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公爵令嬢は我が道を行く  作者: 月圭
第十章 世界の全て
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10/+ 第十章:主な登場人物まとめ


●主人公


☆シャーロット・ランスリー(人外だった公爵令嬢)

 我が道を行く主神公(しゅじんこう)。『全て』をつかさどる女神。今回も遠慮なく大暴れした。何ならまだ封印が完全に解けていないせいで暴れたりないとすら思っている。あらゆる衝撃の事実を怒涛の如く暴露していくタイプの公爵令嬢。シャーロット・ランスリーとしての人生はこのまま謳歌することにした。封印されていた力は、放っておけばゆっくりと戻るだろうが、修復したばかりの世界には過剰な供給を与えかねないので、人生楽しんで神界に還るときに取り戻せばいいかしら、と思っているので、ルーヴィーに一時的に神力を預けている。


●メイソード王国の人々


☆エルシオ・ランスリー(ごく自然に辛辣な発言をする最年少公爵)

 戦争では多分一番苦労した。何が大変かって、楽しそうにえげつない作戦を連発する第二王子の案に突っ込みを入れ、事後報告してくる部下に頭を抱え、かと思えば暴走しそうな『魔』の首根っこをひっつかむという激務だったから。シャロンが神だろうが何だろうが、『シャロンは僕の姉上』の主張を譲る気はない。


☆ジルファイス・メイソード(常軌を逸した事態に慣れている第二王子)

 人外どもの行動と比較すると、相対効果でなんとなくまともに見えてしまうけど、まともでも何でもない腹黒第二王子。シャロンの想い人が発覚して、見た目より割と発狂した。自分の命が続く限りシャロンには『シャーロット・ランスリー』でいてもらう予定。


☆ラルファイス・メイソード(比較的常識人な王太子)

 弟とその友人であるランスリー公爵がチートなので、どちらかというとバックアップに回った王太子。比較的常識人だが、非常識ではないとは言っていない。ときどき遠い目をしつつ弟たちを止める気はないし、何ならもっとやれと思っていた。


☆アレクシオ&アリス・メイソード(子供たちの成長を日々感じる国王夫妻)

 そろそろ世代交代の気配を感じている。何もしていないかのように影が薄かったが、どっしり構えて国民や貴族たちの心の支えとしての役目をしっかり果たしていたし、あらゆる作戦の最終決定は国王に権限があるので、夫婦で相談しつつ、大体どこでも一枚噛んでいる。


☆イリーナ・ロメルンテ(陰の功労者)

 邸からなかなか出ることができない身でありながら、祈りを届け、癒しを与えた。それは確実に、戦場の騎士や兵士たちの力となっていた。


☆ルーファス&ネイシア・ドレーク(恋する男爵家兄妹)

 兄妹そろって恋心が届かない中での参戦。妹は学院生徒をまとめ上げ、国内の治安保全に努め、兄は戦争で工作・捕縛・戦闘なんでもござれと戦った。最後の戦場で兄が、『魔』の暴走を引き起こすキーマンとなってしまった、そこはかとなく不憫な兄妹。


☆エリザベス&アーノルド・ターナル(寝不足)

 寝る間も惜しんで魔道具開発をしていた魔道研究所所長夫妻。この短期間に、あらゆるよくわからない魔道具と引くほど高性能の魔道具を量産した。ちょっと寝不足テンションだったと自覚はある。後日、山となった新魔道具の中から全く記憶にないものを見つけて首をひねったりする。


☆メリィ&アリィ・レンドール&『天照』・『月読』(メイソード王国お留守番組)

 警護業務に情報収集、間諜の排除に戦闘補助と、八面六臂した。戦場で『影』の中では一番にシャロンに再会できたことに狂喜乱舞している。なお、シャロンに助けてもらったルフにはギリィっとしている。


☆ルフ&ケイラ&ダブ&『宝瓶』(ヴァルキア帝国潜入組)

 『風』魔術を操る部隊。チンピラみたいな皇帝陛下に四苦八苦した人たち。かつて空から降ってくる系皇女だったとは思えないほどに成長したシルヴィナに感心しつつ、でもやっぱり親子だな、と思っている。ルフがシャロンに危機一髪を救われたことで、戦後、ほかの部隊に自慢して回りギリィされる。


