プロローグ
まえがき
真面目に見ないでいいよ!
ただ本文は真面目に読んで欲しいな(笑)
私の初小説は、二次創作になりました。
偉大なるレミリア・スカーレットの過去ってどんなものなんだろう…という妄想ファンタジーです。原作崩壊なんてもんじゃないです。もうこれは1つの新しい物語です。
ある夕方の事。
「咲夜〜、紅茶入れて〜 あ、でも福寿茶はダメよ!」
お嬢様は明るく私を呼ぶ。
私は時間を止め、キッチンを通ってお嬢様のいるダイニングへ急いだ。
「はい。ハーブティーでございます。」
コトリ。という音とともに、紅茶に映る私の顔が揺れた。紅茶に映る私の顔は、不安そうに波打っていた。
「ご苦労ね。」
満足そうにお嬢様は紅茶を啜る。
そのお嬢様の仕草は、まるで西洋の絵画の様であり、まさにツェペシュの末裔というものだった。
「ふふっ…咲夜、そんなに私に見惚れなくてもいいのよ。」
返す言葉がなく、私は赤くなってしまった。
お嬢様はそれに気を使って、
「貴方は本当に幼い頃と変わらないわね。貴方、私が初めてのメイド服を褒めた時も同じ顔をしていたわ。」
お嬢様なりのフォローなのだろうが、幼い頃の時の思い出を掘り下げられ、私はいてもたっても居られなくなって顔を抑えてしまった。
「ごめんね、咲夜。そんなつもりはなかったのよ。
お詫びに私の幼い頃の思い出話を聞かせてあげる。でもこの紅茶が無くなるまでね。」
お嬢様の思い出話と聞いた瞬間、私は大人気無く目を輝かせてしまった。しかし、高貴な吸血鬼の500年の歴史を聞かせていただけるというのは名誉な事であり、私が一生添い遂げるご主人様のこととなればもう夢のようである。
「んくっ…んくっ…っぱあっ!」
「あ…」
なんと、お嬢様は紅茶を一気飲みしてしまったのだ!
これではお嬢様に話を聞かせて貰えない!
「ごめーん咲夜!ちょっとした悪魔のイタズラよ〜
明日本当に聞かせてあげるから!」
そう言って、お嬢様はひとっ飛びに飛び出してパタパタ寝室へ行ってしまった。
私はただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
「聞けなかったね〜」
声のする方を見ると、妹様がくまちゃんを抱えて壁からひょっこり顔を出していた。
「あら?妹様聞いていたのですか?」
「うん!ちょうどあそこの廊下でお人形さん達と遊んでたから!」
そして妹様は人形が散乱している廊下をビシッと指した。何故か妹様が言うと意味深に感じる…(汗)
「妹様はお嬢様の過去を知っていますか?」
一か八かで聞いみる。
妹様はうーんと少し首を傾げた後、
「お姉様に血を吸われ、永遠に下僕として過ごす覚悟が咲夜にあるならお姉様も教えてくれると思うよ!」
「は、はあ…」
私はまたまた呆然と立ち尽くしてしまった。
妹様はそんな私にお構いなく、お人形遊びを再開していた。
まだ謎が多いけれど、明日お嬢様と夕方話すしか無さそう。
それにしても、妹様の言葉はお嬢様がその苦しみ、又はそれと同じ苦しみを味わったという事なの?それともお嬢様の過去を聞くにはそれ程の忠誠心が必要だということなの?
第一話どうだったでしょうか!
て、まだレミリアの過去出てきてないですよね!
次回はレミリア誕生秘話です!
お楽しみに!