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13.「真実を暴露した結果」

「そ、そんな!?」


 僕が狼狽していると、神は「安心しろ」と、補足した。


「殺すのは儂ではない。儂はお主らに一切手を出さん」

「え!?」


 どういうこと!?


 その答えは、直ぐに分かった。


「レジェンドドラゴン! 俺たちを騙していたのか!」

「ただ自分が復活する為だけに!」

「そのためだけに、無理矢理信仰心まで持たせて!」

「俺たちの先祖は、お前に無理矢理ここに連れて来られて!」

「俺たちは、ただお前を復活させるためだけに生きてきたのか!」

「殺す!」

「「殺す!」」

「「「殺す!」」」

「「「「殺す!」」」」

「「「「「殺す!」」」」」


 信仰心を失い、代わりに殺意に溢れた人間たちが、ドラファを睨み付けた。


 その光景に、ドラファは溜め息をつく。


「まぁそうなるじゃろうな。〝真実を暴露すること〟が、〝信仰心解除〟の〝鍵〟となると、妾自身が、千年前に設定してしまったからのう。一種の洗脳とも言えるこの力を、爆発的に増えるであろう人口に対応させて、更には子孫にも受け継がせることの出来るほどの影響力を永続させるためには、〝条件付け〟をするしかなかったのじゃが……自分で自分の首を絞めてしまったのう」

「!」


 どこか諦めているように見えるドラファを見て、僕は不安になる。


「で、でも大丈夫だよね、モンスターのみんなが大勢いるんだし! 守ってくれるよね?」

「それはどうかのう」


 何故かドラファはネガティブな発言を繰り返す。

 けど、モンスターたちは、必死に守ろうとしてくれた。


「ドラファさまをお守りするスラ!」

「命に代えても、守るイム!」


 スライムたちも。


「絶対にここを通すなゴブ!」

「ドラファさまに辿り着けるとは思わないことリン!」


 ゴブリンたちも。


「ゴオオオオオオオ!」


 ゴーレムたちも。


「ガアアアアアアア!」


 ドラゴンたちも。


 みんな、守ろうとして、身体を張ってくれる。


「ほら、大丈夫だよ、ドラファ! みんなが守ってくれ――」


 ――突如、スライムたちが全員〝消えた〟。


「え? 何が起こって――」


 ゴブリンたちも消滅する。


「そ、そんな――」


 ゴーレムたちも、ドラゴンたちも。


「な、何で――」


 ハーピーたちも、ワイバーンたちも、オークたちも、オーガたちも、キマイラたちも、ミノタウロスたちも、ダークエルフたちも、ゴブリンキングたちも、トロールたちも、サイクロプスたちも。


「ド、ドラファ様! に、逃げ――」


 必死に手を伸ばしたマオミィも。


「ミチト! ドラファ様を頼んだよ!」


 力こぶを作り、白い歯を見せたダエフィも。


「ミチト! ドラファ様! どうか、生きてなの!」


 目に涙を浮かべ、僕に抱き着いてきたオガリィも。


「マオミィ! ダエフィ! オガリィ! うわああああああああああ!」


 みんな、僕らの目の前で消えてしまった。

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