☆マンダ&クロイ&『獅子』(エイディワム共和国潜入組)

 『火』魔術を操る部隊。潜入先で、まさかのマンダの血縁者に遭遇するという事態に陥った人たち。隊長・副隊長は幼馴染同士。しれっとしつつやらかすクロイにマンダが怒鳴り、結局なんだかんだ二人で事態を収拾するのを部下たちは温かく見守っている。


☆ディーネ&ウッド&『天蝎』(北の連合国潜入組)

 『水』魔術を操る部隊。辛党のパティシエという己の能力を最大限利用してグイグイ他国の国王と距離を縮める隊長と、そんな隊長の言動に胃を痛めつつ、深読みが過ぎて振り回された副隊長、上司に黙々と従う部下という構成。副隊長が一番苦労している。並ぶと少女二人にしか見えない隊長・副隊長だが、その実どっちも少女じゃない上にどちらもドエスである。


☆ノーミー&ロッサ&『磨羯』(聖リュゼラーガ国潜入組)

 『土』魔術を操る部隊。淡々と対象の護衛をこなしていたら『悪魔』と呼ばれるに至った。任務は完遂したものの、ゼナの潜伏を見過ごしていたり、そのゼナに毒でやられた部下がいたりとちょこちょこ失態があったので、戦後、地獄の再訓練が行われた。


☆エメ&リク(数奇な人生を歩む子供たち)

 誘拐されたと思ったら亡き母の実家だったとかいう衝撃体験をした孤児院の子供。シャロンとの厳正なる話し合いの結果、ヴァルキア帝国皇室の血を引くという事実は闇に葬られた。エイヴァのゴリラ友達(ゴリ友)。


●ヴァルキア帝国の人々


☆シルヴィナ・アセス・ヴァルキア(成長著しい皇女)

 ヴァルキア帝国にひそかに戻って地道に貴族や属国君主を説得して回った功労者。皇帝はお父様であり、パパと呼ぶ気はない、絶対に。久しぶりに元気な父を見て、わたくしがしっかりしないといけませんわ、と決意を固めている。


☆ソレイラ・アキト・ジッキンガム(鉄面皮)

 この世で一番大切なものは姫様ですと言ってはばからない皇女専属騎士。ドレーク卿の言いたいことは、流石に気づいているので、向き合わなければならないとは思っているものの、再会がシャロンの神領域だったのでひとまずスルーした。でも恋愛回路が蘇生していないので返答はお察し。


☆ザキュラム・アセス・ゼノム・ヴァルキア(チンピラと見紛う皇帝)

 心の友だと思っていた宰相のまさかの行動に激おこ。でも心の友なので、何を考えてその行動に至ったかは大体わかる。お前は昔から気をまわしすぎなんだよ。顔面は美形なのに、豪奢な屋敷のでっかい玄関にかかった結界魔術くらい、玄関ごと拳で粉砕する武闘派。


☆セミーリア・アセス・ヴァルキア(愛されタイプの皇妃)

 メイソード王国のアリス王妃とは別方向で周囲の士気を上げる皇妃。自覚はない。戦闘力は皆無だが、そこが庇護欲をそそる。娘の成長と息子の無事を心から喜んでいる。


☆ウィルネラム・アセス・イム・ヴァルキア(大人びざるを得なかった第一皇位継承者)

 叔父がアレだったせいで生まれたころから心労が多い第一皇子。なかなか会えないけれどシルヴィナお姉さまが大好き。言動がぶっ飛んでいる父皇帝や天然ふわふわな母皇妃より断然姉皇女を信頼している。この度の誘拐事件は眠っている間にすべてが終わっていたことだけが救い。


☆ジュリアン・ヘルク・ロッセイ(皇帝の右腕)

 突込み属性で時に皇帝と拳を交えたり、あまりの暴挙に皇帝をこき下ろしたりもするが、その実、かつてラム先輩と呼んだ、自らの絶対君主至上主義。どれほどに『公』の立場でふるまおうとも、『個人』としてのザキュラムを忘れない人物。ただし、思い込んだら突き進む、れっきとした脳筋民族ヴァルキア帝国民である。


●ベルキス将軍とその傘下


☆ベルキス・アセス・ウロム・ヴァルキア(諸悪の根源)

