第17話 2人目の仲間登場
「あのそろそろ説明を再開してもよろしいでしょうか」
「お、おお始めてくれ」
突然1人の男性が声を上げた。
王様も忘れてたのか、まあ読者さんでもこの人の名前を覚えている人はいないだろうしな。
仕方ない僕が答えを教えてあげよう、彼の名前はフラン・スープミックスだ。
あれ? スープミールだっけ? スートンミールだったような気もするな。うん、僕も忘れてたな。
(フラン・ストレミールですよ…)
さすがアオイ、あんなサブキャラの名前まで覚えているとは。やっぱり天才は違うな、僕みたいな凡人は部屋の隅っこで大人しくしておこう。
(そんなことをしてないで話を聞いてあげましょうよ…)
それもそうだな、落ち込むのは後にしよう。
「それでは説明を始めてくれますか?」
僕が促した。
「はい。ではまずこの国の歴史を説明します。この国は200年前から100年毎に勇者を召喚し魔王と戦ってきました。今回の魔王討伐は3回目です。まず、勇者様には武器と資金つまり金貨5000枚を支給します。そして我が国から仲間を紹介します。入ってください」
5、6人程の男女が入ってきた。皆高そうな鎧を着たり剣を持ったりととても強そうなのだが、何故だろう騎士長のような覇気が感じられない若いからかな。
メシア)鑑定してみればわかります。
鑑定? ああそう言えばまだしていなかったな。大柄な男性で腕の太さが丸太くらいある斧を持った人を鑑定してみよう。
名前|ギガン・クルガン
種族|人間
性別|男
年齢|35
スキル|剛腕 戦士Lv2
称号|暴力の申し子
メシアの豆知識
剛腕 力が強くなり攻撃力がものすごく上がる。ただしキレやすくなる。
キレやす…こいつは駄目だな、いきなりアオイに襲いかかられたら面倒だし、アオイが怪我するかもしれないそんな奴と仲間になりたくないな。
僕も襲われたら怪我するじゃないかって?
メシアによると僕はあいつに不意打ちされても片腕だけで勝てるらしい、雑魚だな。
そしてその隣から順番に全部いってみよう。
名前|メイ・シャール
種族|人間
性別|女
年齢|25
スキル|索敵Lv3 気配遮断 暗殺術Lv6
称号|忍者の頭
メシアの豆知識
索敵 敵を見つけることが出来る。Lv1で5メートル、そこからLvが上がる事に索敵できる距離も長くなります。
暗殺術 暗殺が上手くなる。音を立てずに動くことも出来るのですごく便利です。
気配遮断 これを持っている者は気配を完全に消すことが出来ます。ただし影が薄くなります。
こいつは忍者か、見た目はアマゾネスで身長も僕より高くて筋肉もあるのに意外だな。仲間にするには暗殺がちょっと抵抗あるな。それに影が薄いので置いてけぼりにしそうだな。
その隣の男の子は緑色の髪に青い目をしたで、僕をずっと見つめている。そして冒険者のような服装をしていて腰にナイフが1本あった。
名前|マイン
種族|魔人
性別|女
年齢|10
スキル|絶対切断 魔力回復Lv6 魔王魔法
称号|魔王の右腕
加護|魔王の加護
メシアの豆知識
絶対切断 必ず切れる。なんでも切れるが魔力を通してある物は切れない。
魔力回復 ものすごい速度で魔力が回復する。超回復の下位互換です。
魔王魔法 解析不可能
え? 魔人? 何で魔人が此処にいるんだろう。あと女の子だったんだ、見た目が完全に男の子だったからわからなかったな。それにメシアが解析不能って、この子何者なんだろう。まあ聞けばわかるか。
「きみは何者なの?」
「普通の人間ですよ」