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第23話 洞窟って何だっけ?

「レンくん、私達の武器の説明はしてくれないんですか…」

「…………忘れてた」


説明する前にマインと喧嘩ころしあいしたからな。


「よし今からすれば問題ない。終わりよければすべてよし、過去のことは忘れて前を向いていこう」

「わかりましたから早く鑑定してください…」


アオイがジト目でこちらを見てくるけど気にしないでいこう。

最初は僕を追い込んだマインの剣からだな。アオイの剣は黒い柄に白い両刃の剣で長さが40センチくらいある、これを片手で振り回していたんだからマインは見た目よりも力が強いみたいだな。分類するならショートソードだな。それで鑑定結果がこれ。


名称|リペアソード

スキル|修復 

備考|少しくらいの刃こぼれなら戦闘中に修復される。折られても半日で元に戻る。


なるほど、だから切りあってた時にできた傷がもう治っているのか、僕のアカギは傷一つつかないから武器が壊れることを心配しなくてもいいからな。あとマインが持ってたナイフもついでに鑑定してみた。


名称|ブラッディナイフ

スキル|吸血 修復(血)

備考|人を殺して血を吸う度に強くなり刃こぼれも修復される。


本当に、人を殺すことに特化したナイフだよな。このナイフはククリナイフみたいな形をしていて色が真っ赤ですごく怖かった。修復も付いているみたいだけど血を吸わせないと修復されない仕組みになってるな。このナイフのことをマインに聞いてみたところ。


「村に残ってた騎士を殺してたら、通りかかった旅人さんに戦い方とこのナイフをもらったんです。それから目についた人を殺していたんですよ」


と言っていたからこのナイフは相当な量の血を吸っていたんだろう。ただこのナイフは人じゃなくても血を吸うらしいから料理とかで血抜きするときに貸してもらおう。

次はアオイの弓だな。これは金色の蛇が弓の形をしているところを想像してくれればいいと思う。さて鑑定してみよう。


名称|ゲイ・ボウ

スキル|弓矢製造 必中

備考|神が使用していた武器。どれだけ離れていても認識できれば必ず当たる。矢を番えなくても弦を引くだけで矢を作り出し放つ。


弓が無くても撃てるのか。矢を作り出すってどうなるんだろう。


「アオイ、ちょっとあの木に向かって撃ってみてくれ」

「わかりました…」


アオイが弓を構えて弦を引くと弓に光る矢ができた、アオイが弦から指を離すと光る矢が木に向かって真っすぐ飛んで行った。


「当たりました…」

「ナイスショット」


矢は木に当たると爆発して木を木端微塵にした。あれが弓矢製造の能力か便利だな、でも少し威力が高すぎるな。普通の矢だったらもう少し弱くなるかな。この威力だったら街中で使えないからな。

アオイに錬金術で作った石の矢を渡す


「これでもう一回撃ってくれる。次はあの岩を狙って」

「石の矢をですか。やってみます…」


同じように弓で石の矢を撃ってくれた。(今回は光らなかった)


「今回は爆発しなかったですね…」

「そうだな、これから街中で弓を使うときは普通の矢を使ってくれ」

「わかりました…」


町に戻ったら矢を買っておかないとな。たくさん買っても収納に入れておけば問題ないし、転身の腕輪もあるからな。


「レン様、洞窟に着きました」


どうやらアオイと武器の試し撃ちして(遊んで)る内に着いたみたいだな。


「誰か中に居そうか?」

「いえ、誰も居ないみたいですね」


そうか此処が何なのか知りたかったんだけどな。

ツルハシを持って鉄鉱石を……鉄鉱石を……


「鉄鉱石ってどんな色をしているんだ?」

「レンくん、向こうにある赤い壁は全部鉄鉱石と銅ですよ…」


そうだったのか。僕は鉄鉱石の壁に近づいて石のツルハシを叩きつけ…

バキッ

乾いた音を立てて石のツルハシは粉々に砕け散った。


「「「え?」」」


ツルハシが壊れるのと同時に鉄鉱石の壁が倒れた。

そしてその向こうにはたくさんの宝が眠っているダンジョンの入り口があった。



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