 シャロンたちに蛇蝎のごとく嫌われている一連の事件すべての黒幕。最後に世界の滅亡イベントとかいうものが巻き起こって霞んだが、犯した罪は一切許されない。魔力至上主義者の理想家。自身の外見すら利用する策略家だが、こいつも所詮はヴァルキア皇家の血を引く輩なので、思い込んだら突き進んで突き進んで突き進む。手段は択ばない。執念の化け物。ラクメイナム騎士爵とバディア商爵を、心から信頼していたことだけは、嘘ではない。


☆デュキアス・アキト・ラクメイナム(忠誠に殉じる)

 地獄の果てまで主に付き従う信念を貫いた騎士爵。バディア商爵のことは嫌いではないが、そりが合わないとは感じている。でも互いに運命共同体だとも思っている。バディア商爵にできないことを自分がするので、自分ができないことをバディア商爵が担っているのだとわかっている。


☆オレアノイド・ハルト・バディア(友に殉じる)

 大商人としての才覚は確かなのに、利益よりも友情を取った人情家(自分の友人限定)。なお、目的のために手段を択ばないのはベルキス将軍と同じ。ボティマック商会に色々アドバイスをしたこともあり、エナードのことは弟子のように思っていたりする。なんとなく、エナードは自分に似ていると思ってしまっていたりする。


☆エナード・ハルト・ボティマック(切り替えは早い)

 マンダに正面から潰されて傷心の中、メイソード王国に速達で送られたと思ったら、目の下に隈を作った女性と意気投合した。しかし女性の夫(やはり目の下に隈)に見つかり、まさかの修羅場体験をした。のちにその夫妻が魔道研究所所長夫妻であると知り、商機を見出す。なんだかんだでこれからもうまいこと生きていきそうな切り替えの早い男。


☆ゼナ(逃げ桃)

 『逃げ桃』なるあだ名をつけられていることは知らない、筋肉フェチ女子。表情筋があんまり仕事をしないので、表に出ることは少ないが、頭の中は割といつも愉快な思考回路をしている。黄色頭の悪魔(ノーミー)に捕縛されて洗いざらい吐かされた後、こき使われている。エナードの修羅場話はきっちり聞いた。爆笑した。


●エイディワム共和国の人々


☆エチカ・ナタル(灰色の千里眼)

 まさかのマンダのおばあ様だった、エイディワム共和国総括議長にしてナタル商会設立者。家族愛は深い。表には見せないが、娘(マンダの母・サルア)のことは長年の後悔だった。マンダをかわいがりたいが警戒されているので、じりじりと距離を縮めようとしている。


●北の連合国の人々


☆レイモンド・アイヴィース(シャロンの食友)

 威厳ある見た目を裏切るお茶目な国王にして、現在のリーファイム海洋国家連合代表。シャロンがそれなりに自重していたせいか、あまり自重という言葉を知らないディーネに終始振り回され気味だった。ディーネが海賊をすべて沈めた後、裏切り三か国の処理やら海賊への対処やらで忙殺されている。


●聖リュゼラーガ国の人々


☆ゼアラミス(平和を望むひと)

 亡き聖王猊下。幼いレイゼルフを拾い育てた親のような存在。その経験を通して、メイソード王国国王・アレクシオにも接したおかげでなつかれた経緯がある。マラカヴィトの状況も、レイゼルフの行動も察してはいたが、証拠を掴めなかった。マラカヴィトとアレクシオたちに後を託し、逝った。


☆マラカヴィト(勘が鋭い大司教)

 きれいごとを実現するためにあえて口にするタイプの青教最上師大司教。『尊重派』所属。もとは戦災孤児。レイゼルフに拾われ、教会に保護された。幼少期を共に過ごしたルシアとは姉弟のような関係。空気は読める方だが読まないことが度々ある。


☆サルシアラ(武闘派司祭)

 拳で語るタイプの青教第二士司祭。マラカヴィトの護衛も務める女傑にして、幼少期を共に過ごした幼馴染。実はマラカヴィトとサルシアラの故郷は、当時それぞれ戦争で敵対していた国同士だが、そんなことは関係ないとばかりに仲良く育った。


☆レイゼルフ(行きつくところまで行って燃え尽きた大司教)

