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5話 おさんぽしましょ!

 お風呂を出ると私たちは用意されていた着替えに身を包む。

着替えといっても私はメイド服で、ルナちゃんは淡い、水色のドレスだ。

「じゃあ、私はルナちゃんのお洋服を洗濯するから、ルナちゃんは先にお部屋に戻っておいてください」

私はルナちゃんを先に脱衣所からだし、ネグリジェを洗うことにした。

また、それと同時に私はさっき濡らしてしまったタオルを洗おうと思ったのだ。


 すっかり冷え切ったおしっこで濡れているタオルとネグリジェを軽く水洗いしてから、洗濯機に放り込み、スイッチを押した。

私も脱衣所を出て、ルナちゃんのところへと向かう。

私がルナちゃんの部屋の前につくと、中から話し声が聞こえてきた。


 「ルナ様! さすがにこれほどまで失敗が続くのはいかがなものかと。そろそろおむつをはいては頂けないでしょうか?」

「い、いやよ!! おむつなんて絶対に嫌!」

どうやら、ミランダさんとルナちゃんがおむつに関して話しているようだった。

嫌がるルナちゃんと、頼み続けるミランダさん。私はその中に入ろうと、ドアを開けた。


 一斉に二人の視線が私のほうを向く。

「リア、私おむつしたくないの…… 助けて……」

うるんだ瞳でルナちゃんが私のほうを見てくる。なんだか心臓の動きが速くなり私は思わず目をそらした。

でも、私は言った。それもミランダさんに有利になるようなことを。


 「ねぇ、ルナちゃん。私ね、ルナちゃんがお漏らししてつらい表情をしているのを見たくないの。それにね、特に明日の戴冠式とパーティーだけはおむつしててほしい」

ルナちゃんはうつむき、淡青色たんせいしょくのドレスの裾をぎゅっとつかみながら、唇をかむ。よっぽどおむつをするのは嫌なのだろう。


 「わかった…… 明日だけなら……」

本当に明日だけでよかったのかとも思ったが、私がミランダさんの顔を覗き込むと、少しは満足気な表情をしていた。

それでことは収まったのか、ミランダさんはルナちゃんの部屋から出て行った。


 私の背後から、ドアが閉まる音が聞こえてくる。

すると、ルナちゃんは裾を握っていた手を私の肩に乗せて、私の目をじっと見た。ルナちゃんが私のメイド服の肩にあるフリルに触れている感触が伝わる。

「ねぇ、リア! ちょっとおさんぽしましょ!」

私は言われるがままにお城を飛び出した。


 お城でのお仕事もあるのにと、少し気がかりになりつつも私はルナちゃんとお城を出て数分歩いた。私たちはお城の周りを歩くことにした。

外は三月。朝はとても冷えがひどかったが、お昼ともなると気温は上がり、程よく暖かかった。

でも、ふとした時に吹く風は少し冷たいながら、春の甘い花の香りが私たちの鼻腔をくすぐる。


 「ルナちゃん、ようやく明日から正式にこの国の女王だね」

沈黙が続いていた中、私はそんな言葉をかけることしかできなかった。

「そう…… だね…… ママが生きてれば……」

ルナちゃんは寂しそうな声でそう呟く。うかつだった。なんでそんな質問をしたのか、私は私を恨んだ。

「ごめんね。でもさ、お母様もきっとルナちゃんのこと喜んでくれていると思う」


 なんの証拠もないくせにそんなこと言って、私は……

「励ましてくれてありがと、リア。私も大人にならないとね!」

そう言いながら、ルナちゃんは私ににっこりとした表情を見せた。しかし、その笑顔は引きつった口角でできているような、偽物の切ない笑顔だった。

私はそれに気づかないふりをして一緒に微笑んだ。


 しばらく歩いておなかも減ってきた時だった。

「ルナちゃん、そろそろ戻る?」

「う、うん」

ルナちゃんが少し言葉を詰まらせながら二つ返事をする。私は少しおかしいとは思いつつ、一緒にお城の入り口のほうへと歩いていく。


 しばらく歩いていると、私はふとした事に気が付いた。よく見るとルナちゃんの片手がしっかりと股を抑えているのだ。その時私の脳内には今朝のビジョンが映し出される。ネグリジェを着て、ぎゅっと股間を抑えているルナちゃんの姿だ。

