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第46話 へブリー平原

すいません。忙しくて投稿が1日遅れてしまいました。

それと今日から毎日投稿を再開するのでぜひ読んでください。

「あ、そういえばへブリー平原に魔獣が出たのでした」


 魔獣? って忘れてた。この街最強の騎士(笑)が壊滅したんだっけ。

 早めに行かないと街に入ってくるかもな。


「じゃあそろそろ行こ──」


 セリフを言い切る前に扉を開けてマインが入ってきた。

 それもちょっと怒った顔で。


「レンくん達が遅かったので冒険者達が倒してしまいましたよ…」


 なんともう倒されてしまっていた。ちょっと見てみたかったんだけどな。

 しかし


「この街1番の騎士達がやられたんじゃなかったのか」


 さすがに早すぎる。いくらマインに数秒でやられると言っても騎士団は騎士団だろう。


「騎士達が2人で挑んだからじゃないですか…」


 はあ?2人で挑んだのか?馬鹿だろ。

 この国の騎士は強いやつが多いんじゃなかったのかよ。


「えっと、それでも片腕は切り落とせたみたいですよ…」


 片腕ってそこにいるマインは人の手首くらいなら呼吸するように切ることができるぞ。


「レン様、今回の魔獣はキリングベアーと言って30メートル大のクマですよ」

「そんなに大きかったのか」

「はい。大きかったです…」


 それの腕を2人で切り落とす。なるほど確かにこの世界の騎士は化け物が多いみたいだな。まあ街で1番なら出来ても不思議じゃないけどな。


「ついでに言いますとこの街で1番の騎士団、シリウス魔術騎士団はその名の通り炎系統の魔術が主力の騎士団です」

「平原には薬になる花や草がたくさん生えていてそれを焼かないように剣だけで応戦したけれど倒せそうになかったので撤退したそうです…」


 魔法使いが剣で30メートル級のクマを倒そうとするのかよ。ていうかこの世界には魔術と剣術の2つを修める者は少ないんじゃなかったのかよ。


 メシア)アクアの街は元々フェンリルの森から出てきた魔獣を処理するのが目的で作られた街です。その役目は今尚続いているのでアクア所属の騎士団はとても強いです。


 それなら騎士団が倒せば良かったのに、何で騎士団が出てこなかったんだ?


 メシア)アクア魔術騎士団はフェンリルの森から溢れた魔獣の退治に駆り出されています。そのため街に残った騎士は話に出てきた2人だけです。


 はぁ、何でこんな時に魔獣が溢れたんだろうな。何か人為的な物を感じるな。僕の探偵センサーがリンリン鳴ってる。一体誰がこんなことをしたんだ。見つけたら成敗してやる。


 メシア)おそらくマスター達がフェンリルの森に入ったことにより強者の気配を感じ取った魔獣達が街の方に逃げていったのだと思われます。


 そうかそのマスターとやらを成敗すればいいのか。

 ポカリと自分の頭を小突く。

 よし成敗終了。そういえば魔獣狩りに行った時全然会わなくて強者どうこうの説明を受けた気がするな。

 まあ終わったことはほっておこう。


「もうお昼だしそろそろお昼ご飯にしませんか…」


 そうだな朝から何も食べていないせいでお腹すいているしな。


「いただきます」

「いただきます…」

「いただきます。でいいんですか?レン様」

「ああ、あってるよマイン」


 収納の中から少し軽めの料理を出して3人で食べる。

 それとマインもいただきますを言うようになった。

 まあ、僕とアオイは料理を食べる前には絶対言っているからいつかは真似するだろうと思っていたけどな。

 収納から出したのはパンに肉や野菜を挟んで揚げた料理だ。

 この世界には揚げると美味しくなるパンや野菜があってそれをサンドイッチにしてから揚げてみたらしい。昨日初めて見た時は驚いたけど食べてみると意外と美味しかった。パンがサクッとして野菜がパリパリになってすごく美味しい。

 それから3人は黙々とサンドフライを食べ続けた。


「お昼ご飯は食べ終わりましたがこれから何をするのか決めているのですか?か」


 マインがお皿を洗いながら聞いてくる。

 料理が出来ないマインには皿の片付けをして貰っている。

 料理の手伝いをさせると大変なことが起こるので適材適所と言うものだ。

 しかしこれからの予定か。そうだな


「市場に種でも買いに行こうかな」

「種、ですか?」

「そう、僕の収納の中の畑に植える種を買いに行こうかなと」


 今僕の収納の中で育てているのはゴブリン豆だけだがもっと他の作物も育てみたい。上手くいけば野菜だけだが自給自足が出来そうだ。

 しかし畑仕事をしたことがない僕ら(日本の中学生)は種の善し悪しとかわかる訳がない。だから専門家に聞いて作物の種の善し悪しとその育て方を教えてもらおうと思う。

 これを2人にも説明すると


「それなら私が選びましょう」


 マインがドンと胸を張って宣言してきた。



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