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第15話 騎士

 Q:でもボッチなんですね Byアオイ


 A:ああそうだよこんちくしょう Byレン(泣)


 そうなんだよ、せっかく話せるようになったのに誰も話しかけてくれないんだよ。ってそんな黒歴史(こと)はどうでもいい。まずはこの勇者のステータスを調べますか。


 名前|メイキュリエ・ロザリエ

 種族|人間

 性別|女

 年齢|10

 スキル|神剣 騎士Lv10 家事Lv4

 称号|人間の勇者

 加護|女神の加護


 流石は勇者、Lv無しのユニークスキル持ってるな。でも家事って(笑)、やっぱり勇者も女の子なんだな、しかもLv4って高すぎだろ。アオイも家事スキル欲しいのかな。いやアオイには好きな人がいないから今はいらないか。


 メシア)本人に聞いてみればわかりますよ。


 そうかメシアがそこまで言うなら仕方ない聞いてみよう(何様だよ)


(アオイも家事スキル欲しいのか?)

(わ、私はその…ほ、欲しいです…)


 そっか、まあアオイは普通の女の子だし当たり前か。

 さて自己紹介も終わったことだしこのパーテイ(既に宴とは呼ばない)の説明をしよう。

 まず招待客だが貴族や王族が多かった。まあ王様が主催のパーティだから当たり前だと思うんだが、なんとタキシード姿の平民もいた。何でだろうと思っていたら理由がわかった。王様の暗殺だ。手に持ってる物を鑑定してみてびっくりだ。そいつが持っていたのはナイフでしかも毒まで塗ってあった。この世界では罪人はどうなるのかな。


 メシア)牢に入れられるか、死刑です。または即処刑です。


 ということは僕があいつを消しても問題ないと。よし「王様覚悟」的な展開になったら介入しよう。


「クレナイ殿、少しよろしいですか」

「いいですけど、あなたは?」

「失礼、私はこの国の騎士長を任されている、ミシュレン・テレイアと申します。1つ異世界の勇者様に手合わせ願いたいと思っているのですが、受けて頂けますかな」

「いいですよ、ただそれは後にして貰えますか?少し面倒事が起きそうなので」

「面倒事とは?」

「もう少ししたらわかりますよ」


 テレイア騎士長が少し困ったような顔をしていたけど仕方ない、まだあいつが暗殺者だと確信を持ってる訳じゃないからな。

 暗殺に時間をかけても仕方がないだろうしそろそろ動く筈だ。


「では今からこの私、フラン・ストレミールが魔王討伐の説明をさせていただきます」


 そうか、説明の為に宴を開いたんだっけ。忘れてたな。


 メシア)対象が動きました。


 あいつが動いたのか。ようやくか、おそらくこの説明のうちに仕留めるつもりだったんだろうが残念だったな既に気付かれているんだよ。


「フレード王、覚悟」

「なっ」


 あいつが動いた。王に向かってナイフを突き立てようとしている。僕はそのナイフを素手で掴み、取り上げて左手だけで体を持ち上げて地面に叩きつける。たとえ毒が塗ってあっても状態異常耐性と超回復で傷1つ残らずにナイフを奪えたし、ゲームの中で使われていた体術も勇者スキルの筋力と速度があれば再現出来る。あとは刀を抜いて首に突きつけるだけだ。


「国王を暗殺しようとした理由を聞こう」


 ちょっと演技が入っているがこれで勇者っぽくなった筈だ。しかしそろそろ刀の名前を決めないとないつまでも刀じゃやりにくいな。

 さっきの暗殺者は王様の周りにいた騎士によって捕らえられている。ていうか騎士ならちゃんと王様守っとけよ。


「すごいですね。流石は勇者です、全く動きが見えませんでした」

「私も動きを目で追うのがやっとでした」


 と、関心する騎士長と悔しがるメイキュリエ。いやお前も俺と同じ勇者だから頑張ったらあれ出来ると思うぞ。

 刀を仕舞いながら向き直ると暗殺者が騎士達を振り切って逃げ出そうとしていた。って騎士弱すぎるだろ。



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