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第12話:連鎖反応

http://x44.peps.jp/shifia

サイト開いてます。

ぜひみてください

一歩、また一歩と、

河南は今にも

飛びかかってきそうな

集団の中に堂々と

入っていった。

もちろん俺も

集団の中についていく。


河南:

「今日は何のよ……!!」


河南の斜め前にいた

男が突然河南に

向かって金属バットを

振り上げた!


そしてそれを間一髪で

かわす河南。


漉音:

「話し合いの余地は…

ないみたいだな」


河南:

「漉音、ここでは

あまり荒事にするなよ。

いくら私でも

後々カバーできない」


漉音:

「わかってるさ……

…おい、素手相手に

武器使うなんて、

そんなに勝てる

自信がないのか?」


少しでいい。

下手な挑発じゃない、

こう言えば大体の奴は‥


不良A:

「なんだと…

いいぜ、

素手相手には

やっぱり素手だよな」


よし、作戦成‥


不良A:

「でも、1対32とは

随分なハンデだなぁ!」


っ!!

フェア精神が

なかったか!!


不良B:

「さあ、

そろそろ時間だ」


…せめて竹刀、

竹刀があったら……

いや、駄目だ!

あれは使いたくない‥


不良B:

「うおりゃーーっ!!」


河南:

「漉音っ!!」

Ι

Ι

《連鎖反応》

Ι

Ι

……っ。


俺は今指導室に

河南と教師数人と

一緒にいて、

結論に至るまでは

とても短い時間で、

ごく簡単に済んだ。


《教師A:

「それじゃあ、

由来君、

君は2週間の停学。

会長は始末書を

明日までに私に

提出するように」》


漉音:

「……」


河南:

「んん……

失礼、しました‥」


その顔は

双方共に歪んでて、

由来は無言だった。


河南:

「…漉音、すまん!!

私を庇ったばかりに…

…停学…なんて‥」


河南の目に涙が溜まる。


漉音:

「な、泣くなよ?

こんなん気にすんな。

たったの2週間だ。

それより

俺が心配なのは‥」


河南:

「や、奴らなら

もう大丈夫だ。

今回のことを受けて

警備員が

常時付くそうだ」


漉音:

「なら良かった。

でも俺が心配してるのは

そのこととお前の‥」


河南:

「もう

喋らなくてもいい。

詫びといってはなんだが

今日から家で

料理の手伝いをする」


漉音:

「あ、そうか。

今日から

来るんだったな。

でも手伝いなんだな」


河南:

「漉音が社会に出たとき

料理も出来ないやつだと

困るからな」


漉音:「…ん?」


由来がいつもとの

響きの違いに気づく。


そういえば

前から時々‥‥


漉音:

「いつから河南は

由来から漉音て

呼ぶようになった?」


河南:

「ん、ああ。

いや、こっちの方が

呼びやすいかなと

思っただけだ。

いやなら戻すぞ」


漉音:

「いいや、

俺もそっちの方が

最近馴れてるからいい」


河南:

「そうか…

なら早速だが漉音」


改まった感じだ。

なんかいい。


漉音:

「なんだ?」


河南:

「如月さんとは

うまくいってるのか?」


漉音:

「なぁあ!!」


何で罹依も河南も

それをいきなり

話題に出すんだよ!


河南:

「わっ!驚かすなよ」


漉音:

「お前も

俺を驚かすなよ!」


こんな会話が

帰り道、延々と続いた。

あとのことも知らず‥

Ι

Ι

古今:

「よっしゃ〜

9だドバァーッツ!!」


古今、宙を舞う。


罹依:

「え〜と、

あんたの目何だっけ〜」


古今:

「い、1です、はい‥」


罹依、古今をしばく。


結依:

「私はあがりです」


罹依:

「な、いつの間に!?」


結依、

ちゃっかりあがる。


知美:

「やったー、

月の土地だー」


渚:

「知美ちゃん、

物凄く棒読みですよ」


知美、月を支配する。


渚:

「まあ銀行ははじめから

私の手中に

あるんですけどね」


神崎:

「卑怯ですね」


渚、不景気知らず。


それを見ていた

由来と河南。


漉音&河南:

「………あれ?」


不法侵入じゃないか?

ついに心だけじゃなくて

鍵型も読まれた?


罹依:

「遅かったわね。

もうお邪魔してるわよ」


渚:

「おかえりなさい、

由来君」


古今:

「まさかお前ら

帰り道にずっ‥!!」


何が起こったかは

スルーで。


結依:

「お邪魔してますね」


知美:

「こんばんは〜漉君」


神崎:

「…なんですかそのどうやってというかいつの間に勝手に俺ん家に不法侵入しといて「お邪魔してます」の一言で片づけようとしている分際でまだ人‥‥」


漉音:

「わかった、

わかったから!」


神崎:

「やっぱり最後はそんな呆気ないしめですか。それとも態と私たちを蹂躙するためのフェイクとして‥‥」


漉音:

「うあぁぁーーっ!!」


時は既に22:00、

緊張がほぐれて

河南にも

笑みがこぼれる。




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