幼馴染
ガチャ、 と言う音を立て玄関のドアが開く。
「シー君、 遅刻……後、盗聴機の件大丈夫?」
「え?もうそんな時間!?花はまだ学校行ってないぞ? 後、盗聴機の件は大丈夫」
「ふふん、嘘ー」
「こいつ〜」
そんなことを言いながら、その話し相手を結構な力でグリグリする。 呻いているが、気にしない。
こいつの名前は水泣 セツナ。幼馴染でもあり、 俺が通ってる病倒高等学校の美人七皇のひとり、氷麗のセツナでもある。なぜ氷麗かと言うと、人に対して氷のように無関心で、塩対応だからだ。 クールビューティとして人気である。
……一部の界隈では、女王様やご主人様に欲しい、とのこと。
だが、そんなに塩対応なのかなぁ? 俺の前ではずいぶんフラットに接してくれるし、 ちゃんと(?)俺の貞操を狙ってくる。
そして一番気になることは……
「お前どうやって玄関開けた?」
「ピッキングだよ?」
いや……当たり前みたいに言われると嫌なんですが……もうこいつじゃん!犯人こいつじゃん!
「ねぇねぇ、俺の部屋とか忍び混んでないよね?」
「ピッキングのせーで盗聴機買うお金ないよ……」
あー良かった(?)大丈夫そうだ。 でも放っておけばやりそうだ。*やってる
大丈夫だと安心して部屋で慰めているのでも見られてたらしねるから。いや、 マジで。
「じゃあ荷物取ってくる!!!」
そう言って家の中に入る。
その次の瞬間セツナが顔を掻き毟る。血が出た瞬間治る。 愛の力で治しているらしい。
「あー、シー君!シー君!!シー君!!!大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大大好き!!!!!!!!!」
そんなことを言いながら。
家の中では、家族が濁った目で一心不乱に下腹部を弄り、 幼馴染が顔を物凄い速さで掻き毟る。
中々にカオスな空間だった。
ブルゥン!
車が来たようだ。正直俺は、めんどくせぇ……と、思っていた。
すいません。 同じ話を投稿していました。
訂正を行わさせていただきました。