第2話:片隅の記憶
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翌日、学校への登校路
漉音:「……意外に
受け入れてくれたな」
渚:「でも結果オーライ
ですし、良かったです」
漉音:
「まあ、
そうなんだけどな」
渚:「……」
漉音:「……」
やばい、
話が長続きしない…
これで大丈夫なのか?
誰か知ってるやつが
通りがかってくれれば‥
古今:
「由来〜〜!
おはようっ!!」
漉音:「いや、
お前だけは呼んでない」
古今:「登場してそうそう
扱い酷くない!?
僕このあと
どうすればいいの!?」
漉音:
「ひとまず、顔こっちに
向けたまま歩いて
溝にはまって
電柱にぶつかれ」
古今:「うん、わかった!
……
なんて言えるかよ!
渚ちゃんも
何か言ってくれよ」
渚:「えーと……」
漉音:「ボソッ…
じゃあ死んでください
って言うんだ」
渚:「あ、はい……
古今さん、
では死んでください」
古今:「うわぁーーっ!!」
泣きながら全力疾走する
古今‥‥
渚:「…あれでよかったの
でしょうか?」
漉音:「大丈夫だろ。
……あれ?」
渚:「どうしましたか?」
漉音:「俺いま、
古今の未来が
見えた気がする」
渚:「はい?」
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《片隅の記憶》
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漉音:「…やっぱりな」
渚:
「そういうわけですか」
漉音:「さっきな、
なんか橋の向こうで
鞄が舞い上がるのが
見えたうえに、
ぎゃぁぁ!
って聞こえたから
大方予想は
ついてたけどな。
やっぱりお前か、罹依」
罹依:「だって
いきなり目の前に
古今が現れたんだもん。
殺るしかなかったわよ」
古今:「……ビハッ!」
渚:「古今さんが
聞いたことのないような
奇声を発してます‥」
罹依:
「オーバーリアクション
なのよ、古今がっ!」
漉音:「よし。
まあ一段落ついたとこで
、学校行くか」
罹依:「そうね」
渚:「行きましょうか」
そして古今を放置。
古今:「……もうやだ」
神崎:「……古今さん」
通りかかった
神崎が古今を上から
覗いていた。
古今:「そ、薗ちゃ」
神崎:
「…あなたは
死ぬんですか、
死にたいんですか、
早く決めてください。
3秒以内に答えないと
私があなたを殺します」
古今:「へ‥‥」
神崎:「3」
古今:「ちょ、ちょっと
待っ」
神崎:「2」
古今:「薗ちゃん!?」
神崎:「…0」
古今:「1とばされた!?」
ベキッバガゴギ
………グチュ‥
神崎:
「…あなたに
下の名前で
呼ばれたくありません。
第一、
私の方が年上ですから」
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俺たちは
新学期を迎えた。
夏休みもはや終わり、
また受験生に
戻ったわけだ。
……まあ、大学なんかに
行く気は俺には
やっぱりないがな‥‥
‖
朝礼前の休憩時間、
廊下を歩いていると
危険なものを見た…
知美らしき人物が
本を頭を越すくらい
大量に前に抱えて
階段を降りようと
していた。
漉音:
「っておいおいおい!
知美っ!
前見えてんのか!」
知美:「え?、あっ!!」
ドンガラガッシャーン!
知美とおぼしき姿は
視界から突然消えた。
漉音:「大丈夫か!
知……美?」
知美:「う〜ん‥」
漉音:「……」
やばい角度にいた。
…どうしようか、
このままだと
さっきの音で
誰かが来ちまう。
しかし、
この時この角度を逃して
、未来永劫こんなの
訪れないだろう‥‥
俺はどうすれば‥
彩音:
「ん、なんだなんだ?
……と、由来君?」
漉音:「…あ、ああ」
よりによって
テンション的
問題児が来やがった。
彩音:
「一体さっきの音は……
あーー……黒か」
漉音:「じゃ、じゃあな」
彩音:「由来君?」
漉音:「…はい?」
彩音:「不潔」
俺の心の中の何かが
壊れてきたみたいだ…
何だろう……泣きたい。
知美:「う〜ん」
漉音:「そうだ!
知美、大丈夫か!?」
知美:「あれ?
……私はだれ?
…ここはどこ?」
漉音:
「お前は宮間知美で、
最強の魔術
《シタコチャネ》
を使う俺の相棒だ。
そしてここは
お前の故郷の
ドミニカだ。
思い出したか?」
彩音:
「設定に無理
ありすぎでしょ!」
知美:「そっか……
《新たな冒険》を
スタートさせたのか〜
納得納得!」
彩音:「わ、私が
ついていけない世界が
広がってる〜!!」
知美:
「ってなんでやねん」
漉音:「……」
彩音:「……」
知美:「……」
漉音:「知美……
タイミング悪い」
知美:「そんな‥‥」
知美の目に涙が
溜まってくる。
見るな!
前みたいにそんな目で
俺を見ないでくれぇ!
彩音:
「ま、
何でもいいけどさ。
知美ちゃん、
図書室か資料室に
行かない?」
知美:「久しぶりに
資料室に行こうかな〜」
彩音:
「よーしじゃ決定!
由来君またね〜」
知美:「漉君またね〜」
手を振りながら
資料室に行く2人。
漉音:「……あれ?」
この大量の散らばった本
誰が片付けるんだ?
……あ〜、そうか。
漉音:「見れた代償で
俺がやんのか‥‥」