ブルーショーツのロボッ妻! ~人妻・学生・貧乳の三大要素が揃っています!~
タイトルは、ロボッツマと読みます。
あなたの自宅には、妻用途向けロボットがいる。長い黒髪を二本の三つ編みにしていて、外見は一般的な二十歳の女性が基本になっているらしい。
「あなたはご存じですか? 大人向けゲームのキャラクター要素やジャンルで人気があるのは、『人妻』、『学生』、『巨乳』、『貧乳』だそうです。素晴らしいですよね、あなた! 私は、人妻・学生・貧乳の三大要素が揃っています!」
完全な人型の彼女は、実際の女性と同じように、なめらかに喋る。
人間の男性のあなたは、彼女に人妻ではないと言い放った。
「えぇ~、そんなぁ~。私、あなたに買われた妻型ロボットなので、あなたの妻ですよぉ~!」
感情豊かに彼女は抗議してくる。
人妻は、主に夫以外からそう呼ばれることが多く、人の妻として奪われる対象の意味合いが強いと、あなたは説明した。
「で・す・が、あなたの妻だから、私は人妻です!」
そもそも人じゃなくてロボットじゃないかと、あなたは反論した。
「じゃあロボッ妻でいいです!」
妻の座は捨てなかった。
この女性型ロボットの所有者は自分だし、自分以外の男に寝取られるのも嫌なので、あなたも人妻にこだわるのはやめた。
しかし、あなたは彼女に対して、学生ではないだろうと指摘した。
「学生の格好をしていれば、学生ですよっ!」
今日の彼女は、最初から紺色ブレザー制服を着ていた。
学生じゃなくてロボットじゃないかと、あなたは再び反論した。
「もうロボットと言うの、禁止ですッ! それだと私は次々と否定されますからねっ! 未亡人は? ロボットだから違う! 義母は? ロボットだから違う! 幼なじみは? ロボットだから違う! 悪魔っ娘は? ロボットだから違う! バカにすんじゃねーぞ!」
言葉遣いが荒れ始めてきたので、あなたは妥協し、同意する。
「そうですか、あなた。ですが、貧乳は合っていますよねぇ~!」
制服をはだけさせて、彼女は胸部をあなたに見せた。
人間が着けるのと変わらない、ノンワイヤーのブラジャーがあった。
白い生地に緑色と濃いピンクの小さな水玉模様、それに中央に一つだけ、白のリボンが入っている。
「子供っぽい下着ですが、私は大人、ロボッ妻です!」
なお、巨乳に変更するには追加費用がかかり、やわらかい仕様も同様のため、彼女は貧乳のままとなった。むしろ貧乳のほうが好みだったので、あなたは全然後悔していない。
「えいっ!」
彼女は白のブラウスを開いたまま、紺色ミニスカートをたくし上げる。
白いブラと揃いではない、綺麗な海を連想させる青いショーツを、彼女は着けていた。ただ、中央に白いリボンがついている点は共通している。
「こちらは大人っぽい、つまりは妻らしいでしょうか」
ショーツ中央部は濃くて透けていないものの、左右は繊細なレース状で肌色の表面が透けていた。
あなたはそれを見続ける。
彼女は機械に過ぎないので体は硬いし、人間の女性のようには出来ないことだってある。それでも、妻として話し相手にはなるし、彼女の行動には興奮もする。
「……学生の格好をした貧乳のロボッ妻の私を、あなたは愛してくれていますよね?」
彼女の問いに、ああ……と、あなたは肯定の返事をした。
「ありがとうございます、あなた。それなら、私のお願い、聞いてくれますよね?」
あなたが再び肯定すると、かわいい声で言っていた彼女はたくし上げをやめ、制服をきちんと着た。
彼女はあなたのすぐ前に来た。二本の三つ編みを、――あなたの首に巻きつけた。
「アナタを殺させて私を人妻から未亡人にさせろォーッ! ロボッ妻だって未亡人になれるんだよォーッ!」
一瞬、あなたは殺されると思うぐらいの気迫を感じた。
しかし、彼女はすぐに人工の三つ編みを首から外したのだった。
「今のは妻の妻らない冗談でしたぁ~。三つ編みで人を殺してはいけませんよぉ~! お詫びに貧乳妻みですぅ~っ!」
彼女は笑顔を作り、両手で胸部をつまむ仕草をする。明るい声と楽しそうな動作があっても、首絞めの時の恐怖が消えそうにない。
実は未亡人になりたいのかと、あなたは恐る恐る聞いてみる。
「いいえ。私は妻です! 未亡人になりたいなんて、辻褄が合いません! 本当にただ、人間のようなふざけたことを、しただけですぅ~っ! い妻でもそんなこと引きずっていないで、私とイチャイチャしましょうねっ、あなた!」
ロボッ妻は床の上へと雑に腰を下ろして股を開き、ブルーショーツを晒した。
三つ編みの女子高生にしか見えない、あるいは、殺されると感じた相手。
少し戸惑いがあったものの、あなたは愛する妻からの誘惑だからしょうがないと言い聞かせて、彼女の提案に乗った。
彼女の体は硬いけれど、貧乳やブルーショーツに興奮はする。
(終わり)
一応、夫婦ものでした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。