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第8話 マジンからの呼び出し 後編

「そっかーそう理解しちゃったか。まずここは地下王国じゃないからね」

「は?」


 え? 僕地下王国に来たんじゃないの? そう言えば動転しすぎて状況把握を冷静にしてなかったんだっけ。

 えっと周りは黒い、それ以外に表現しようがない部屋だ。椅子もテーブルもステーキも黒い。


「あっステーキが黒いのは焼くのに失敗して黒焦げになったからだな」

「違う!焦げたんじゃない、香ばしくなったの。これで成功なんだよ」


 左様ですか(笑)。まあ食べ物にうるさい僕も流石にこんなに可哀想なステーキに怒ったりはしないけどな(笑)。


「可哀想じゃないもん。成功だって言ってるのに…」

「うるさいぞ女神さっきから隅でめそめそめそめそと」


 そう、さっきから喋りかけてくる人は……女神様だった。

  でも夢に出てきた女神様と違ってこの女神様は黒い服を着ていて髪も黒かった。あと捻くれたヤギの角が2本額から飛び出している。


「はあ 女神様が何でこんなところにいるんだ?」

「女神じゃなくて魔神だよ」

「魔神ってあのガッハッハッって笑うあの魔神のことか?」

「すごい例を出してきたみたいだけどその魔神が私だよ」


 マジか。思っていたよりも優しそう。まあ、魔神が全てこんなに良い人じゃないと思うけど。


「いや私も普通に人殺すよ。1000人単位でさくっと殺すからね」


 怖い、何この子すごく怖い。ってやばいギャップがありすぎてキャラ崩壊しかけた。


「それで魔神様が僕に何の用ですか?」

「えっ? 用事なら終わったよ」

「終わった? まだ何もしてないのに?」

「またいつかわかるだろうからそれまで楽しみにしていてね」


 いつかっていつだよって言いたいところを飲み込んだ。今はそんなことをしてる場合じゃない。早く帰らないと。


「いつ帰してくれるんですか」

「なら今送り返してあげるよ」


 えっ? 今? ちょっと待ってまだ心の準備が出来てないし、なんか既視デジャブ感があるから待って。


「バイバーイ」


 と魔神が言った途端、地面がパカッと開いて落ちていった。


「ちょっと待ったァァァ」



 レンが雲海に落ちていき、床が元のように戻る。

 そしていつの間にか魔神の隣に女神が立っている。


 「送り出したんだな」

 「送り出すっていう言い方は少し違う気がするけどまあ、日本には返したよ」

 「それで、あの子を選んだのには理由があるのか?」

 「もちろん。あの子にはね危機感とか恐怖とかそういうものが無いんだよ」

 「無くていい事とかあるのか?」

 「腕を切られても動き続けられるし、銃を突きつけられても気にせずに生きてられる。そんな人間じゃないと戦えないと思うからね」

 「なるほどな、まあ、どうなるかはわからんがな」

 「そうだね」



 ───────────────────────



 さあ皆さんには僕がいる所がわかりますよね。そう空です。落ちてます。何故こんなに冷静なのかって? 現実逃避だよちくしょう。しかもなぜ落ちてるのか記憶が無いし、全く、踏んだり蹴ったりとはこの事だな。


「…くん。起きてください蓮くん」


 えっ?何で葵の声がするんだ? 冷たっ、何か顔にかかった、水?

 あれ?ここは…僕の家か、良かったまた帰ってこれたみたいだ。

 どうやら葵が階段の下で伸びていた僕を介抱してくれたみたいだな。

 あちこち痛いけど、今はちょっと眠い。少し寝かしてもらおう。


「おやすみ、葵」

「えっ?蓮くん!?」



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