第66話 ○属性の武器
あれから3日間、工房に篭って武器を作り続けた。
さすがに十分だと思うのでアオイとマインと奴隷達を呼んで武器のお披露目をしようと思う。
「マイン、今すぐ来てくれ」
「はい、こちらに待機しています」
後ろを向くと部屋の扉の前にマインが立っていた。
いつからそこにいたんだ?
メシア)呼ばれてすぐに部屋に来ました
呼んでからタイムラグが無い気がするんだが。どうやって来たんだろう?
いくら悩んでも答えが出ないので気にしないことにする。
「武器の説明をするからアオイ達を呼んできてくれ」
「わかりました」
マインが扉から出ていきその数分後にアオイ達がやってきた。
「どんな武器が出来たんですか…」
「この剣だよ」
普通の片手剣をアオイに見せる。大きさや形、光沢などは普通の片手剣と同じだが色が違う。今アオイに見せたのは赤い片手剣だ。
「これってレンくんの刀に似てますね…」
「そう言われてみればそうですね」
「属性が一緒だからな。それに魔力を少し込めてみてくれ」
アオイが言われた通りに魔力を込める。すると片手剣を真っ赤な炎が包み込んでいく。
「綺麗ですね…」
「これが新しい武器ですか?」
「そうだよ。他にも沢山あるぞ。土に光に水に闇だ」
土は茶色、光は普通、水は青色、闇は黒色の片手剣だ。
土は魔力を込めると刃こぼれや傷が治る。光はとても眩しく光り。水は刃を水が覆いウォーターカッターのようなものができる。闇は煙のような物が覆い当たると相手の体力を奪う。
それぞれ違う性質を持っているがどれも使い道があって便利だ。
「でも3日も篭っていたってことはこれだけでは無いんですよね」
「もちろん。魔力を剣の先に集めてあの的に向かって振ってみてくれ」
マインが水の剣を持って的に向かって振る。
すると剣の先からビー玉サイズの水の玉が飛び出し木の的に穴を開ける。
「これは…魔法ですか?」
「そう、元々魔法が使える武器として作ったんだ」
ほかの物もビー玉サイズの玉が出るようにしてある。
「そしてそれを応用して出来たのがこの魔法消去ナイフだ」
「そのまんまですね」
「うるさい」
この片手剣は髪の毛を混ぜて剣として作った後に魔法を吸収させて作る。普通の鍛治スキルだとビー玉サイズの玉くらいしか吸収出来ないのだがLv15を使うと僕の太陽でさえ吸収することが出来た。
そこで思いついたのがこれで敵の魔法が飛んできた時にこのナイフを投げれば魔法が吸収されて消滅する。
そのナイフの先に魔力を集めて振れば敵が撃った魔法をそのまま返すことも出来る。魔力は使うけどな。
「という訳で、敵の魔法が飛んできたらこのナイフに吸収させて自分の身を守ってくれ」
「私の羽で魔法くらい蹴散らせますよ…」
「魔法くらい切って捨てたらいいじゃないですか」
すごいダメだしだな。
「だけどこれで戦闘中にスっと魔法が撃てるぞ」
「確かにこれに回復魔法を入れてポーション代わりにすることも出来そうですね…」
その発想はなかったな。という訳でリジェネーションをナイフに込めてみる。
確かに上手くいったな。
超回復を切って自分の手首を切り落としてナイフで治療してみる。
…上手くいったな。
「これで腕が切り落とされても大丈夫だな」
「元々大丈夫ですけどね…」
「それにどれだけ作ったんですか」
マインが呆れながらそういった。
ナイフは200本ほど作ってある。
確かに少し多かったかもな。
「しかし気づかなかったけど外が暗いな」
窓の外はすでに太陽が小さくなり夜の時間帯だ。
「これだけ食べてすぐに寝てください…」
「作業に集中し過ぎて寝てないのでしょうから」
そう言ってアオイが羽からサンドイッチのようなものを出してきた。
肉が挟まれていて美味しそうなそれをありがたく頂き自室に帰って寝ることにした。
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アオイに優しく起こされ、朝ごはんを食べて一息ついていた所
「そういえば何のために旅をしているですか?」
というミイの質問によって(第25話の続きの)会議が始まった。
「やっぱり目標を決めていないと人間何も出来ませんね…」
「ナイフとか屋敷とか色々作ったじゃないか」
「私達は魔王を倒すためにここに来たんですよ。のんびりスローライフとかやってる場合じゃないんですよ…」
そんなこと言ってもなあ。魔王の手下とか襲ってこない限りこの生活は変わらなそうだな。
「あ、レンくんが工房に篭っているあいだに襲ってきましたよ…」
「は?魔王の手下が?」
「はい、何でも魔王の森に村があって『魔王様のためにここで朽ちてくれ』とか言って襲ってきました…」
「もちろん殺りましたけど強かったですね。多分後50人ほどいたら苦戦したと思います」
「一体何人で襲ってきたんだ?」
「50人くらいですね」
私を倒すなら倍の数揃えて来いってか、化け物だな。(お前が言うな)