 いっそ憐れなほどに数々の裏切りに会った青教最上師大司教。『統一派』所属。求心力が高く、彼に従う者はそろって激重感情を募らせていたりする。数々の失敗とランスリー公爵家による妨害工作その他の要因で、その激重感情をこじらせたかつての部下が凶行に走り生死の境をさまよった。すべてが終わって、つきものが落ちたように穏やかな心持になっている。沙汰待ち中。


☆ナイデルエン(暴走司教)

 レイゼルフを殺そうとした青教中師司教。レイゼルフへの敬愛と、兄への後悔、己への嫌悪と失望でグラグラに揺れていたところをゼナにつかれて見事にバランスを崩し、転がり落ちるように凶行に至った。現在、兄と再会したはいいものの、当の兄が予想外の人物に心酔している現状に困惑中。


☆リンデルニアス(九死に一生を得た)

 死を覚悟して命令に従った青教中師司教。ナイデルエン司教の兄。レイゼルフを盲目的に慕っており、その命令ならば命すらかけることを厭わないほどに心酔していた。しかしノーミーたちに捕獲されたのち、シャロンに出会って人生のすべてがひっくり返るほどの感銘を受け、宗旨替えした。


●日本の人々


☆長峰小夏(頑張る女の子)

 異世界に落っこちたと思ったら、次々と巻き起こる、常識外の事態について行けないなりに順応していた女子高生。考えるな、感じるんだ……! を素でやってのけるタイプ。唐突に訪れた、シャロンたちとの別れに涙腺崩壊したけれど、それでも家族のもとへ帰るという意思は一度も歪みも曲がりもしなかった。芯が強い少女。


☆杉原斗海(前世悪友)

 毒舌に定評がある女傑。刈宮鮮花亡き後、会社の経営や相談者の管理など奔走した。ストレスがたまった。そのストレスをすべてぶつける勢いで執筆したのが、著書『空に還る』だったことは誰も知らない。鮮花がいなくても生きていけるし、なんなら彼女の人生において刈宮鮮花は必須ではなかったけれど、鮮花がいたから今の自分があるのだとわかっている。斗海にとって鮮花は、家族よりも近い親友。


●神々


☆エイヴァ(創造主)

 周囲に多大な迷惑をかけながら、牛歩の歩みにもほどがある速度で成長していた人外。『永遠』をつかさどる神。とりあえず、剥奪隔離されていた神力は徐々に徐々に戻していく予定ではあるものの、おそらくシャーロットが神界に昇るのと同じくして還っていくと思われる。戦争後、ゴリ友なエメとリクと感動の再会をしたのち、ゴリラグッズに囲まれてゴリラについて語り合うというパーティーを開いた。リクにとってのみ拷問みたいな時間だったとかなんとか。


☆ルーヴィー(管理者)

 自称ではなくガチの神だった人外。『世界』をつかさどる神。最後、原初によるシステム発動とかいう罠があったせいで、そわそわしながらシャロンたちを見ていた。無事すべてが収まるところに収まったことに誰よりも安堵した。でもシャロン=ローヴァがまだまだ神界に戻る気がないことを思い出して若干どんより。いいけどね、神にとって百年くらい一瞬だもんね! ……でもときどきシャロンたちの夢にお邪魔してわちゃわちゃしたりするのは許してほしい。どうにかほかの神々に気づかれずに姉や弟の様子を見に行けないものかと試行錯誤した結果、『封印』でも『隔離』でもなく、お金を銀行に預けるがごとく、『力』を預けるという手法を生み出した。これならいつでも預けた『力』を引き出して使用もできるという都合のよすぎる仕様。しかし、最初の三柱クラスの力は同格の神が預かってくれないと暴発するため、自分だけでは使いどころがなかった。今は姉の神力を預かっている。


☆原初(愉快犯)

 全ての始まりの神。威厳も頼りがいもあったが、結構大分、破天荒なところもあった。存在する何もかもを等しく愛している。ただ、自分の力を最も濃く継いだ『最初の三柱』は迷惑をかけても大丈夫な子たち、と認識していた。最初の子供たちということで思い入れもあったし、気にかけていた。人間でいう『家族』のような形にいつの間にかなっていて、それも悪くないと感じていた。糞親父とののしられても、多分、興味深そうにそう呼ばう理由を聞いてくるタイプ。










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