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8 抜き打ち
前回のあらすじ 見た目はイケメン、中身は最悪な奴が出ました。はい。
「ところで祠ー」
和磨がにやけながらやってくる。
「なんだよ和磨」
「今日、抜き打ちパンドラ試験あるらしいぜ?」
「はぁ!?」
和磨はにやけている。他人の不幸は蜜の味ってか。
「いや、もともとにやけ顔だからね、俺」
ここでこいつのパンドラ紹介。
こいつが使えるパンドラは俺は2つしか知らない。
一つは未来予知。便利だな。二つ目は読心術。最低だな。
「なんか酷くない?俺の扱い」
和磨が少し目をうるうるさせる。
こいつはメンタルが弱い。
「おい、和磨」
「何??昭吾朗!!」
「誰だよ!!俺は祠だよ!!」
ついでにこいつは人の名前を良く間違える。
わざとなのか天然なのかは分からないが、9割9分わざとだろう。
「今日の抜き打ちテストの内容予知できるか?」
俺がそう和磨に聞くと、にやけ顔がさらににやけた。
「闘争遊戯」
俺は恐怖が沸き立った。