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第27話 冒険者ギルド

「それじゃあ捕まえますか」


 僕達は一斉に馬車を飛び出して盗賊に向かって行った。

 ふむ、盗賊は全員で7人いるな、1人が後ろで指示を出して他の6人が3人ずつ前後に別れて挟み撃ちをしているみたいだな。


「アオイとマインは後ろの3人を捕まえろ。僕は前の4人を捕まえる」


 これで後ろの奴らは捕まえれるだろう。

 まず、1番前にいた奴を錬金術で作ったロープで捕まえて、その後ろにいた2人は魔力で作った土の弾をぶつけて気絶させる。そしてリーダーっぽい人に刀を突きつけて戦闘終了。いやー綺麗に終わったね。

 アオイ達の方も無事?に終わったみたいだ。ただ、一つだけ聞いておかなくてはならない。そう、盗賊達が蓑虫のように木にぶら下がっている件だ。


「何で木に吊り下げられているんだ?」

「そ、それはですね…」


 アオイの説明によると、マインが静止の声も聞かずに猛ダッシュで盗賊達に向かって行ってそのまま盗賊達を殴り倒して縛り上げたらしい。


「レン様に歯向かう屑共を懲らしめました」


 花のような笑顔で褒めて褒めてと犬のように尻尾を振っている(ように見える)んだが、これは褒めてもいいのかな?

 まあ、とりあえず盗賊の拷…ゲフンゲフンお話を聞いてアジトの場所を聞き出した。アジトの位置を教えてくれた時に、


「ひ、ひひお前らアジトには近づかない方がいいぞあそこは兄貴が守ってるからな」


 とか言ってたけど関係なかった。行って潰してお金をもらうだけの簡単なお仕事でした。

 街に着くまで暇だな。少し昼寝するか。


「それじゃあアオイ、街に着いたら起こしてくれ」

「わかりました」


 ───────────────────────


「レンくん、街に着きましたよ」

「わかった。ありがとう」


 もう街に着いたのか。王都では無いみたいだけど、ここは何ていう名前の街なんだろう。


「ラクアの街ですよ。王都よりもここの方が近かったのでここに来ました」


 アオイが答えてくれた。何で僕の周りには人の心を読む人が多いんだろう。

 それよりも今僕の目の前には冒険者ギルドがある。荒くれ者が多い冒険者達の集まりだ。今回僕は冒険者になる。

 アオイとマインは危ないから外で待っといてもらっている。


「よし、入るか」


 ギルドの中に入った途端荒くれ者達の鋭い視線が僕に集まって…

 来なかった。

 あれ? おかしいな、ここは冒険者ギルドじゃないのかな?


「すいません、ここは冒険者ギルドであってますよね」

「ええ、ここは冒険者ギルドですよ」


 受付の人にも確認したけどあっていた。


「冒険者ってもっと暴れたり昼間からお酒を飲んだりしていないんですか?」

「ああなるほど、ちょっと本の読みすぎだぞ坊主。昼間っから酒が飲めるほど金があるんなら武器や防具に使った方がいいし、ギルドに喧嘩売ったらこの仕事はやってられねぇ。それに他の冒険者ともある程度の関係を持っとかないといざと言う時に助けてもらえないし、助けたくねぇだろ。仕事の度に命の危険を感じてるんだそうそうポカやらねぇよ」


 なるほど、確かにそうだな。毎回毎回危険な目にあってる冒険者があんなクソッタレ共しか居ないのはおかしいな。ここに居る皆が命の危機を乗り越えた戦士なんだな。


「それで何か御用でしょうか」


 そうそう忘れてた。


「冒険者になるにはどうすればいいですか」

「冒険者になるのでしたら。この書類に必要事項を記入してください。代筆は必要ですか?」

「大丈夫です」


 えーと、名前と年齢と職業?


「職業ってなんですか?」

「魔法が得意なら魔法使い、剣が得意なら剣士と言ったように得意なものを選んでください」


 なるほど何が得意かがひと目でわかるようになってる訳だ。それなら僕は剣士だな。


「書き終わりました」

「それではこのカードの上に手を乗せてください」


 言われた通りに乗せてみる。おお、カードに僕の名前とランクが載ってる。まだ作ったばかりだからランクはFだ。


「それではこのカードの仕組みと冒険者ギルドの決まりを説明致します」



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