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孤独な姫の未来譚(未完、投稿終了)  作者: 黒桜
トイラスと孤独な王女の出会い
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第二話 古びた城のある小さな町へ

「今日は野宿か、はあ」


もうこれで何回目だろう、家を出てから村や町を転々としてきたけど、


さすがに早すぎる、人の噂は怖いな、どうしてこうも早いのだろうか。


野宿は一応慣れてはいるが、やっぱりあまり好まない。


慣れた手つきで準備をする。


次はどこに行こうかな、と考えながら準備を済ませる。


準備が終わり、先の町から拝借したここ周辺の地図を取り出し、見る。


ある程度は作りこまれていて大体どこに町があり何があるのかがわかり、


一番ここから近い町も分かったが、城ってなんだ?


地図には城と書いてある、しかしここは王国で王城ならある。


大陸一つ丸ごと国なのだから今、城があるのはよくわからないのだが、まあいいか。


そこまで気にすることの程でもないだろう。


今日は早く寝て、明日に備えよう。



心地良い風が頬に当たる。


「んっ」


朝だ、起きなければ。


起きた後、すぐに身支度をして、出発する。


歩いて1・2時間といったところだろう。


地図を見ながら小道を歩く。


王国がある町に行くには、森を突っ切る形になる。


舗装されていないと通りづらいが仕方がない。


あまり気が進まないが、行こう。



太陽が真上に差し掛かる前に、町の近くまでこれた、あともう少しで着く。


さらに十分程度歩けば……


見えた‼ あれか次の町は。


しかし地図に書いてある気になっていた肝心の城が無い。


どこにあるのだろうか。



さらに少し歩けばすぐ町の大通りに着いた。


色々な店が並んでいて小さくても活気にあふれているな。


町の大通りに入ってすぐに目に入った宿屋に、荷物を預け、


あまり浮かれられないが、町を見て回ってみよう。


その前に、宿屋の隣にある八百屋の人に城の場所を聞いておこう。


「聞きたいことがあるんだが、いいだろうか」


いつもの様に会話を始めると元気そうなおばあさんが応対した。


「何か、御用かいお兄さん」


「ええ、ここに城があるらしいのに見つからなくて、どこにあるのかと思って。」


結局、物腰がよくなってしまった。


「あんたは、ここに来るのは初めてなのかい?」


おばあさんは不思議そうに質問をしてきた。


「ええ、そうですが。なにか?」


「いいや、ここに来るもんなんて珍しいからねえ。確か城の場所だったかね?」


相槌をすると丁寧に教えてくれた。


要約すると、町から外れた、森の中にあるらしい。


なんでもそこにはお姫様が住んでるとか。


おばあさんにお礼を言い、いくつかリンゴを買って森の中へ向かった。


道中、も面白いものが見れた、でもこの町に何で城があるのかを聞き忘れてしまった。


そんなに遠くないがいい距離はある、さっき買ったリンゴでも食べながら、森へ向かう。


森に着く。森の中はそこまで深くなく、木漏れ日がいくつもある。


でも、誰かがいる気配はしない。


森を歩いていると、細い小道を見つけた、真っすぐに延びている。


城を探すがてら歩いていると、意外にもその城はすぐに見つかった。


「なかなかに大きいな」


感嘆の声を漏らす。


でも本当に大きい、このすぐ近くにある町には似つかないのだが。


誰か住んでいるのだろうか。近づいてよく見てみる。


近づいてみると、柵が低く、庭が見えたが、庭はしっかりと手入れされていて、


この城が使われていることは分かったけれども、あまり見てくれだと、生活感がない。


城には、ツタやコケがうっそうと生えており、城というより、


誰も使わなくなった屋敷のほうが近い。


リンゴが入っている袋片手に、しばらく眺め、続いている小道の先も行ったが、


何もなく気づいたら日も傾いていたので、今日は帰って、疲れたからすぐに眠りについた。

実はこれ第二話です、初めのはプロローグ的なものです。

第三話も書き進めてあるので近いうちに出すと思います。

よろしければ、是非評価などしていただけるとありがたいです。

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