「ルナちゃん、もしかしてお花摘み??」

「り、リア。間に合わないかも」

「大丈夫、もうすぐだからがんばろ」

私はそれからルナちゃんの手を握りながら歩いた。


 しかし、手を握って歩く時間は今朝よりも短く終わった。

突然、ルナちゃんが止まったかと思うと、”シュウゥゥゥゥ……”と女の子特有のおしっこの音がルナちゃんの下腹部から聞こえてきた。

その後ぽたぽたと地面に水滴が落ちていく。

春になり、ところどころにかわいらしい花が咲き始めた地面だ。


 淡い水色のドレスを着た金髪の少女がお漏らししている姿が私の目には映る。

「リアっ、我慢できなかった…… どうしよ、またミランダに怒られちゃう」

「そうだっ、ルナちゃん。ドレス、たくし上げて!」

私がそういうとルナちゃんはドレスの裾を持ち、真っ白なパンツと太ももが目に映る。

「これで、ドレスが濡れるのは防げるから」


 すると、その直後、おしっこの勢いは強くなっていった。

さっきまでは弱い水流で太ももを伝っていたが、今度は筋となってショーツをすり抜けて地面に落ちていく。ルナちゃん足元にはおしっこでできた水たまりがあった。

「リア、おしっことまらない……」

「大丈夫だよ。後のことは心配しなくていいから出しちゃって」


 しばらくしてお姫様のおしっこは止まった。

「ルナちゃん、ドレスはぬれてない??」

ルナちゃんは何も言わずにただうなづいた。

「では、失礼します」

私はそう言って、ルナちゃんのドレスの裾の中に手を入れて、ショーツのウエスト部分をつかんだ。


 「ひゃっ、なにするの?」

ルナちゃんがくすぐったかったのか、変な声を出す。

「このまま、戻ってしまえばミランダさんにばれてしまうかもしれないから」

私は、そのまま、ルナちゃんのショーツを足元まで下ろし、肩をルナちゃんに貸しながら、片足ずつショーツを脱いだ。

私の手に、レモン色に染まったショーツの重み、湿っぽさがしっかりと伝わる。


 私はそのショーツを片手に持ったまま、ポケットからハンカチを取り出し、ルナちゃんの足、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、そしてあそこを拭いた。

くすぐったがるルナちゃんはとても頬を赤らめていて、かわいらしかった。


 「リア、なんだかスースーする」

ルナちゃんがそう言いながら足をもじもじさせた。

「じゃあ……」

私は何も考えずにルナちゃんのぬれたショーツを持ちながら、メイド服をたくし上げ自分のはいているショーツを足元まで下した。

「とりあえず今はこれを…… これで、大丈夫ですか?」

私はその今脱いだばかりのショーツをルナちゃんに渡した。


 「私は、いいんだけど…… リアはいいの? スースーしない?」

「じゃあ、代わりに私がルナちゃんのを……」

「そ、それはだめ!!」

私はルナちゃんがいろいろ言おうとしている間に、ルナちゃんのお漏らしパンツに足を通し、引き揚げた。


 「は、履いちゃったの??」

「えぇ、ルナちゃんのおしっこは汚いだなんて思ってないので! ほら! ルナちゃんも早くそれを……」

そういうと、ルナちゃんはさっき私が渡したショーツを履いた。

そうして、私たちはお城のほうへと戻っていった。

私は、下半身に伝わるぬれた感触を少し楽しんでいるようだった。


読んでいただきありがとうございます!


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