の声
動き始めた街の雑踏の声も聞こえてきた
突然
かつてあった日常が帰ってきたようだった
(本当に帰ってしまったのだろうか、全て終わったのだろうか?)
そんな思いから部屋の外がどうなっているか扉を開けた瞬間に
ドンっ!
と大きな物が部屋の床に入り込んで来て床に伯爵の眼の前で横になった
大きな物
物ではなかった
あのメイドが燃え尽きた木屑のような物で煤まみれのように汚れて
ボロボロになった姿がそこにあった
「キミっ!だ、大丈夫かねっ!」
伯爵の慌てる声にクローディアは答えた
「どうにかなるだろうとは思っていたのですが、ひと晩中戦う、のはもう2度としたく…ない…ですね…」
「よかった、すまないっ、よかった…っ…!」
「あと、すみません…お腹が…何か食べ物、ください…」
そう言うと、ぐぅぅぅ…と横になったクローディアの腹の虫が食べ物を求める声が部屋に響き渡った




