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第14話 勇者登場

「ああ、我の名はギルギガン・フレード。この国の王であり戦士だ」


 は? 戦士? どういう事だ、この国の王様は戦士がなるのか?


(レンくん、あの人を鑑定してみたら…)

(それだ)


 さっそく鑑定してみる。


 名前|ギルギガン・フレード

 種族|人間

 性別|男

 年齢|39

 スキル|王の威厳 戦士Lv7

 称号|フレード国王 戦士王


 メシアの豆知識


 王の威厳 王だけが修得できる。これさえ有れば猿でも王にふさわしいオーラが手に入る。オーラは使い道がない、はっきり言って無能。


 戦士 剣や斧が使いやすくなる。Lv7だと一騎当千が可能。


 おお、戦士王ってかっこいいな、戦士のLvも高いしここまで来ると称号も貰えるのか欲しいな。でも僕も鍛冶と料理と製薬スキルはLv10超えているんだけどな。なんでだろう差別だ。すごく悔しい。


 メシア)マスターはまだ生産系スキルを1度も使っていないため実績が解除されていません。ですので1度でも使えば称号が手に入ります。


 そうか、それならこの後に3つとも使ってみるのもいいかもな。もっとも忙しくなければの話だけどな。


「勇者よ説明を始めたいのだが立ち話では少しやりにくい。故に宴の時に話そうと思う。宴の準備は出来ているのだがこちらの世界での勇者が来ておらんのだ。すぐに来るとは思うが少し待ってくれ」


 なんと。この世界にも勇者がいるのか。それなら僕らがいらない気もするんだが。それともこの世界の勇者だけでは、勝てないくらい強いのかな、魔王って。

 まあいつもの如くそんなことを考えてると来るかと思っていたのに勇者は来なかった。


「さて、どうやら勇者が宴の場にきたようだ。少し移動する、ついて参れ」


 えっなんでわかったの? まさかの王様は超能力者だったのか。


(レンくん、さっき黒い人が王様に耳打ちしてましたよ、諜報部員とかですかね…)


 マジか全く気が付かなかった。ていうかよく気づいたな。これが天使の見通す目の力か。


(なんかかっこいいこと言ってますけど普通にいましたよ、変な考察してる間に見逃したんじゃないですか…)


 何も言い返せない。諜報部員はもっとキラキラしていていいと思う。そしたら見逃さずに済むのに。いやまあ無理なのは分かってるけどな。


 メシア)では、マスターの視界の中にいる諜報部員は少し光らせておきます。


 え? メシア先生はそんなことまで出来ちゃうんですか。すごい有能だな。


 それで王様の後ろを付いて言って、宴の場に着いたんだが。酒場みたいに喧しくもなく漫画の様に四角くて長い机にイタリアンな料理が置いてあるわけでもなく、そこは、貴族の立食パーティーだった。


 やばい、姫様に様付けで呼ぼれても全く動揺しなかった僕でもこれは緊張する。葵なんて僕の服の裾をグーで握ってカタカタ震えてるし。そ、そうだこういう時は掌に人って3回書いて飲み込めば良かったはず。


「さて勇者達よ、この宴で親交を深め是非とも魔王を打ち倒して欲しい」


 と、王様


「では私から、私はメイキュリエ・ロザリエ、この世界の勇者だ。メイと呼んで欲しい」


 そう言ったのは銀髪の女騎士だ。

 へえ、この子が勇者か、ってマジで、まだ10歳くらいにしか見えないのにすごいな、それとも生まれつき勇者だったとかかな。


「僕はレン クレナイ、異世界から来た勇者だ。レンと呼んでくれ。こっちはアオイ サクラミネ、同じく勇者だ」

「あ、アオイ サクラミネです。アオイと呼んでください…」


 フッ。この程度で声を震わせるとはまだまだだな。僕は長年のボッチ生活によりついに、どれだけ緊張してもそれを隠すことが出来る能力を手に入れたのだ。(メシア)緊張はするんですね)

 この能力を手に入れるためにずっと初対面の人と話すイメージトレーニングをしていたのだ。(初対面の人と話したとは言ってない) そう。もう僕はただのボッチではない人と自然に会話出来るボッチなのだ。


(でもボッチなんですね…)



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